第二階層ボス戦・・・悪魔のゴーレム
イセリアたちは第二階層のボス部屋に突入し、全員が部屋に入ったとき、扉が閉まり部屋に警報が鳴り響く。
そして、部屋の中が変わり果てバトルフィールドが形成される。
「全員警戒、戦闘態勢へ」
シャルロッテの号令の元、すぐさま全員が戦闘態勢に入り、この階層のボスの出現に身構える。
そこで大量の魔法陣が現れそこからゴーレムが出現する。
「おっ!ゴーレムか、これなら楽勝だな。数だけそろえたところでこちらに攻撃できる数は限られているんだ。簡単、簡単」
慣れからなのか先輩の一人がゴーレムを倒すのは簡単といい。一人飛び出してゴーレムに攻撃しに行く。負けじと他の人たちも飛び出した先輩に続く。
イセリアは先輩に続かないで飛び出さず現れたゴーレム観察しあることに気づく。
あのゴーレム、コアが露出している。まさか!ただのゴーレムでじゃないあれはデビルゴーレム!このままだと突っ込んでいった先輩たちがやられる。
先輩たちを守るためすぐにイセリアも行動に移し服の下に隠していた計十二枚のアームドシールドを展開しデビルゴーレムへ向けて飛ばし速攻でデビルゴーレムのコアを破壊しにかかる。
イセリアの攻撃でデビルゴーレム十二体はすぐに倒すことができたが、残りのデビルゴーレムは体をバラバラに分解して攻撃を開始した。
この攻撃により先輩たちのほとんどが戦闘不能に陥った。
今戦える人物は、シャルロッテ、エリナ、アモン、イセリアの四人だけである。
シャルロッテはデビルゴーレム出現時、まずデビルゴーレムの出方を伺い、デビルゴーレムの攻撃を持ち前の見切りとクイックブーストをくしして回避に徹していたためにあまりダメージはない。
エリナとアモンは他の先輩たちと共に突撃し、二人はデビルゴーレムの攻撃にすぐに気づき背中合わせでデビルゴーレムの攻撃を迎え撃った。この時、偶然にデビルゴーレムのコア何個か破壊している。
イセリアとエリナとアモンによって十数体のデビルゴーレムが倒されたがそれでもデビルゴーレムの数がこちらの総人数と同じになっただけで現在戦える人数と比べると数は四倍であった。
「使えない!いきなり先輩方がこうも簡単にやられるなんて!」
「イセリア、倒れている奴らの治療をお願いしたい」
「今治療するより丁度よく先輩たちが固まっているからアームドシールドでバリアフィールドを展開してデビルゴーレムを倒しきるまで隔離していた方が邪魔にならなくていい。このまま治療してもすぐにやられまた治療の繰り返しでただの足手まといだ」
「アモン、イセリアという最大戦力を治療に回すのはオレは反対だ。イセリアの言う通りこれ以上被害が出ない方がいい。あの中には自分で治療できる先輩もいる。その人たちに任せるべきだ」
「確かに今は絶対的な力を持った人物がいるか。イセリア、先輩方へのバリアフィールドを任せたぞ」
「了解」
イセリアはすぐにデビルゴーレムの攻撃が行かないようアームドシールド九枚を使いバリアフィールドを展開して先輩たちを守る。残りの三枚はイセリアに追従する形で浮遊している。
イセリアはバリアフィールドを展開すると同時に自らの封印を解除してデビルゴーレムと戦う。
だが、最初の攻防とは違いデビルゴーレムのコアは簡単には破壊させてもらえない。
デビルゴーレムのコアを突こうとすれば当たる寸前でコアが少しばかり横にずれて外され、斬りつければ剣の軌跡から僅かにずれてこれを避ける。
それによりイセリアたちはデビルゴーレムたちに苦戦を強いられている。
デビルゴーレムはコアを破壊しない限り倒せない。どれだけコア以外に攻撃が当たり傷つけようが穿とうがバラバラに使用がすぐに修復されて意味がない。
「攻撃は当たっているのに」
「コアに当たらなければ意味がないか」
「それに封印解除状態のイセリアの攻撃すら寸前でかわすなんて」
「あの野郎を倒すには魔法ですべてを飲み込まないとだめとだというのか。その手の魔法が使えるのは最初の攻防で全員が使い物にならなくなっていやがる」
デビルゴーレムを倒す方法は分かっているが攻撃がコアにあてられない状態が続いる。
現状、コアを破壊するにはデビルゴーレム全体を完全に飲み込むほどの魔法攻撃をすれば倒せるという結論に出ているがそれだけの魔力を扱える人物が最初の攻防で全員やられている状態である。
そこでアモンが突如閃いた。
「そうだ!一つ考えがある。最初の攻防の時のように相手がバラバラの状態で攻撃してこればその時相手はコアだけになるそこをつけば」
「そうかその手があった。あの時の攻防のようになれば!」
「なると思えないな。あちらが圧倒的に有利なのに」
イセリアの言葉に二人が押し黙る。そこで二人が言っていたデビルゴーレムがバラバラになったところをたたくという案でイセリアは思う。
あいつらがバラバラになったところをたたくのではなく私があいつらをバラバラにしてそこをたたく方がいいかもしれない。直接たたきに行くと逃げられるが逃げ道を無くした状態ならたたける。
「先輩たちのバラバラになったところをたたく案、いいかもしれない」
「今しがたダメとか言ってなかったか」
「それはあいつらが自らバラバラにならないという意味であってそういうわけではない。あいつらが自らバラバラにならないなら私があいつらの付近をバラバラに解体してコアの逃げ道を無くしてそこをたたく」
「なるほどその方法なら今の我々でも奴らをたたける」
「では、解体したところたたけ」
イセリア一番近いデビルゴーレムに突撃する。
デビルゴーレムはイセリアを迎撃するが、イセリアはいとも簡単に避けてコアへと接敵してコアの周りをバラバラにする。そこにタイミングを合わせて来たシャルロッテの突きがデビルゴーレムのコアを貫き、コアを破壊する。
「お見事!」
「これならいける。もっと解体して」
「了解」
イセリアは次々とデビルゴーレムのコア付近を解体してゆく。
イセリアは解体していくうちにデビルゴーレムのコアは直接狙わなければコアは動かず、時に誤ってコアに当たりそうなときコアは切り傷がある方向には動かない習性があるの気がついた。
イセリアはまずコアの付近を剣で切り付けコアの逃げ道を無くした後、コアへの直接狙う。
イセリアの狙い通りコアに剣が入り、解体しなくても倒せることが判明した。
四人は次々とデビルゴーレムを倒し行く。
イセリアが解体した後、三人はすぐコアを貫き倒し、時に三人がイセリアに合わせられないとき、イセリアが直接コアを破壊した。
そして、デビルゴーレムは最後に一体まで数を減らすことができた。
最後のデビルゴーレムは最後の悪あがきとして体をバラバラにして四人を攻撃する。最初とは違い数が違い過ぎて四人にとってはあまり脅威になりえなかった。
イセリアはアームドシールドをで防御して無防備となったコアをシャルロッテが自らの得物で一刀両断した。
これによりデビルゴーレムは全滅した。
その後、バリアフィールドを解除して隔離していた先輩たちを治療開始する。
先輩たちは敵がいなくなったことにより緊張が保てなくなったのか、雑談をしながら今回の感想を思い思い話している。
先輩たちが談笑する中、イセリアだけが警戒していた。前はこの後、警報が鳴り響きファントムが現れたからだ。
そのためイセリアはデビルゴーレム戦の時、魔法も神霊術を使わなかったのである。
先輩たちは誰一人として後遺症が残るようなダメージは追っていない。それどころかある程度治療した先輩から普通に雑談している。
流石先輩たちと言いたいところだが、未だにバトルフィールドが形成されていることを忘れてないか。
今回も一か月前と同じならこの後、警報が鳴り響き何か出てくる可能性がある。
イセリアの懸念した通り一か月前と同じく警報が鳴り響き、魔法陣が出現し、そこから再びファントムが現れたのであった。
次回:第二階層ボス戦・・・ファントム再び




