第一回一年生Gクラス課外授業、初日、『違和感の正体』
イセリアは沖から見た街道になぜか違和感を感じた。だが実際、街道を目で探っても沖で感じた違和感を感じなかった。そこで神霊術でソナーを打ち何かないか調べた。
ソナーで探知した結果、ここの地下にダンジョンらしきものがあることが分かった。
イセリアは一度、宿に戻るかそのままダンジョンに向かうか悩み、一度ダンジョンの中の状況を探ってから町に戻りギルドに報告してから再びダンジョンに挑むことにした。
イセリアはダンジョンの中に入り、中がどうなっているのかを確かめる。
イセリアは出入口の前で索敵魔法を展開してダンジョンの中の魔物の種類、ダンジョンの状況を確認しつつ索敵する。索敵してからすぐさま今いる階層に魔物以外の反応を感知した。その反応は人の反応だった。
誰にも発見されていなかった。ダンジョンにすでに人がいる。なぜだ。どこの誰だか知らないが安全地帯に逃げ込んだことはよかったがそこから動けなくなったといったところか。迎えに行って一度ここから出るか。
そう思いイセリアはその場を離れ、発見した人の元へと向かった。その人の元へ向かう途中で魔物と遭遇しても一撃で仕留め、魔物素材と先にいる人と天秤にかけ、魔物素材は諦めて先にいる人の元へと急いだ。
そして、イセリアはダンジョンの安全地帯にいる人物と対面した。
「大丈夫か!助けに来たぞ」
「ここじゃ、ここじゃ、よかった。た、助かったわい」
そこにいたのは見た目は五十から六十歳ぐらいで、目の色は黒で右目の方にモノクルをつけている。あごにひげを生やしておりひげも髪も色が落ちたのか白の人物だった。
この時、イセリアは目の前の人物の特徴から捜索依頼が出ていたヴォルフガング博士ではないかと思った。
「失礼ですが、もしかしてあなたは魔科学の権威ヴォルフガング博士ではないでしょうか」
「よく知っておったな。そう、このワシこそが魔科学とロボット工学の権威、ヴォルフガングじゃ」
「なんでそんな人がここにいるんですか?」
イセリアの疑問はもっともである。魔科学者であるヴォルフガング博士は冒険者ではないためダンジョンを攻略する理由がない。それにここは今まで誰にも見つかっていないダンジョンである。
「うむ、おぬしの言うことはもっともじゃ。あの日、町から灯台を見てほしいと依頼があってのう。灯台を点検するために道具をもって、灯台へと向かったのじゃ。ただ灯台を点検するだけじゃったからイッヒ、リーベ、ディッヒを置いてきたのがまずかったのか灯台と町をつなぐこの街道でヘンテコな集団に襲われてのう。そいつらから逃げてここを見つけて逃げ込んでそいつらをまいたところをまではよかったんじゃが、今度はここから出られなくなってのう。助けが来るまで入口で待ってようと思ったら、入口まで魔物が来るから仕方なく移動して安全地帯らしきここで助けを待っていたのじゃ」
「ヘンテコな集団?」
「そうじゃ、そいつらはよく我らの女神のためにとか言っておったわい。女神と言ってもたくさんいおるからわからんわい」
ヘンテコな集団と言うよりはどこか女神の狂信者たちかもしれない。そんな奴らがヴォルフガング博士を狙う理由がわからない。狂信者の目的はヴォルフガング博士の発明品か、それとも本人を誘拐して知識を手に入れることか。それを今ここで考えても情報が足りない。
イセリアはヴォルフガング博士を狙った狂信者たちのことを考えるのをやめて、このダンジョンを攻略することを優先した。
ヴォルフガング博士からもたらされた情報によると今現在、イセリアたちはこのダンジョンから出られない状態である。
イセリアにはこの手のダンジョンを過去に攻略したことがある。それはこのダンジョンの最奥にいる守護者を倒せばいいそれだけである。
このことを連絡するためイセリアはまずジークリンデの通信機を呼びかける。だが、何度も呼びかけてもジークリンデがとる気配がない。そして横からヴォルフガング博士が声をかける。
「ほう、通信機かここは地下だから通じんかもしれんのう」
「いいや、この通信機は私たちの特製品、世界の枠を越えて通信可能だから地下だからつながらないということはないです」
「最後の方が無理矢理感がすごいがここに突入した時と同じようにしゃべってくれてもかまわん」
「わかった」
「通信がつながらないのは電波?が届かないのではなく相手の通信機の電源が入っていないのではないか」
それを聞いたイセリアはジークリンデが通信機の操作できるか思い出す。
ここに来る前、何が起こるかわからないからとユーリとジークリンデに通信機の使い方を教えている。
次にジークリンデ本人ではなく通信機本体に故障がないか思い出すがそれはここに来る前に点検しているためないと考える。
そして、この通信機の強度はかなりあるためそう簡単には壊れないとイセリアは自負している。
だが、イセリアは通信機本体であることを思い出しなぜつながらないのかわかった。
「あっ、しまった。リンデに渡した通信機が私仕様だから、魔力では起動せず神霊力で起動するからどんなに使い方を知っていても起動できるわけないじゃん」
「神霊力とはなんじゃ」
イセリアはヴォルフガング博士に神霊力の説明をする。
ヴォルフガング博士は神霊力について、興味を持つ。だがイセリアがヴォルフガング博士には今現在、扱えないと言ってヴォルフガング博士は肩を落とす。
イセリアはヴォルフガング博士が肩を落としている間に、通信可能なユーリの方の通信機を呼び出す。そうしたらすぐにユーリと通信がつながった。
『こちらユーリ、イセリア、どうしたの皆すでに宿へと戻ってきているけど、灯台の修理に時間かかりそうなの』
ユーリの通信機とつながったイセリアは自分の担当のクエストを完了したこと、ヴォルフガング博士を発見したこと、今いる場所とそこから出る方法を伝えこのことをギルドにも報告してくれとを伝える。
その後、連絡が終えた瞬間、ユーリの方から通信機が奪われるようなことが起こるとそこからイセリナがイセリアに対して説教をいれる。だがイセリアはすぐにダンジョンを攻略すると言い通信を切る。
だが、すぐにユーリからイセリアに呼び出し音が鳴る。
すぐさまイセリアは通信回線を開くそして聞こえてきた声はイセリナのもので戻ってきたら説教の続きをするからと恐ろしく声を低くいい。そして、無事に戻ってくるよう。イセリアに言う。
イセリアはそれに答え、ダンジョンを攻略するためにダンジョンの奥へ進む。その時、ヴォルフガング博士も後ろからついてくる。
イセリアはヴォルフガング博士を護衛しながらダンジョンの奥へ進む。
第一回一年生Gクラス課外授業、初日終了




