表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
40/83

Gクラス課外授業のための買い出しⅡ

 イセリアたちは魔法道具店セイジで買い物(といっても買い物というよりイセリアが情報欲しさにエリクシルを出しておまけとして貰ったものの中に必要なものがあっただけである)を終えて次の目的地へと向かう。

 次にイセリアが向かったの市場だった。




 イセリアは市場で主に食料品を見て回る。生鮮食品は見向きもせず、日持ちする加工食品を注意深く見ている。それを見守る四名はイセリアにならい食料品をみる。なお、この四人で食料品の目利きができるのはイセリナとジークリンデの二人である。

時にイセリアは生鮮食品を見向きもしていないのでこの二人が生鮮食品を加工して非常食にできないかと提案したりしている。


「わらわたちにはわからない世界じゃ」

「そうですね。イセリアが料理できるのは知っていたけどイセリナ様も料理できるなんて・・・」


実際、イセリナが料理ができるかはさておき、ユーリと玉藻は素材の目利きができないため三人の会話に交われず疎外感を感じていた。

そんな二人に気づかず三人は非常食になりそうな食材をしばらく見て回る。


 イセリアたちは露店をある程度見終えた後、市場から少し離れて現在の資金を確認してから必要になりそうな量の非常食を買いにまた市場へ戻る。

そこにイセリアたちを陰から監視する者たちがいた。


「いい女がいるじゃないか、クックックッ」


その者はイセリアたちを尾行し始めるが、その尾行はユーリとイセリナ以外の三人にはばれていた。


 尾行に気がついている三人は密かにユーリとイセリナに教え、何の目的で自分たちを尾行するのか問いただすためイセリアたちは尾行者たちを罠にはめることにした。

そして、尾行者たちはイセリアたちが自分たちの尾行に気づいていることに気づいていない。


 イセリアたちは尾行者に気をつけつつ、買い物を続け、必要な量を買い、市場から離れ裏路地へと入っていく。尾行者たちもそれに続く。


「へい、彼女~、おれたちとお茶しない」


 尾行者たちはイセリアたちに声をかける。イセリアたちの前に現れた尾行者たちの姿がものすごくチャラかった。そして今時、言う人がいるかどうかわからない言葉でイセリアたちを引き留める。

それを聞いたイセリアは


「0点、テンプレ過ぎて、今時、言う人がいるかどうかわからないセリフでナンパしようなどと片腹痛いわ!!!」

「確かにテンプレ過ぎてわたくしも笑いのあまり転げまわってしまいそうですわ」

「だろ」


 イセリアは思いっきり口を開けて笑い、イセリナは鉄扇で口元を隠して笑う。そして、尾行者たちの反応はニヤニヤと笑っていた。



 チャラ男の人数は私たちと同じ、ここの通路は狭いから広がれて二人が限界、こちらの作戦が上手く行けばそれほどでもない。それにしてもこちらの挑発に乗ってこなかったな。そもそもあんなセリフでナンパできると思ってなかったのかもな。



 それにしてもニヤニヤが止まらないぜ。上玉が五人、こいつらを捕まえて裏のその筋に売ればかなりの儲けになる。クックックッさてどうやって捕まえてやろうか。



「獲物を目の前にして舌なめずり。フッ、どうやらとんだ三流野郎だ。ここから予想するにお前たちの行動はただのナンパではなく、私たちを捕まえて裏のその筋に売りつけることかな」

「あら、この国にもその手の輩はいるんですの?」

「その手の輩はこの国だけじゃなく世界中にいるからな。私もかつて狙われて、襲われたんだよ。でも襲ってきたやつらの四肢を全部斬りおとしてダルマにしてやったのを覚えているな」

「ダルマ?」

「あとでその人形を見せてやる」

「期待してますわ」


 イセリアはチャラい奴らの思惑を当てて見せるがそれでもチャラい奴らは全く動じていなかった。チャラい奴らはそのままニヤニヤしながらイセリアたちとの距離を少しずつつめていく。イセリアたちもそれに合わせ後ろに下がる。

チャラい奴らは距離を詰めている最中、イセリアとイセリナの後ろに一人しかいないことに気づいた。


「おまえら残りの二人はどこへ行った。答えた方がお前たちの身のためになるんだぜ」

「すでにこちらを捕らえられる気でいるのか、さっきも言ったが私に手を出そうとしたら四肢を斬りおとしてダルマになるんだぞ。それでもいいのか」

「そんなでたらめな脅しに屈する俺たちじゃないぜ。さあ、さっさとゲロっちまいな」


 チャラい奴らはどんどんと距離をつめていく。そしてある程度までさがり路地裏の奥まで来たところでイセリアには後が無くなった。


「もう後がなくなったぜ。では捕まってもらおうじゃないか。クックックッ」


 チャラい奴らの内二人がイセリアたちとの距離を一気につめようとするが、この時、チャラ男たちはイセリアたちの作戦にはまっていた。


「後ろががら空きじゃぞ!」


 チャラ男たちは後ろから声が聞こえて振り返り、後ろから玉藻とジークリンデの二人が後ろにいたチャラ男二人に攻撃を仕掛ける。攻撃されたチャラ男二人は何もできずそれによりノックアウト、さらに玉藻はリーダー格の奴に攻撃するが防がれリーダー格のチャラ男は距離をとる。

 後ろからの攻撃に先行した二人が振り返る。その隙を突き、イセリアが急接近し一人に対して腹部を攻撃しチャラ男一人はくの字に体を曲げそこに追撃に頭に肘鉄をかまし、倒れたチャラ男の頭を踏みつけ、踏みつけている足を軸にもう一人のチャラ男に回し蹴りを加えて壁にめり込ませる。


「全滅、俺を残して全滅だと」

「そのわりには冷静にわらわの一撃を防ぎ距離をとっておるではないか」


 リーダー格のチャラ男を残してチャラ男たちは全滅。そのうち一人はまだイセリアに頭を踏まれている状態である。だが、リーダー格のチャラ男はイセリアたちに問いかける。


「お前らに問う。これで終わるか、続けるか」

「何を言っておる。そちにそんな決定権があると思っているのかえ」

「あるのだよ。ここにただ一人その決定権がな」


 イセリア以外の四人はリーダー格のチャラ男を警戒し始めるがイセリアだけ警戒するどころか笑っていた。


「何がおかしい」

「何がおかしいって、セリフがさ、お前みたいな三下が言っていいセリフじゃないんだよ。それにここでいうセリフでもない」

「これを見てもそんなこと言えるのか」


 リーダー格のチャラ男は懐から球状の物を取り出し、イセリアたちに見せつけ下にたたきつけようとするが、イセリアはその隙をつきリーダー格のチャラ男に急接近する。



 一歩、敵の懐に入り、二歩、地面を踏み抜くその衝撃で敵の足を止める、三歩、敵を仕留めるために打ち込む。それを・・・。


「三歩必殺!!!」


 イセリアはリーダー格のチャラ男の懐に飛び込み、激しい音を立てて地面を陥没させ、そしてイセリアは拳でリーダー格のチャラ男の腹に一撃を入れた。だが、その一撃が強すぎたのかリーダー格のチャラ男の腹を貫通していた。

リーダー格のチャラ男は即死ではないが、口からちゃんと呼吸ができているのかわからないような息が漏れていた。

イセリアはリーダー格のチャラ男の首筋を持ち、貫通した手を引き抜き、リーダー格のチャラ男から手を放した。リーダー格のチャラ男はそのまま倒れ、イセリアは球状の物を拾い上げ、リーダー格のチャラ男の貫通した腹を治した。

その後、ここで起きた物音を聞きつけ人たちが憲兵に知らせ、駆け付けた憲兵たちにチャラ男たちはつかまり、イセリアたちも事情聴取のため憲兵についていった。


 事情聴取を終えて寮に戻った時には日が暮れて門限を過ぎていた。イセリアたちは壁を越えて寮の中に入ったとき、メイドのマリアに見つかり説教を受けた後、門限に遅れた事情を話した。それで一応、マリアから許しを貰ったが、今度は夕飯はもうないこと告げられた。その後、イセリアはマリアに厨房の使用許可を求め、マリアは自分同伴の元、使用許可を出した。

 イセリアは次元倉庫から魚を取り出し厨房で三枚におろす。魚を次元倉庫から取り出すところを見ていたイセリナが


「イセリア、あなた、非常食なんて買いに行く必要ありましたの?」


 ついていった残りの三人もその一言で『あっ!』と驚き『確か』にと見ていたが、イセリアにはそんなの関係ないがごとく魚をおろす。

そしてイセリアが作り出したのは酢飯を作り、酢飯の上に刺し身を乗せた料理。寿司を作ったのである。

 寿司を食したことがあるのはここではイセリアと玉藻以外いないため玉藻以外からはなにこれ扱いされてしまった。寿司を玉藻とともに説明して食べさせたところ全員からおおむね好評だった。

 しばらくはここにいる五人でお茶をした後、自分の部屋へと戻っていった。

次回:いざ!港町インマーニへ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ