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帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
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Gクラス課外授業のための買い出し

 イセリアたちは買い出しのために王都の商業区へと足を運ぶ。このときイセリアはユーリに頼み王都地下通路を通って商業区へと向かった。案の定、地下通路を目撃したイセリナと玉藻は驚いていた。


「この国の王都にこんな地下通路があったなんて知らなかったですわ。ユーリさんこんな地下通路よく発見できましたわね」


 それはイセリアですら最初に疑問に思っていたが、イセリア自身はこの地下通路がどうなっているのか気になっている。

主神クラスの力を発揮していたイセリアでさえ発見できずさらに地下通路全体が把握できない。それゆえにこの地下通路には何かがある。だがイセリアはこのことを誰にも話していない。


「昔、ある場所で走っているとき何か足に引っ掛けて転んだとき、偶然、ここにつながる出入口の開閉装置を見つけたのがきっかけです」

「ほう、でもよかったのかのう。こういう地下通路は王族専用で他のものが知ったら秘密保持のためにわらわたちが処刑されても文句を言えないと思うのじゃが」

「それはこの前、ユーリたちここを通ったとき、聞いたけど王族はユーリ以外誰も知らないらしい」

「知らないとはどういうことかしら、王族が知らなければいったいどこの誰が王都の下に地下通路を掘ったかわかないじゃないの」

「それはいつか調べればいいだけの話だ。これ程のことを仕出かす者がいたらそれは・・・」


イセリアは地下通路を掘った人物に心当たりがあるようだが、それから先は言わなかった。

そうしているうちに商業区へと続く階段に着き一同は商業区へと入っていく。




 イセリアたちは地下通路から出て商業区へと入り、イセリアがまず最初に向かったのがイセリアが王都へ来てから御用達の魔法道具店へと向かった。皆はイセリアについていく。


「邪魔するぞ」


 イセリアは一言いい、魔法道具店セイジの中へと入っていた。イセリアに続いて皆も店の中へと入っていく。中にはお婆さんが一人、会計の前に座っていた。


「いらっしゃい、何しに来たんだい」

「婆さんのことだから多分、情報をつかんでいると思う。この国で開発された動力付きに荷台の情報がほしい」

「先に金を出しな」


 イセリアは金をお婆さんの前に差し出す。お婆さんはイセリアから金を受け取り、勘定を始めた。その間に店内を物色して課外授業に入りそうなものを探す。


「イセリア、課外授業に必要になりそうなものって先生が話したもの以外に何がいると思う」

「目的地につくまで何が起きるかわからないからある程度の回復薬と非常食と護符が必要だ」

「非常食はいいとして回復薬はイセリアが作ったものじゃだめなの」

「死にそうになったら、私のを使うが、さすがに常時、私のポーションを無料で提供する訳にはいかない。私の作ったポーションが使いたいならポーションを買って」


 ユーリは同じパーティだからいいのではないかとイセリアに詰め寄るがジークリンデがそれを止める。なお、話についていけない玉藻はイセリアはポーションを自作できることはわかったが、なぜイセリアが作ったポーションを使いたがるのかわからなかった。ただしイセリナはなんとなくだが、その理由に心当たりがあった。


悠里ユーリよ、なぜ、伊勢理亜イセリアが作ったポーションを使いたがるのじゃ、わらわと伊勢里奈イセリナに説明してほしいのじゃ」


 ユーリはイセリアが作ったポーションのことを二人に教える。下級ポーションといえ上級ポーションクラスの回復量にポーションは一度に使い切らないといけないのに対して一度で使い切らなくていいということを教える。

 さすがの玉藻も信じられない顔をしていたが、イセリナはあの三人の直伝だからできて当然と言ってのける。なお、イセリアの師匠である三人もその手のポーションを作ることができ、イセリナ自身、過去に三人にポーション一本を渡され使ったことがあるからである。


「ヒッヒッヒ、そんなすごいものを作れるならこんなところに来なくて買わなくて自分で作ればいいと思わないかい」


そこに金勘定をしていたお婆さんが話に入ってきた。


「婆さん、金勘定は終わったのか」

「へっ、あんなはした金で情報を買おうというのがおこがましいんじゃよ。もっと金出しな。それかお前さんのポーションでもいいぞ」


お婆さんは金が足りないからもっと金を出すかイセリアが作ったポーションを出せと要求する。それに対してイセリアは、


「なら今、渡した金を返してこれと情報を交換しよう」


イセリアは腰につけているウエストポーチ型のアイテムボックスからある物を取り出した。それを見たお婆さんはなんだこれとそれを見たが他の四人は慌てた。


「あなたは馬鹿ですの!!!情報欲しさに国家予算クラスの物を持ち出すなんて!」

「流石にやりすぎじゃ!普通にそちが作ったポーションをわたせばいいだけじゃろ」

「わたしも同意見です!」

「おやめください!イセリア!何もそこまでしなくてもいいではないですか」


だがそれでもイセリアは止まらない。


「流石の私もスペックや形がわからない車にすぐには乗れんぞ」

「どいうことじゃい」


 お婆さんは四人の言っていることを推理し、現在イセリアが対価として渡そうしている物が何となくわかった。わかったのだがお婆さんはもらえるならばもらう主義なのでイセリアから対価を受け取ることにした。それに周りのあの慌てようからイセリアの取り出した物は本物の可能性が高いと同時に密かに鑑定して今持っているものは本物であると見抜いた。

 だがお婆さんはなぜイセリアが車の情報が欲したのかわからなかった。そこでそのことを聞き返したらお婆さんは驚いた。なんとイセリアが二日後、車を運転するかもしれないからそのために車のスペックと形を知りたかったと言う。


「そういうことかい。エリクシルを対価に出されたら流石にこちらも情報を提供するしかあるまいて、まあ情報のわりに対価がすごいから情報とは別におまけをしてやるから期待して待ってな」


 お婆さんはそう言い店の奥に引っ込んだ。それからしばらくして店の奥からお婆さんは書類を抱えて戻って来た。そして持って来た書類をイセリアに渡す。イセリアはお婆さんからの書類を受け取る。

 お婆さんは店の商品棚からこの店で一番小さいサイズのアイテムボックス(それでもリュックサイズある)を二つと各種ポーションを一ダースづつと役立つアイテムをアイテムボックスに詰め、さらに次回から商品を三割引きで売るという。イセリアはそれで了承し取引は終了した。

本来ならイセリアの方が大損なのだがイセリアはエリクシルを簡単に自作できるのであまり気にしていなかった。

イセリアはアイテムボックスの中身に今回必要なものがあったので次に行くために退店した。他の四人も後に続く。


「また来るぜ」

「また来んさいよ」


イセリアたちはこれからもこの店を贔屓する。

次回:Gクラス課外授業のための買い出しⅡ

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