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帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
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王都ギルド

 イセリアたちは事故もなく無事に王都近辺に到着した。そこでイセリアがシャルロッテに一度、車を止まるように言った。


「何で止まる必要があるの」

「ここから先は深夜の時と違い人が多いから人身事故を起こしかねない。前にも言ったがこの世界に車に関しての法律はない。だから下手に近づくと人が集まって何かが起こるかもしれない」

「でもしれないだから不確定なら・・・」


とシャルロッテとイセリアが言い合いしているところにエリナが口をはさんだ


「オレはイセリアの案に賛成だ」

「エリナ・・・」

「車っていうのを今回初めて見た。転生者にとってこれは当たり前のものなのかもしれない。でもオレたち転生者でないものがこれを見てどう思うか」


さらにそこにユーリとジークリンデが口をはさむ。


「初めてみる人にはこれは馬が引いていない馬車。それだと馬車とは言いませんね」

「でも、間違いなく好奇心で人が寄ってきそう。間違いなく人が寄ってきてその対処で時間が食われる可能性があるものね。それに車で門まで行ったらそこで止められてそこでかなり時間食いそう」


ユーリが『車で門まで行ったらそこで止められてそこでかなり時間食いそう』を口に出した瞬間、イセリア以外はふと疑問が浮かんだ。なぜなら深夜に出たとき、その手の話がなく、なぜ今頃になってイセリアがそんな話をするのか


「イセリア、もしかして深夜、門を通るとき何かした」


その一言を機に四人はイセリアに詰め寄った。それでイセリアは明後日の方向を見ながらその問いに答えた。


「深夜、人がいないことをいいことにアクセル全開で通り過ぎた。たぶんそのせいで門番たちに目をつけられた可能性がある」

「なにやっているのよあなたは・・・」


これを聞いたシャルロッテはあきれ返った。


「そうなるとここ歩くのか王都の冒険者ギルドの場所はオレたちはわからないからあとどれくらいでつくのかだが」

「なにもなければ私たちの速度ならここから門まで三十分、そこからまた三十分で王都にある冒険者ギルドに着く」

「なら何も問題ないな」

「そう、問題がなければだ・・・」


イセリアの言葉に四人は不信感を抱いた。


「現在、門の前で何かしら事故があったみたいだ。それにより門の前はただいまその処理で一時的封鎖されている」

「それだと別の門から王都に入ればいいだけだろ」

「そうするとギルドからも、寮からも遠ざるぞ。そこからギルドで素材を納品してから寮に戻ると間違いなく門限を過ぎるな。そうすると今日はギルドによらず直接寮に戻った方がいい。クエストの報告なら明日、学校ですればいい」

「そうか、そうなるか」


今回は別の門へと迂回してギルドへ行くのを取りやめ寮に戻ることになりそうなところでユーリからある提案がもたらされた。


「迂回せずに直接王都ギルドに行けて寮に戻る方法ならありますよ」

「ん?そんな道在ったっけ?」

「いいのですか、ユーリ、あの道を教えて」

「あの道は王族が使う隠し通路ではないから教えても大丈夫だよ」

「教えてくれ。その道を」

「ええ」


 ユーリとジークリンデに案内されて門の近くにある岩場に来た。そこでユーリは岩場にある岩の一つを動かした。岩が動いたとの連動して地面が音もなく動き地下に下りる階段が現れた。階段を降りるとそこには通路があった。

 ユーリの話によると王都の地下には通路が張り巡らされており、地下通路は王都の至る所に出入口があり学校以外の重要施設にもつながっている。ユーリはこれまで城から移動する時、地下通路を通り目的の場所へと向かっていた。


「ここを通れば王都ギルドの近くに出れます」

「いいの、こういうのって王族しか知らない隠し通路じゃないの?」

「大丈夫です。この通路を知っているのは王族でもわたしだけですから、ここを知っているのはわたし以外だとリンデだけになります。こう見えてわたしは王都ギルドの近くに出れる階段を知っていますので行きましょう」


 ユーリに案内されて地下通路を進んでいく。そのまま、何事もなく無事に王都ギルド近くの階段についたとユーリは言った。

ユーリは地下通路の壁を触り、ユーリが触った壁からレバーが現れそれを引いた。それにより隣の壁が分かれて階段が現れる。そして、ユーリはその階段を上ってゆく。

イセリアたちは後に続いて階段を上ってゆく。上った先は王都ギルド近くの裏路地であった。


 地上へ出たイセリアたちは、今度はイセリアの案内により王都ギルドへ向かった。裏路地をでて少し行った先に王都ギルドがあった。ついにギルドに到着した。そして、イセリアたちはギルドの中へと入っていった。


「へぇ~、ギルドの中ってこうなっているのね」


イセリア以外の四人はドアの前に立ったままギルドの中を見回す。とそこで二人の男がギルドの中に入ってきた。


「そこにいると邪魔だ。中を見回したいならドアから少しずれて中を見まわせ」

「すみませんでした」


男たちは四人に注意し受付カウンターへ向かうとき、そこでイセリアの存在に気付いた。


「ん?イセリアじゃねえか。久しぶりだな、ダイナの町以来か」

「本当だ。イセリアだ」

「また会ったな。カリスト、ゲヂー」


イセリアたちの後に入ってきた。二人の男はダイナの町にいた。カリストとゲヂーであった。


「お前って確か今、学生じゃなかったか」

「そうだが」

「なんでここいる」

「その話は後で今はお互いやることやってから話そうじゃないかここにいても邪魔なだけだからな」

「そうだな。ではまた」

「また」


 カリストとゲヂーはクエスト報告カウンターへと向かった。

 イセリアは四人を連れて魔物素材納品カウンターへと向いそこで魔物素材を納品した。この時、ギルド職員からなぜ学校で魔物素材によるギルドポイント増加の説明が無いのかを聞いた。ものすごく当たり前の回答が帰ってきた。

学生の本分は勉強すること勉強を疎かにし魔物狩りをして成績が落ちたら本末転倒のためあえて学校ではこの説明はしていないとのこと、あと卒業後、冒険者になる気があるならこの話の説明がなされる。

さらに魔物素材を納品された学生は成績がギルドの水準以下の場合、ランクが落とされる説明を受けた。

説明を聞いたイセリアたちはできる限り成績を水準以下にならないよう勉強を頑張ろうと思った。


 納品した魔物素材の査定に時間かかるため、イセリアたちは次に学校で受けた薬草採取のクエストを報告しにクエスト報告カウンターへ行き、報告し薬草を納品した後、査定が終わるまでギルドの中にある酒場へ行き、既にクエストを報告し終えているカリストとゲヂーを探した。思いの外、簡単に見つかり二人のいるテーブルへと向かい。そこでお互いの近況を報告しあった。


 お互いに近況を報告し終えた後、カリストとゲヂーはイセリアに頼み事を言ってきた。


「イセリア、お前が作った。イセリア印の下級ポーションを俺たちに売ってくれ」


次回:イセリア印のポーション

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