帰り道Ⅲ
昼食を食べたイセリアたちは今後について話し合いを始めた。
「え~と、本来なら昼になる前に寮に戻れるはずだったのだが・・・」
本来は森に薬草を取りに行き、薬草をとっている間に魔物と戦いそして、倒して魔物素材を手に入れてギルドに納品するつもりが、
結果は、薬草を取りに森に入れば、森の魔物はゴッド・エンペラーの気配を察知して森から逃げ出し、薬草を規定量を手に入れることはできたがゴッド・エンペラーの出現によりその戦いで森は全焼してしまった。これによりこの森に二度と良質な薬草を取りにいけなくなった。ゴッド・エンペラーとの戦いにより神格を覚醒させたがため翼が邪魔になり車の運転席に座れなくなり代わりにシャルロッテに車の運転を任せたが、最初は心の平穏のために安全運転を心がけていたが、遅いの一言から始まりイセリアが安全は自分がどうにかすると言ったがためにシャルロッテは車を暴走させた。これにより思った以上に時間を取られたため昼までには寮には帰れなかった。
「ゴッド・エンペラーという、イレギュラーがあったとはいえこんなに時間がかかるとは思ってもいなかった」
イセリアの言葉にエリナはうなずいた。
「確かに昨日のイセリアの説明だともうすでに寮に戻っていてもおかしくなかったのに、今じゃ、昼過ぎだもんな~」
「ごめんなさい、私が暴走なんてしたから・・・」
「過ぎたるは猶及ばざるが如しというからこれからは気を付けてくれればいい。それにシャルロッテ先輩のドライビングテクニックを知れたから今回は良しとしよう。というか・・・、初めて乗った車でイナーシャルドリフトを決めるとかありえないだろ・・・」
「最後の方、何か言いまして」
「いいやなにも、次にこれからだが魔物を倒して素材を手に入れようと思う。それらをためてギルドへ納品して皆のギルドランクを上げよう。まずこのあたりの魔物を倒して素材を手に入れよう。え~とこの辺の主な魔物はクッケーとデミ・ウルフとイノシーかな」
「次の方針は決まったな今度は夕方までに王都のギルドに魔物素材を納品して寮に戻るこれでいいか。いいですよね先輩」
「わかったわ」
これより五人は二人一組に分かれて魔物を狩ることにした。
エリナとユーリがコンビを組み、シャルロッテとジークリンデがコンビを組んだ。そして、イセリアは誰かが大怪我した時の治療役として後方で待機となった。イセリアが単独なのはおんぶにだっこというわけにはいかないのでこういうになった。
エリナとシャルロッテはこの辺り主な魔物を解体したことがあるため、魔物の解体方法を教えるためにユーリとジークリンデを分けた。
「みな頑張れ、大ダメージや大怪我を負ったら迷わず私の元へ来いよすぐに直してやるから、それまで私はここで釣りでもしながらのんびり待っているから、んじゃ行ってこい!」
「まるで保護者だな」
「仕方ないと思います。この五人の中で圧倒的に強いのですから」
「そうだな、いくぞ、ユーリ!」
「はい!エリナ先輩!」
「続いて私たちも行きましょう」
「了解です。シャルロッテ先輩」
エリナとユーリは魔物を狩りに行く、それに続いてシャルロッテとジークリンデが出発する。
皆が出発するのを見守ってイセリアは釣り竿を持って川へ向かった。だが、イセリアは顔に笑みを浮かべて川のすぐそばまで近づいた。その時、川の中から魔物が現れた。
「よくもまあ、私の前に現れる気になったな。さっきから川の中から私たちの様子をうかがっていたのには気づいていた。さあ!!真っ先に死にたい奴はどいつだ!!!貴様ら全員、ぶった切る!!!」
イセリアは釣り竿を上に放り投げ、一気に魔物に迫り、一瞬で魔物を切り伏せる。だが、川から出てきた魔物はこの一体だけでまだ川の中にはこの魔物の仲間がいた。最初に出ていった魔物がやられたみるや次々に川から仲間の魔物がでてきた。
「今さら出て来てももう遅い、私に睨まれた時点でお前たちはもう終わっているんだよ!!!貴様らに見せるのはこの一閃のみ、アリシア師匠直伝!!!神・紫電一閃!!!」
イセリアは次々と川から出てきた魔物を剣を一振りしただけで全滅させ魔物の屍の山を築いた。
「さて、四人が戻ってくる前に魔物どもを解体するか、それにしてもリヴァーマンがこんなに出てくるなんて何かあったのか・・・」
イセリアはこの辺りで何か変わったことが起きたのかを考えたが情報が少ないため、考えても意味のないことと思い。考えるのやめ即刻、リヴァーマンを解体し始めた。それからしばらくしてすべてのリヴァーマンを解体し終えたイセリアは時間を見て集合まで時間があるため四人が戻ってくる時間まで釣りを始めた。
イセリアが釣りを始めてから時間が過ぎて四人が戻って来た。
シャルロッテとジークリンデ組は二人で順調に魔物を狩れたみたいだ。
エリナとユーリ組は主にエリナが囮となってユーリが魔物を撃ち抜いていたらしい。
それを聞いたイセリアは感心していた。昨日の今日でビームライフルを使い動く敵に対してちゃんと当てられことに感心していた。
「シャルロッテとリンデが順調だったのは武器が剣と刀で同じレンジだし、シャルロッテは人に合わせるのが得意だからわかるけど。昨日、初めてビームライフルに触れてそれから車に乗るまで特訓したていどでよく誤射もせず動く敵に当てられもんだ」
このことを聞いたユーリは照れてイセリアの指導がよかったからと言った。だが指導がよかったからといってすぐに実践できるかまた別の話である。イセリアは心躍った。神霊術だけではなく昨日の今日でビームライフルを扱って見せるユーリの資質を。
イセリアたちは再び、車に乗り込み今度こそ王都に戻った。この時、シャルロッテはスピードをだすがむやみにドリフトとか道を外れずイセリアのナビの元、車を運転した。
次回:王都ギルド




