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帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
31/83

人を超えて・・・VS神魔皇帝ゴッド・エンペラーⅡ

 イセリアは左のキャノン砲の砲身を折りたたみ、背中にまわしてゴッド・エンペラーに対して右のアサルトライフルを連射し突撃する。

ゴッド・エンペラーはイセリアを迎え撃つ。ゴッド・エンペラーはアサルトライフルを受けてもものともせず左のレーザー砲をイセリアに向けた。それに対してイセリアの取った行動は、


「V-MAX発動!」


V-MAXで加速してゴッド・エンペラーを翻弄しアサルトライフルを打ち続ける。たとえ効かないといえど意識はこちら向けることはできるかもしれないゆえ、イセリアは撃ち続けるのをやめない。

狭間か出てきた少女ははV-MAXのことで思うところがあったが、イセリアとは違い突撃せず、ゴッド・エンペラーを回り込み、砲身がこちらに向いていないことを確認して、詠唱を始めた。


「其は忌むべき芳名にして偽封の使徒、神苑の淵に還れ、そして、その諷意なる封印の中で安息を得るがいい、招かれざる者よ!セレスティアル・ローサイト!!」


ゴッド・エンペラーに神霊術を放つ。ゴッド・エンペラーはイセリアを追っていたため、セレスティアル・ローサイトを直撃した。だが、


「視界を潰してどうする!やつのレーザーが来るぞ!」

「えっ!?」


イセリアは少女の下へ高速で接近し思いっきり蹴り上げ、イセリアは空中へと離れた。その後、ゴッド・エンペラーのレーザーがさっきいた場所を駆け抜けた。

イセリアは蹴り上げた少女をすぐに回復し、少女は空中でバランスを取り浮遊し始めた。


「あ、危なかった・・・」

「こちらの攻撃が通るならまだしも、攻撃が通らない今の現状ではゴッド・エンペラーを相手に煙を上げて見えなくなってしまう攻撃は悪手だ」


 先のレーザーで煙がはれ、煙から出てきたゴッド・エンペラーは無傷であった。煙から出てきたゴッド・エンペラーはすぐにイセリアたちに目を向け左のレーザー砲を連射してきた。このレーザーはさっきまでとは違い、ハイレーザーといってもおかしくない熱量が二人を襲う。

少女は空中で回避に専念し、イセリアは回避ながらもアサルトライフルとキャノン砲でゴッド・エンペラーを牽制した。

イセリアも少女もゴッド・エンペラーにはすぐに接近できるが、ゴッド・エンペラーに攻撃してもダメージがはいらないため攻めあぐねている状態だ。


 さてどうしたものかこのままでは埒が明かない牽制のためにアサルトライフルとキャノン砲を撃ってはいるがそれでもあいつの表面に傷ひとつつけることがかなわない。それにあいつは最初からレーザーばっかりだ。右のミサイルや反重力攻撃をしてこない。それにこのレーザーもまだ最大出力で撃ってきている訳じゃない。


 そうゴッド・エンペラーはまだ左のレーザー砲でしか戦っていない。二人は完全にゴッド・エンペラーになめられている。


「駄目だ。完全になめられてる。こうなったら私もV-MAX発動!」


少女もV-MAXを発動してスピードを上げた。それでもゴッド・エンペラーはこちらを正確に捉えてレーザーを撃ち込んでくるが正確ゆえに避け易いのだが、レーサーの熱量が膨大で回避してもその熱でこちらを焼くという事態になっている。

ゴッド・エンペラーは当たらないことに業を煮やしたのかついに右のミサイルポッドをこちらに向けてきた。


「うん?やばい!右を使ってこなかったのはミサイルをチャージしていたからか!!!」

「その言葉使いは何かおかしいだろ。ミサイルは弾なんだからチャージなんてできるわけないだろ!」

「そんな頭でよくこれまで狭間の魔物を倒してこれたな!どうせ、中堅程度を倒していてお山の大将にでもなったつもりか、こいつはそんなレベルじゃないんだよ。来るぞ!」


こちらが空中で言い争いをしている途中でゴッド・エンペラーは右のミサイルポッドをイセリアたちに向けてミサイルを発射した。二人は散開してミサイルに対処したが


「速い!ほんとにミサイルか!?それになんだ!このホーミング能力ほぼ直角に曲がるってありえないだろ」


発射されたミサイルは一人につき三発ずつ、計六発が発射された。そのミサイルは速く、V-MAXを発動している二人に徐々に差を縮めるほど速さで、地面に向かい直進し地面すれすれで方向転換し地面にぶつけようとしたが、ミサイルは地面にぶつからずいまだ二人を追いかける。

この状態でもゴッド・エンペラーの攻撃は休まることなくレーザーを打ち込まれる。二人とも避けてはいるのだが直撃を受けるのも時間の問題である。

少女は逃げるだけだが、イセリアは逃げながらもミサイルを撃ち落そうとキャノン砲を撃ち込むが、ミサイルに弾が当たってもミサイルを撃ち落すことができずにいる。


「イセリア!ミサイルを撃ち落すぞ!」

「なに言っているんだ。さっきから左のキャノンで何でも当てているじゃないか。それ撃ち落せないのにどうやって撃ち落す気だ」

「ちょっとした方法があるのさ。行くぞ!!」


イセリアは少女と交差するように飛び、交差する瞬間、イセリアは少女を掴んで回転し始めた。二人は瞬間的にその場にとどまりことになった。ミサイルが二人に迫る。イセリアはタイミングを見計らい少女を放した。二人は回転によって遠心力に乗って離れ、ミサイルは二人を追うように方向転換するがほぼ直角に曲がるせいかミサイル同士がぶつかり合い、ミサイルが爆発した。


「対ショック、対閃光防御!!!」


チャージされたミサイルの爆発は強力でその威力はミサイル一発につき核ミサイル一発分の破壊力がある。チャージされたミサイルの爆発は森、イセリア、少女、ゴッド・エンペラー、すべてを飲み込んだ。だが、この爆発は街道には届いていなかった。それはイセリアが少女の元に戻る際に置いていったアームドシールド十二体を展開して森を防御フィールドで包んでいたからである。それでも音と衝撃波だけは完全に防ぎ切れなった。




 街道で待っていた、エリナ、ジークリンデ、ユーリ、シャルロッテの四人のもとをものすごい音と衝撃波が突き抜けていき、突如、目の前にあった森がなくなり煙を吹いていたのである


「わっ!なんだなんだ!!!」

「も、森が・・・」

「そ、そんな・・・、イセリア!!!」

「きのこ雲・・・、そんな、核でも撃たれたというの・・・」


エリナは状況が飲み込めず、ユーリはイセリアを心配して煙の方向へと行こうとしていたがジークリンデが羽交い絞めして動きを封じ、シャルロッテはただただきのこ雲を眺めているしかなかった。

それでも煙の中では戦いは続いている。




 ものすごい衝撃と熱と閃光がイセリアと少女を包んだが二人は生きていた。少女は大ダメージを負っており、今しばらく動けない状態だった。イセリアはこちらもダメージは受けたが少女よりはダメージは低く、すぐに動ける状態である。

イセリアはすぐに神霊術でダメージをなくし、少女の元へと向かいすぐに少女を回復させた。


「すまない」

「そんなこと言っている暇はない。来るぞ!」


イセリアは少女を抱えすぐにその場を離脱した。イセリアと少女がいた場所にレーサーが駆け抜ける。それを見た少女は


「まさか、あの爆発で自滅したのではなかったのか」

「自ら起こした爆発で自滅するバカがどこにいる。ゴッド・エンペラーは無傷でそこにいる」


イセリアが指を指した方向の煙が晴れていき、ゴッド・エンペラーは絶対的な力を見せ付けるがごとく無傷でそこにいた。

少女は顔を歪め、弱音を吐く。


「噂に違わぬと言ったところか、ここまで圧倒的とは・・・、ここまで勝ち目が見えない戦いは初めてだ」


少女は自分とゴッド・エンペラーとの力の差に戦意が落ち始めている。だが、イセリアは少女と違ってまだ戦意は落ちていなかった。


「この程度で音を上げるとは情けない。今ここであきらめたら、一生、お前の師匠たちのようにはなれない。いいか今のお前に足りないのは挑む心だ。ここ最近、お前は別の世界でレベルという概念がある世界で戦い、力をつけていった。まるでゲームのように・・・、そして、ただ敵を狩り続ければレベルアップし、また強くなると、だが、それはそういう世界だからだ!本当の力をつけ方は高みを目指し挑み続けること、ただ戦ったところで力なんてつくわけがない!お前が目指している三人はもっと先にいるのだから!とまるな!挑み続けろ!」


イセリアはゴッド・エンペラーに突撃し、ゴッド・エンペラーのターゲットを自分に絞り込ませるように縦横無尽に動く。

少女はイセリアの言うことに驚いた。そして、少女はここまで戦った九十九体の狭間の魔物ことを思い出した。


 私はこれまで戦った九十九体の狭間の魔物はただ倒しただけだった。ただ倒しただけ・・・、そのとき、ただノルマをこなせばただそれだけでいいと思っていた。だが、白髪の女の言うとおりだ。そんなんで力なんてつくわけがない!そうだ!師匠たちは今こんなところにはいない。アリシア師匠は神の領域に、ユージーン師匠は悪魔の領域に、エリス師匠は真竜の領域に、そうだ、挑むんだ。ゴッド・エンペラーがなんだ!神魔皇帝がなんだ!あそこにはいるのは私が超えるべきただの壁じゃないか、さあ、超えてやるぞ!いますぐに!!!


少女の体から力が溢れる。それに気づいたゴッド・エンペラーは少女に対して砲撃しようとするが、イセリアによりそれを阻まれる。レーザーは空に撃たれ、ミサイルは下に発射され地面をえぐる。

イセリアは人の状態で必死にゴッド・エンペラーを少女の方向を向けさせないと攻撃を仕掛ける。

少女はの力はどんどん増していき、その力は人の状態ではもはや制御できるか危ういところまで来ていた。それでもお構いなしに力は増していき、ついに少女の身に何かが起きた。


「私はアリシア師匠と同じ領域に行く!人間の限界へ至り、人間の理を超え、そして人を超え、今ここに神となる!!!はああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


少女の力は光となり、少女を包み込む。一瞬、球体のようになり、上のほうから光は拡散していき、中から出てきた少女は神々しいオーラを身にまとい、一対の白銀の翼を生やし、髪は赤いから白へと変わり、瞳の色はガーネットから金色の色へと変わって光の球体から出てきた。


「さあ、ゴッド・エンペラー!!!お前という壁をここで越えさせてもうらぞ!覚悟しろ!!!」


少女は剣をゴッド・エンペラーに向けて宣言し、少女はゴッド・エンペラーに向かっていった。

それを戦いながら見たイセリアは口の端をあげて笑っていた。

その力は神々の領域に到達せし者たち・・・VS神魔皇帝ゴッド・エンペラーⅢ

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