ユーリの武器選択
寮に戻った。イセリア一行は、やるべきことを話し合った。消耗品の確認、武器の確認、採取ポイントとそこまでの移動手段である。
最初は消耗品だが、消耗品はイセリアが大量に持っているので消耗品は買い足しにいかなくてよくなった。
次に武器の確認だがやはりというか問題が発生した。ユーリの武器である。彼女の武器は市販のナイフ一本だけである。一日中使ったらその日に折れてしまうのではないかというナイフである。至急、ユーリに合う、武器を見繕わなければならなくなったが、それは長くなるので後回しに採取ポイントの選定に入った。
採取ポイントはこの手のことを経験している。イセリアとエリナが主に選んだ。
イセリアは薬草の質がよく魔物が強いところを選んだ。エリナは薬草の質はいまいちだが比較的安全のところ選んだ。
イセリアは薬草を取りに行くついでにそこにいる魔物を倒してそこで手に入る魔物素材を手に入れて質に入れてお金を稼ごうとしている。
エリナは薬草を採取しまずクエストを完遂させてクエストのやり方を覚えさせるのが目的である。さらにイセリアが示したポイントは初めてのユーリ、ジークリンデの二人が大丈夫か分からない、それに移動距離があるめこれを渋っている。
「イセリア、最初は簡単なところを攻めるのが定石だと思うんだが・・・」
「それだとGクラスのクエストじゃ、実入りが少ないんだよ。Gクラスのクエストってほとんど小遣い稼ぎぐらいの報酬しかないから、それを五人で分けるとスズメの涙ぐらいしか手元に来ない。それにここに生息している魔物素材はあまり使い道がないから高値で買い取ってくれない。それに初心者向きのところ過ぎて薬草が取れるか分からない」
「つまり、取られすぎて薬草がなくなっているかもしれないというこか」
「ああ、そんなことないと思いたいけど、この採取ポイントは薬草がないという状況にはならないし、私たちがいれば、そこまで危険じゃない。ユーリとリンデが外の魔物とはどんなものなのか知るにはちょうどいい場所を選んだつもりだ。何せ私たちはまだ今月のGクラス課外授業に行っていないのだから」
エリナはイセリアの考えを聞き、考えるがそれでも首を縦に振らない。
「やはり遠い。ここだと今から出て行って、帰ってこられるのは、明後日の朝だぞ」
エリナの心配はもっともだがイセリアにはそこまでの移動手段のことで考えがあった。
「大丈夫だ。私がちょっとした乗り物を用意するから深夜に出て明日の昼前までには十分に戻ってこられる」
「それはなんだ」
「ちょっと待ってくれ」
イセリアは次元倉庫から紙を取り出し、みんなに配った。その紙には絵が書かれていた。そしてその絵を理解できたのはシャルロッテだけだった。
「箱?」
シャルロッテ以外の三人は紙に書かれているものを箱と勘違いしているようだ。これが箱のわけがない、ただの箱なら乗り物ではない。
「こ、これは・・・」
「あれ?先輩これに心当たりがあるんですか?」
「ええ、あるわ、これは前世の世界では当たり前のように使われている乗り物、これは車と呼ばれている乗り物よ。まさかイセリアは車を持っているなんて、でも」
「でも?」
「車を運転するには十八歳以上じゃないと駄目だったはず」
「じゃあ、駄目ジャン、乗ってみたかったけど」
エリナはシャルロッテ言葉を聞いて少し肩を落としたが、そこでイセリアが
「それは別の世界の法律で、この世界にはそんな法律は無いから何歳からでも乗れるんだ。だから肩を落とさなくてもいい。なに別世界で車の運転方法は教えてもらっているから大丈夫だ。それに私の車はちょっとした改造車だ。どんなところでも普通に走れるし、フレームと装甲はHFシリーズの物を使っているから強度面でも大丈夫」
「それって改造車って言うの?なんか、一か作り直したように聞こえるのだけど」
「車を購入して不満が出るたび改造していったらこうなったから、改造車にはいると思うけど。エリナ先輩、これで移動手段は解決された。では私が指定した。採取ポイントで良いかな」
エリナはそれでもまだ首を縦に振らない。そこでイセリアはエリナにあることを教えた。
「エリナ先輩、まさかと思うが、ギルドに魔物素材を納品したことはあるのか?」
「いや、ないな。魔物素材はすべて武器とか防具とかに使って、あまったものはずっと持っているがそれがどうかしたのか」
「言っておくが、ギルドに魔物素材を納品するとギルドポイントが手に入って昇格が早くなるんだよ。確かギルド登録時に説明があったはずだけど忘れてた?」
「いや、そんな説明はそもそも受けてねえ。だろ」
ほかの三人も首を縦に振り、説明を受けていないことを示した。そうすると学園では説明はしないであとで外にあるギルド支部に詳細を聞きに行けと言うスタンスかもしれない。
それでイセリアはエリナに再び採取ポイント許可を取った。そしてエリナは首を縦に振りこれを承諾した。
次にやることは先送りにした、ユーリの武器の選択である。今現在、ユーリに対して相性がいい武器が分かっていないため、最初にそれを探すことにした。
イセリアは次元倉庫から武器を取り出した。まず一番多く普及していると思われる。剣を取り出し、ユーリに持たせた。
イセリアは持たせた剣とユーリの周りの反応を見てこれは違うと言った。
「イセリア、なぜ、違うといえるのですか?」
「私が取り出した剣は相性がいいと光るし周りに何かしら波動のようなものが出る。そしてこれから出す武器はそういう仕様の武器だ」
イセリアが取り出したのは相性が言いと光る。それは好奇心が刺激される武器だがその性能は、
「その光る武器の性能は?」
「性能は武器として使えない、なまくら」
ただ光るだけのなまくらだった。だが、相性を調べるだけなら光ることでいいか、そうでないかで分かるために誰から見ても分かりやすかった。
イセリアは次々と武器を取り出し、ユーリに持たせ、相性のいい武器を探す。
剣、短剣、長剣、大剣、槍、ランス、薙刀、ランス、ハンマーなどを持たせてみたが反応無し、次にイセリアは遠距離武器をユーリに持たせた。まずは弓を渡し、それも反応がなく、イセリアは苛立ちを募らせる。そして、イセリアは銃火器をユーリに渡した。
「待ちなさい!イセリア、それは銃火器、そんな物騒なものを渡さないで・・・・って、えええええ!」
シャルロッテがイセリアが取り出した。銃火器を見て待ったを掛けたがユーリが銃火器を持った瞬間、ついに反応したのである。だが、イセリアは反応した武器に頭を抱えた。
ユーリの力では反動が強い、実弾火器は使えないと判断して反動が少ない工学火器を渡したのだ。
まず最初にビームライフルを渡したら武器が光、ユーリとの相性がいいことが判明した。だが、今現在、ビームライフルを生産、改造、整備ができるのはイセリアしかいなかった。
「マジで・・・、ビームライフルって・・・、ユーリの相性がいい武器は銃火器か・・・いや、誰しも相性がいい近距離武器と遠距離武器を最低でも一つずつあるはずだ。なら」
イセリアは新たな武器を取り出す、それは柄はあるが刀身がなかった。それをユーリに渡す。
「これはなに?」
「これに神霊力をこめてみろ。あと穴が開いている方向を自分に向けるなよ。自分に刺さるから」
「わかったわ」
ユーリは渡された物に神霊力をこめる。神霊力をこめられた柄は穴が開いているほうから緑色の刀身が延びてきた。
「ビームサーベル?でも熱さを感じないし剣ってほどの長さはないわね。どちらかというと短剣と剣の長さの間、小太刀くらいの長さね」
「これならサブとして使えるな。よし、メインをビームライフルでサブをシグルドブレイドでいいな。これでユーリの武器の選定は終わった。あとは出発時間まで私が使い方と戦い方を叩き込むとするか」
「ちょっと待った!このシグルドブレイドって何?」
「これは私がとあるアニメ出てて来た、機動兵器の短剣を元に自分なりに再現、改良を加えて完成させた一品だ。あの短剣の刀身は磨耗しやすいのに対してこちらは神霊力を基にしているから磨耗しない。切れ味は同等だ」
「は、はぁ」
イセリアはアニメや武器の性能を語り始めるが、そのことに四人はついていけない。イセリアの説明を呆然と聞き続けるしかなかった。
「では、ユーリはこの武器でいい、ほかの武器が良いなら、私たちが用意するけど、イセリアは今、とてもじゃないけど話しかけられないし」
「いいえ、これでいいです。どうやらわたしは機械武器との相性が良いみたいです。あとはイセリア元に戻して使い方と戦い方を教わって深夜にまた会いましょう」
「わかった。イセリアとの訓練がんばれよ」
「ユーリ、わたしも一緒に受けますので」
「それではもどすか」
エリナはイセリアを元の戻そうと殴りに行ったが、エリナが殴ろうとしたところにイセリアは反撃し、アッパーでエリナを天井に突き刺してしまった。そして、その音を聞きつけて、管理人のおっさんがやってきてイセリアに注意と今後もしないよういって出て行った。
元に戻ったイセリアはユーリに武器の使い方と戦い方を教えた。それが出発時間少し前まで続いた。
次回:薬草採取、Gランククエスト




