表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
21/83

決着、その後

 シャルロッテ&エリナ対イセリア、この試合の決着はすぐそこまで迫っている。

 イセリアは両方の剣を折られたが、魔力、神霊力はまだ一度も使用していないため、まだ全快状態で残っている。だが、エリナとの戦闘とシャルロッテの高速戦闘に対処するため集中力をいつも以上に出してしまったせいで体力のほうは心許ない。


 シャルロッテはイセリアの剣を両方とも折ったが、なれない高速戦闘により、その反動で体にガタが着始めている。だが、シャルロッテはこの高速戦闘をやめられない。彼女が高速戦闘をやめてしまうと封印解除状態のイセリアについていけなくなり、すぐに敗北してしまうからだ。だからシャルロッテはたとえ体にガタが着始めても高速戦闘だけはやめられない。


 今のシャルロッテの内心は・・・

このままではイセリアに勝てない、あれだけトリッキーに動いてもすべて対処される。一応、剣を両方とも折ったけど、両方折るまでにこれだけの反動を抱える羽目になるなんて・・・

なら、ここで終わりにするしかない、残りのすべてを この一撃かける。

シャルロッテは覚悟決める。ただイセリアを倒して勝つために。


 シャルロッテは刀を構え直し、最後の一撃を加えようと今あるすべてを集中させる。イセリアはそれに答えようとする。

先輩、この一撃にすべてをかけてくるか・・・、いいだろう、受けてたつ。短かったような長かったような試合に終止符を打ってやる。

イセリアは一度、拳同士をぶつけてシャルロッテの一撃に答えるため構える。イセリアが構えたとき、リングの周りに炎が上がる。


「私のこの手が真っ赤に燃える!!!」


シャルロッテは、イセリアの言いたいことを理解し、それに答える。


「勝利を掴めと轟き叫ぶ!!!」


二人は笑い、そして同時に動いた。お互いはただ勝利を掴むために・・・

そして、リング中央で二人は交差し、互いに一撃を入れる。誰もが見守る中でここにこの試合の決着がついた。最後に立っていたのは・・・







『勝者!!!イセリア!!!』







 立っていたのはイセリア、だが、誰もが信じられないでいる。イセリアはシャルロッテの一撃を直撃していたのだ。ここにいる誰もが見たのだ、イセリアがシャルロッテの一撃を左肩から右の腰にかけて斬られるところを、そう、直撃を受けたイセリアは死んでいなければおかしい、だが、イセリアは死んでおらず、リング中央に立っている。それで誰もが信じられかった。イセリアが生きてリングの上にいることが・・・


 誰もがそのショックから立ち直れずながめていたら、そこにリングの周りの炎が渦を巻いてリング中央へ迫る。そして、その炎がイセリアと気絶しているシャルロッテを包む。


「きゃあああああああ」

「誰かあの炎を消せ!!!早く、二人が燃えるぞ」


 炎が二人を包み誰もがまたショックを受ける。誰かは悲鳴を上げ、誰かは助けを求める。しばらしてショックから立ち直った。救護班と観客たちが二人を救おうと行動を開始した。皆が炎を消そうと水や氷の属性魔法を放つ、だが炎は一向に治まらない。それどころかますます炎が増すばかりでそれでも二人を助けようと次々と魔法を放つ。だが、皆、気づいていないこの炎には熱がないことを・・・

では今、二人はどうなっているかと言うと・・・


「あいつらバンバン魔法を撃ちやがって!!!私たちを殺す気か!!!わぷっ」

「どうにかしなさい!!!イセリア!!!」


 二人を炎から助け出そうとしている人たちの魔法を受けていた。この炎はイセリアが試合終了したとき、怪我などを治すために放っていた神霊術で試合終了したので発動しただけである。

だから実際には、この二人は怪我を治しているだけで燃えている訳ではない。だが、皆は勘違いして炎を消そうと必死になっているだけである。でもそれなら、声を上げるか、炎から出ればいいだけだが、そのときの二人にはできなかった。

シャルロッテは気絶して倒れており、イセリアは完全に切られているせいで声が出せず、身動きが取れない状態であった。

最初に水を掛けられたときイセリアはまだ癒しの炎で表面の傷が治っただけで動けず、シャルロッテは意識を覚醒し始めて、次に水を掛けられたとき、完全に覚醒したが、先の試合の反動が癒しの炎の影響下でも抜け切っておらず身動きが取れない。

そして、今も癒しの炎の影響下で怪我と反動が直っておらず、二人は身動きが取れない状態が続いている。

イセリアの今の状態は怪我を治しては水や氷魔法を受けて怪我したところ開くの繰り返し、シャルロッテは反動は抜けていっているがダメージを受けて動けないなどの悪循環に陥っている。


「先輩、くっ、どうにか、できま、せんか」

「だめ、私も」


 二人はこの状態をただ耐える。イセリアはこの状態を打破しようと癒しの炎を強くし怪我を治してここから出ようとしたが、炎が増したと同時に水や氷の魔法も勢いを増した。


「どうに、かしな、いと」

「どう、やって、冷たい」


 本当にどうにかしないとやばい、癒しの炎は治癒魔法では治せないものまで治せるから、これを使ったが、まさか勘違いして水や氷の属性魔法を撃ち込んでくるなんて、この炎には熱がないからこんなことはないと思っていたんだけど、使う術間違えたかな。


 イセリアは大いに間違っている。炎が人を包めばそれに恐怖するか、逃げるか、助けようとするだろう。普通、炎に熱がないから燃えてないと言う発想はない。


 イセリアにどうにかしなさいとか言っているけど、私、この状態で何もできないってなんだか悔しいな。それにしても炎の中で溺死または凍死なんて笑い話にもならない。でも、どうにかしようにもなけなしの魔力を自分の生命維持にしかできない。


 二人はこの状態の中考える。周りは二人を炎から助け出そうと必死に炎を消そうとしている。イセリアが癒しの炎を消せばいいかもしれないが、そうすると二人が死ぬ可能性がある。今現在、二人が生きているのは癒しの炎があるおかげで怪我の治癒と体力回復などの効果によって生きながらえている。

シャルロッテは反動はもう少しで抜けるが、今度は体温が下がり体の感覚がなくなりつつある。イセリアは骨と神経を繋がったが、内臓や表面の怪我が治っていない。


 それにしてもどうするこの状態、癒しの炎を消しても外のやつらが炎が消えたことに気づくのに時間がある。その間も撃たれて終わりか、私は良いとして先輩が・・・、くっ、こんなことになるなら肉を切らせて骨を絶つなんてやらなければよかった。後悔は先にたたずとは、このことか・・・、でもこの状態を打破する方法ないわけじゃないんだけど・・・、これをやると後々どうなるか・・・


「うぷっ、私がどうにかしないと・・・」


今の先輩の状態じゃ・・・、どちらにしても先輩がこれ以上もたない、しょうがない後はなるようになれだ。


イセリアはこの状態を打破しようとある決断をする。


次回:こころを縛るりせいを超えて

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ