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帰還した世界での学園生活  作者: astry
第一部 一年生
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先輩

 私は一年用談話室を出ってまっすぐ食堂へ向かった。そこはただいま宴の真っ最中だった。

そういえば今日は正式にこの学園に入学したからそのための宴が開催されるって言っていたな。今日のことがことゆえに忘れていたよ。入学式に続いてこの宴も遅刻か、一日に二回も遅刻とは少し気が抜けていたかな、気を引き締めてこれから生活しないといけないな。え~と宴はバイキング方式か、料理とって席に向かわないと。その後、料理を取り終えて皆が座っているテーブルに向かった。そこには一年生女子全員以外に二人の先輩がいた。


「あれ?先輩方なぜこちらの席に二年生と三年生の席は違いますよね」

「今日、あなたたちの身に起きたことを直接聞こうと思ってこの席に来たのだけど、イセリアちゃん、だめじゃない遅刻なんてして、入学式に続いてあなたたちの正式な入学したことを祝うためのこの歓迎式まで遅刻するなんて、わたしの挨拶はつまらないから遅刻したの・・・」

「いや、そいうわけでは・・・」


三年生の先輩のシャルロッテ・ユースティティア・トリッガー先輩は目に涙をためてこちらを見つめてくる。


「まあ、イセリアも悪気があって遅刻した訳ではないと思いますよ。シャルロッテ先輩、演技なんてやめてイセリアの話を聞いてあげたらいいじゃないですか」


二年生の先輩のエリナ・キャスケット先輩が助けを出してくれた。


「ありが」

「勘違いするなよ。イセリア、お前の言い分け次第では殴るからかくごしな」

「では聞かせてくださいね。どんな言い訳を考えているのかを」


あ、もしかしてお二人さん怒ってらっしゃる?でも宴を遅刻したぐらいで


「この宴に遅刻したぐらいで怒ってると思ってないよな。オレたちはお前が登校してくるのを門の前でずっと待っていたんだ。いくら待ってもこないから寮と門を何度往復したことか」

「それも含めての言い訳を聞かせてくださいね。じゃないとわたしの刀で刺しますよ」


怒っている訳は宴だけじゃなくて朝の分も含まれているということですか。でも私が朝、登校したとき門の前にいませんでしたよね。


「朝、門の前にいましたか?私が登校したとき誰もいなかった記憶しかないのですが」

「ほう、いつ登校したか聞かせてもらおうじゃないか」


私が寮を出たのは何時だったかな、いつもどおりの時間に起きて、今日は入学式だから制服に着替えていつもどおり十キロ走ってそのまま学園の門まで行って門が開いてないから乗り越えて講堂に向かったがまだ準備中で、準備が終わるまで中庭で花を眺めてたら待っていたら寝ていてそのまま遅刻


「たぶん登校したのは六時ごろだと思います。講堂に行ったとき準備中だったので、終わるまで中庭にいてそのまま寝てましてそのまま入学式遅刻しました」

「何?六時だと嘘言ってないよな」

「だとするとわたしたちが門の前に立つよりも前にすでに登校していたことになるわね。明日、別のクラスの友人に中庭に新入生がいたかどうか聞いてみるわ。次に宴に遅れた理由は何なのかしら?」

「私の持ち物が転移魔法で盗まれまして、それの追跡です」

「え?どういうこと?」


私はなぜ盗まれたのか話した。


「盗まれるのをわかってて像にエネルギーを補充したのか、お前馬鹿だろ」

「ええ、馬鹿ですよ。無駄に知識を多く持っている馬鹿ですよ。まぁ、相手は本来手元に来るものがあんなものになっていたらどんなことをするか楽しみではありますが」

「あら、では盗んだ人は本当は誰のものを盗もうとしていたのかしら」

「イセリナ様の私物ですね」

「イセリア様の私物ですって!!!」


ちゃんと契約書に書かれたことは機能しているようだ。

契約書の内容は私の過去や兵器についてを私の許可した者のみ話していいこととこの契約書に名前を書いた者のみイセリナ・アロマージの名前を呼んでもイセリア・イグナイトと聞こえるようにする。

というかイセリナの私物でここまで驚くものなのか?


「次期王妃様の私物を奪おうとするなんてどこのどいつですか言いなさい。あなたがこの宴に遅れた理由に追跡を挙げているのですから」

「笑顔が怖いです。シャルロッテ先輩」


これは素直に答えたほうがいいかな。


「イセリナのものを盗もうとした者は現イグナイト公爵夫人です。シャルロッテ先輩」

「え?なぜ、血はつながっていないといっても娘の持ち物を盗もうとするなんておかしくありません?」

「本人に聞かないとそれはわかりません」

「そんなバッサリと・・・」

「話を変えよう。お前が盗まれた。像、筋肉王アレキサンダー・マッチョの像はどんな形をしているんだ?」

「まだありますので取り出しますね」


私は次元倉庫から筋肉王アレキサンダー・マッチョの像を取り出した。


「まだあるのか」

「はい、あります。筋肉王アレキサンダー・マッチョの像は五体ありそのうちの一体が盗まれました」

「ものすごい筋肉ね。まだあるのなら私も欲しいわ。一体くれないかしら対価なら払いますから」


この話を聞いていた者たちは目を丸くしていた。

え?何?筋肉王アレキサンダー・マッチョの像がほしい?ムキムキのテカテカの像が欲しい?エネルギーを注入していれば毎夜十二時にポーズを変えるこの像が欲しい?それも対価を払うと言っている。本気か正気の沙汰とは思えないが本人が欲しいといっている以上あげてもいいかな、私、これ要らないし。


「タダでお渡ししますよ、先輩」

「あら?いいのかしらこんな立派なものをタダで貰ってしまって」

「いいですよ。これ私の好みではないですから」


そう私はマッチョの方は好みではない私はナイスミドルの方が好み方なのだ。筋肉なんてお呼びではありません。筋肉王アレキサンダー・マッチョのせいでマッチョの男性が苦手なのだ。あれのせいで一時的に筋肉、筋肉言っていたからな。異世界の人間じゃなければもう関わりたくない。また関わったら筋肉、筋肉言いそうだ。てかシャルロッテ先輩の笑顔が深くなって目が笑ってません、どうしろっていうんだ。


「ふ~ん、筋肉が嫌いですか、刀で突くのは一回だけにしようと思ってましたが気が変わりました。ど突き倒して上げますから、明日の放課後、闘技場を借りて戦いましょう。それと後でアレキサンダー・マッチョの像を貰いますので私の部屋へきてください。なお筋肉は至高です」


え~、好みが違うだけでなんでこうなるんだろう、シャルロッテ先輩、さらに自分の好みをカミングアウトしないでください。聞き耳立てていた男子どもが『鍛えまくって筋肉をつけるぞ』とか言い始めてるんですけど。


「オホン、話がだいぶ脱線してしまいましたわね。イセリアの言い訳ではわたしは納得できませんでした。よって私の刀で一突きさせていただきます」

「オレも納得できなかったから殴らせろ」


素直に突かれたり、殴られたくありませんので私はこんな提案を出した。


「明日の放課後での戦いのとき二対一で戦うのはいかがですか」

「ほう、オレと先輩相手を同時に相手できるとでも」

「今ここに先輩たちがいるのは私の遅刻の言い訳を聞きに来たのではなく、旧校舎地下ダンジョンのことでこちらに来たと思っていましたけど」

「答えになってないぞ」

「内容を聞けば私が先輩方を同時に相手できると興味を持ってくださると思っています」

「すごい自信ね、確かにあなたの言うとおり、わたしたちはそのことで聞きにきたの」

「さて何から話しましょうか」


私たちは今日、旧校舎地価ダンジョンで起こったことを話し始めた。



怒りますよね、寮と門の間を往復してさがすなんて


次回、先輩Ⅱ

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