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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
第2章 〖日常〗
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〖朝の風景〗

由美


「あんた達、

早くしなさい!


雄一!

寝ながら食べないの!


和真、

ちゃんと噛んで食べなさい!


ほら伊織、

ミルクティー。」


騒がしい朝。


だが、

それが冠崎家の日常だった。


陸斗


「ねみぃ~~……。」


隼人


「くそ~……。

兄貴が早いとかマジなんなん?」


真奈


「陸斗に行くと思った

お前が悪い。」


修一は新聞を閉じ、

静かに立ち上がった。


修一

「……そうだ真奈。


今日の会合には、

芙蓉の他に鴉羽、宗方が来る。」


真奈


「は?


妖狐だけじゃなく鴉、

狢が?」


修一


「さぁな。


まぁ、

行けば分かるさ。」


――芙蓉グループ。


妖狐の一族。


――鴉羽グループ。


烏天狗の一族。


――宗方グループ。


狢の一族。


それぞれが人間社会へ溶け込み、

独自の勢力を築いている。


そして。


最も勢いがあるのは――


鬼の一族、

桐生グループ。


冠崎グループと並ぶ巨大勢力だった。


互いに過度な干渉はしない。


だが、

問題や危機が起きた時は、

話し合い、

手を取り合う。


奇妙な均衡関係。


ちなみに。


冠崎と桐生の祖父同士は、

昔から顔を合わせれば喧嘩ばかりしていたらしい。


だが今では、

酒の肴になる程度の

“良い思い出”らしい。


由美


「あなた、

行ってらっしゃい。」


修一


「あぁ、行ってくる。


……あぁそうだ。


胡桃は今日は有給扱いだ。


ゆっくり休ませてやれ。」


真奈


「分かった。」


修一が家を出る。


それぞれ、

出勤と登校の時間。


陸斗


「行ってくるわ~。」


隼人


「兄貴、

後ろ乗せて。」


陸斗


「はぁ~?


だりぃ~。

お前、

車で行けよ。」


隼人


「渋滞が面倒臭ぇ。」


二人は結局、

バイクで出て行った。


雄一・伊織・和真


「行ってきま~す!」


「兄貴達ずるいー!」


「俺達歩きなんだぞー!」


和真


「兄ちゃん……。

僕寂しい……。」


真奈


「ほらほら、

不貞腐れてないで行ってきな。」


和真


「うん!

姉ちゃん行ってきます!」


にかっと笑い、

三人は仲良く学校へ向かった。


由美


「朝から全く……。」


真奈


「母さん、

今日は胡桃の好きなやつ作ってやって。


私は風呂入って寝るわ。」


由美


「はいはい。


夕飯、

胡桃とあんたと杏奈の好きな物作るわ。」


優しく微笑む。


真奈


「…………。


全く、

敵わないな。」


小さく笑い、

真奈は風呂へ向かった。


湯気の中。


真奈は、

昨日の出来事を思い返す。


――なんだったあれは。


――ただの目撃者。


――闇ならば処遇も当然だが......。


真奈


(……しかし、

なんなんだ、一体。)


静かに目を閉じる。


(……まぁ、

今考える事でもないか。)


そう呟き。


風呂から上がった真奈は、

そのまま自室へ戻り、

深い眠りについた。


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