〖贈り物〗
杏奈
「ふぅ~~。」
杏奈
「和真。」
杏奈
「こっちの人お願い出来る?」
和真
「うん!」
和真は海斗の前へ行く。
和真
「お兄ちゃん。」
和真
「手貸して!」
海斗
「ん。」
両手を出す。
和真が握る。
海斗
「ちっせぇ。」
和真は目を閉じた。
黄色い光。
ゆっくり流れる。
海斗
「……うわ。」
海斗
「あったけぇ。」
海斗
「え?」
海斗
「嘘。」
海斗
「マジか。」
体が軽い。
疲れが消える。
海斗
「すげぇ……。」
次の瞬間。
ギシッ。
ギシギシ。
海斗
「~~~~!!!」
和真
「お兄ちゃん大丈夫!?」
海斗
「…………。」
無言。
杏奈
「クスクスクス。」
杏奈
「和真。」
杏奈
「次はこの人よ。」
和真
「うん!」
和真は一樹の前へ行く。
和真
「お兄ちゃん。」
和真
「手貸して!」
一樹
「あぁ。」
握る。
一樹
「小さいな。」
黄色い光。
ゆっくり流れる。
一樹
「なっ……!」
一樹
「なんだこれは!?」
一樹
「嘘だろ!?」
一樹
「何故こんな事が出来る!?」
体が軽くなる。
だが。
ビシ……
ビシビシ……
一樹
「む~~~~!!!」
和真
「お兄ちゃん?」
和真
「大丈夫?」
一樹
「も……問題……ない。」
ベッドへ沈む。
その時。
和真が大きくあくびした。
和真
「ふわぁ~~。」
和真
「僕眠くなっちゃった。」
和真
「おやすみ~~。」
ポスン。
玲央の膝へ倒れた。
玲央
「お、おい!」
和真
「ス~~~。」
寝息。
病室静寂。
由美
「あらあら。」
由美
「寝ちゃったわね。」
由美
「ごめんなさいね。」
玲央
「あ……いや。」
玲央は和真を見る。
小さい。
軽い。
玲央
〖ちいせぇ……。〗
静かに和真を支えた。




