〖守るもの〗
沈黙。
由美
「その銃や凶器は。」
由美
「何の為に使うの?」
病室が静まる。
海斗
「……。」
蓮
「……。」
玲央が由美を見る。
由美は笑っていた。
優しい。
だが。
逃げられない。
由美
「何故使う?」
由美
「守る為?」
由美
「奪う為?」
由美
「殺す為?」
一人一人へ視線が向く。
由美
「どれ?」
沈黙。
長い沈黙。
そして。
玲央が口を開いた。
玲央
「……守る為だ。」
全員止まる。
玲央
「俺らには。」
玲央
「守らなきゃならねぇ奴らが居る。」
海斗
「家族。」
蓮
「仲間。」
鷹臣
「身内。」
一樹
「組。」
玲央
「だから持つ。」
玲央
「必要だから使う。」
静寂。
由美が目を閉じる。
胡桃が由美を見る。
由美
「……そう。」
由美
「守る為なのね。」
静寂。
由美は一人一人を見る。
優しい目。
だけど。
逃げられない。
由美
「その中で。」
病室が止まる。
由美
「殺しはあったの?」
沈黙。
海斗
「……。」
蓮
「……。」
鷹臣
「……。」
一樹
「……。」
玲央だけが前を見る。
玲央
「ある。」
止まる。
胡桃も息を飲む。
玲央
「俺も。」
玲央
「海斗も。」
玲央
「蓮も。」
玲央
「鷹臣も。」
玲央
「一樹も。」
玲央
「紫苑も。」
静寂。
玲央
「手は汚れてる。」
胡桃俯く。
由美は変わらない。
由美
「そう。」
沈黙。
由美
「理由は?」
玲央
「組を守る為。」
玲央
「身内守る為。」
玲央
「それ以外は無い。」
由美静かに頷く。
次。
由美
「月島くん。」
海斗
「……。」
海斗
「俺は仲間。」
海斗
「仲間傷付ける奴。」
海斗
「許せねぇ。」
次。
由美
「桐生くん。」
蓮
「俺は命令。」
蓮
「組長命令なら動く。」
蓮
「それだけ。」
次。
由美
「蛇塚くん。」
鷹臣
「俺は……。」
鷹臣
「正直。」
鷹臣
「皆死なせたくない。」
鷹臣
「だから手汚した。」
次。
由美
「黒崎くん。」
一樹
「情報管理。」
一樹
「処理。」
一樹
「必要なら切る。」
静寂。
最後。
由美
「氷室くん。」
紫苑
「……。」
沈黙。
紫苑
「俺は。」
紫苑
「処理だ。」
止まる。
紫苑
「命令。」
紫苑
「必要。」
紫苑
「それだけ。」
由美
「……嘘ね。」
全員止まる。
紫苑顔上げる。
由美
「あなた。」
由美
「自分を殺してる。」




