〖目の奥〗
全員
「先言うな!!!」
胡桃
「ご、ごめんなさい!!」
しゅん。
病室沈黙。
その時。
由美が静かに口を開いた。
由美
「その前に。」
全員見る。
由美
「あなた達。」
由美
「人殺しは?」
沈黙。
全員
「は?」
海斗
「待って。」
海斗
「話飛んだ。」
蓮
「何でそうなる。」
鷹臣
「怖っ。」
玲央だけが由美を見る。
由美の笑顔。
優しい。
なのに。
目だけ違う。
玲央
「……。」
由美
「答えて。」
静かな声。
由美
「治癒は心にも触れる。」
由美
「だから。」
由美
「知る必要があるの。」
病室沈黙。
海斗
「俺は違う。」
蓮
「俺も。」
鷹臣
「俺も。」
一樹
「同じく。」
玲央
「……俺もだ。」
由美は最後を見る。
紫苑。
沈黙。
紫苑
「……。」
海斗
「紫苑?」
由美
「あなたは?」
紫苑
「……ある。」
全員止まる。
海斗
「は?」
蓮
「おい。」
玲央
「待て。」
紫苑
「昨日。」
紫苑
「組の奴が暴走した。」
静寂。
紫苑
「俺を殺そうとした。」
胡桃止まる。
紫苑
「だから処理した。」
沈黙。
由美は目を閉じた。
由美
「そう。」
由美
「なら仕方ないわね。」
全員
「軽っ!!?」
由美
「自衛は違うもの。」
杏奈
「クスクスクス。」
だが。
由美の目が静かに変わる。
由美
「でも。」
病室が止まる。
由美
「銃。」
由美
「凶器。」
由美
「持っていたわよね。」
沈黙。
由美
「あれは?」
由美
「何故?」
空気が凍る。
海斗
「……。」
蓮
「……。」
鷹臣
「うわ。」
玲央だけが由美を見る。
由美は笑っていた。
柔らかく。
優しい。
なのに逃げられない。
玲央
「……俺らは。」
玲央
「普通じゃねぇ。」
静寂。
玲央
「裏だ。」
胡桃止まる。
海斗
「組だよ。」
蓮
「表じゃ生きてねぇ。」
鷹臣
「ヤクザみたいなもん。」
一樹
「正確には違うがな。」
由美
「そう。」
静か。
由美
「なるほど。」
胡桃が俯く。
空気が重くなる。
その時。
由美が笑った。
由美
「で?」




