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〖心の奥〗
由美は静かに紫苑を見る。
そして。
椅子を引いた。
紫苑と同じ目線まで座る。
病室が静まる。
由美
「あなたは。」
静かな声。
由美
「分からないのよ。」
紫苑止まる。
由美
「何が正しいか。」
由美
「何が間違いか。」
由美
「どう生きればいいか。」
由美
「だから。」
由美
「命令が絶対だった。」
沈黙。
由美
「違う?」
誰も動かない。
紫苑
「……。」
言葉が出ない。
由美
「自分で決める前に。」
由美
「誰かが決めてくれた。」
由美
「だから従った。」
由美
「そうするしか無かった。」
静寂。
紫苑の指先が僅かに動く。
由美は静かに立ち上がる。
そして。
神崎組全員を見る。
由美
「氷室くんだけじゃない。」
静寂。
由美
「あなた達。」
由美
「皆違う。」
全員止まる。
由美
「自分で選んだ人。」
由美
「誰かの為に選んだ人。」
由美
「仕方なく立った人。」
由美
「全部違う。」
静かな声。
由美
「でも。」
由美
「皆。」
由美
「守る為に立ってる。」
病室が静まる。
由美
「私はそう見えたわ。」
沈黙。
海斗
「……。」
蓮
「……。」
鷹臣
「……。」
玲央も黙る。
一樹だけ静かに由美を見る。
紫苑
「……。」
由美は笑った。
由美
「だから。」
由美
「皆は大丈夫。」
全員止まる。
由美
「普通の祓いで治る。」
静寂。
そして。
由美は紫苑を見る。
由美
「でも。」
由美
「氷室くんだけは別。」
病室凍る。
由美
「胡桃。」
胡桃
「……!」
由美
「お願い出来る?」




