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〖残滓〗
夜。
冠崎家。
リビング。
全員集合。
帰宅した杏奈から、
日中の話が始まった。
大学病院。
救急搬送。
多数負傷。
そして――
神崎玲央が率いる五人。
全員の詳細が語られる。
空気が止まる。
静寂。
胡桃
「……。」
杏奈
「殆どは軽い。」
杏奈
「残滓も微量。」
杏奈
「でも一人。」
杏奈
「深く入り込んでる。」
胡桃
「……誰?」
杏奈
「氷室紫苑くん。」
沈黙。
杏奈は胡桃を見る。
杏奈
「胡桃。」
胡桃
「……。」
真奈
「無理なら断れ。」
修一
「治癒は強制じゃない。」
由美
「そうよ。」
由美
「助ける側ほど。」
由美
「自分を守らないと駄目。」
胡桃が由美を見る。
由美
「あなたが決めなさい。」
長い沈黙。
胡桃
「……行く。」
全員止まる。
胡桃
「助けられるなら。」
胡桃
「助けたい。」
静寂。
真奈
「……。」
小さく息を吐く。
真奈
「分かった。」
真奈
「私も行く。」
陸斗
「俺も。」
隼人
「俺も。」
真奈
「お前らは却下。」
全員
「早ぇ!!!」




