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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
第3章〖接触〗
34/193

〖残滓〗

夜。


冠崎家。


リビング。


全員集合。


帰宅した杏奈から、

日中の話が始まった。


大学病院。


救急搬送。


多数負傷。


そして――


神崎玲央が率いる五人。


全員の詳細が語られる。


空気が止まる。


静寂。


胡桃


「……。」


杏奈


「殆どは軽い。」


杏奈


「残滓も微量。」


杏奈


「でも一人。」


杏奈


「深く入り込んでる。」


胡桃


「……誰?」


杏奈


「氷室紫苑くん。」


沈黙。


杏奈は胡桃を見る。


杏奈


「胡桃。」


胡桃


「……。」


真奈


「無理なら断れ。」


修一


「治癒は強制じゃない。」


由美


「そうよ。」


由美


「助ける側ほど。」


由美


「自分を守らないと駄目。」


胡桃が由美を見る。


由美


「あなたが決めなさい。」


長い沈黙。


胡桃


「……行く。」


全員止まる。


胡桃


「助けられるなら。」


胡桃


「助けたい。」


静寂。


真奈


「……。」


小さく息を吐く。


真奈


「分かった。」


真奈


「私も行く。」


陸斗


「俺も。」


隼人


「俺も。」


真奈


「お前らは却下。」


全員


「早ぇ!!!」

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