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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
第2章 〖日常〗
28/193

〖剥がれた物〗

夜。


吹き飛んだ神崎組本邸。


異形が咆哮する。


だが。


既に動けない。


ハクが巨大な身体へ巻き付き、

締め上げていた。


ハク


「暴れないの~。」


異形がもがく。


その瞬間。


真奈が踏み込む。


真奈


「紅虎。」


紅虎


「了解。」


焔。


霊刀へ炎が纏う。


蒼白い刀身へ、

赤い焔が走った。


真奈


「終わり。」


斬撃。


ドガガガガッ!!!


肉が裂ける。


腕。


脚。


胴。


次々切断される。


そして。


切られた先から。


紅虎の炎が燃え上がる。


紅虎


「焼くわよ~。」


ゴォォォォッ!!


黒い肉が灰になる。


異形が絶叫する。


最後まで。


ハクは離さない。


ハク


「逃がさないよ~。」


真奈が飛ぶ。


異形の胸。


結界核。


刀を振り下ろす。


真奈


「剥がれろ。」


――ズドン。


静寂。


異形が崩れる。


黒い肉が消える。


真奈が地面へ着地した。


その手には。


淡く光る結界核。

挿絵(By みてみん)


真奈


「……取れた。」


紅虎


「大丈夫そうね。」


真奈


「助かった。」


真奈


「ありがとう紅虎。」


真奈


「戻っていいよ。」


紅虎


「は~い。」


紅虎


「ご褒美はフライドチキンね。」


真奈


「分かった。」


ハクがミニサイズへ戻る。


ハク


「ふぅ~。」


ハク


「相手デカいだけはあった。」


真奈


「助かった。」


真奈


「戻っていいよ。」


ハク


「オッケー。」


ハク


「ご褒美は美味しいパンがいい。」


真奈


「今の時間だとコンビニパンしか無いよ~。」


真奈が空を見る。


真奈


「フェニ。」


炎。


フェニックスが現れる。


フェニ


「なになに~?」


フェニ


「あら~。」


フェニ


「今回は凄かったわね~。」


真奈


「すまない。」


真奈


「浄化頼む。」


フェニ


「りょ~か~い。」


翼が広がる。


浄化の炎。


瘴気。


淀み。


黒い残滓。


全部焼き尽くされる。


夜風だけが残った。

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