〖異形の暴走〗
地下。
崩壊した通路。
悲鳴。
怒号。
玲央
「撃て!!!」
銃声が響く。
ダダダダダダッ!!
弾丸が異形へ叩き込まれる。
だが。
止まらない。
弾が身体へ沈み。
黒い肉が蠢く。
海斗
「嘘だろ!!!」
蓮
「効いてねぇ!!」
構成員達が次々撃つ。
ナイフ。
鉄パイプ。
銃。
全部。
効かない。
異形が腕を振る。
ドゴォォォン!!
構成員が吹き飛ぶ。
壁へ叩き付けられる。
悲鳴。
血。
玲央
「下がれ!!」
遅かった。
異形が突っ込む。
海斗
「っ!!」
蓮
「避けろ!!」
紫苑が前へ出る。
ナイフを振る。
切れる。
だが。
再生。
異形の腕が振り抜かれる。
ドガァァァン!!
紫苑が吹き飛ぶ。
壁へ激突。
海斗
「紫苑!!!」
異形が足を上げる。
紫苑目掛け、
踏み潰そうとした。
その瞬間。
――パキン。
紫の光。
地下全体へ、
巨大な結界が展開される。
異形の足が止まる。
ドンッ!!
透明な壁。
異形が押し潰せない。
玲央
「……?」
海斗
「何だこれ。」
蓮
「ガラス……?」
違う。
紫色の紋様。
神崎組一人一人へ、
強力な結界が張られていた。
そして。
入口。
足音。
コツ。
コツ。
コツ。
女が一人。
崩れた地下へ入ってくる。
短髪。
黒コート。
冷えた瞳。
真奈
「こいつに物理は効かんぞ。」
沈黙。
真奈
「弾の無駄遣いだ。」
全員止まる。
海斗
「……誰だ。」
玲央
「お前……。」
真奈は異形だけを見る。
真奈
「はぁ。」
真奈
「面倒なのに当たった。」
異形が咆哮。
真奈の目が冷える。
真奈
「さて。」
真奈
「終わらすか。」




