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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
第2章 〖日常〗
22/193

〖異変と電話〗

夕飯時。


冠崎家。


食卓には、

賑やかな声が響いていた。


雄一


「今日さー!」


伊織


「俺の方が早かった!」


和真


「僕勝った!」


由美


「はいはい、

ちゃんと食べなさい。」


その時。


テレビのニュース速報が流れた。


アナウンサー


『速報です。』


『本日夕方――』


『○○地区にて窃盗事件が発生。』


『被害物については現在調査中――』


修一の箸が止まる。


画面を見る。


次の瞬間。


修一


「……馬鹿な!!」


全員止まる。


修一


「あれは……。」


修一


「盗まれるような物じゃないぞ!!」


空気が凍る。


修一


「くそ……!!」


修一


「真奈は!?」


由美は即座にスマホを取る。


由美


「今連絡取ってるわ!!」


ピッ。


由美


「真奈!?」


真奈


『分かってる。』


真奈


『対処する。』


真奈


『親父いる?』


由美が修一へ渡す。


修一


「真奈か!?」


真奈


『建物一つ倒壊したらごめん。』


沈黙。


真奈


『じいちゃんに言っといて。』


修一の顔から、

血の気が引いた。


修一


「待て待て待て!!」


修一


「真奈!!」


修一


「とりあえず取り返して!」


修一


「元へ戻せばいい!!」


数秒。


真奈


『……。』


真奈


『何事も無かったらな。』


プツ。


ツーツーツー。


沈黙。


由美


「……。」


雄一


「?」


伊織


「?」


和真


「?」


胡桃


「え?」

陸斗


「へ?」


隼人


「なになに?」


隼人


「姉貴どうかした?」


修一は額を押さえた。


修一


「……とりあえず。」


修一


「父さんに連絡入れとく。」


完全に項垂れている。


由美


「そうね。」


由美


「それがいいわ。」


修一はスマホを取る。


プルルル。


プルルル。


――ピッ。


玄三


『なんじゃ~?』


玄三


『珍しいのぉ。』


玄三


『元気にやりようるんかの?』


修一


「やりようるんかのじゃないよ父さん!!」


全員止まる。


修一


「封印具が盗まれた!!」


玄三


『ふむ。』


修一


「……。」


玄三


『で?』


修一


「で!?!?」


修一


「何で落ち着いてるのさ!!!」


玄三


『盗まれたならしゃーないじゃろ。』


玄三


『真奈行ったんだろが。』


修一


「あー行ったよ!!」


修一


「しかも。」


修一


「建物一つ倒壊したらごめんって。」


数秒。


玄三


『ぶわっははははは!!!』


全員


「!?」


玄三


『その程度容易い事よ!!!』


玄三


『流石は真奈じゃ!!』


修一


「よくない!!!」


玄三


『大丈夫じゃ。』


玄三


『真奈は失敗せん。』


空気が止まる。


その言葉だけ。


妙に重かった。


玄三


『それより修一。』


修一


「?」


玄三


『何盗まれた?』


修一の顔色が変わる。


修一


「……封印具。」


玄三


『…………。』

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