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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
189/193

【幻灯楼の主役】

すると。


ステージの方で、ひときわ大きな歓声が上がった。


真奈は、つまみを口に運ぶ手を止める。


真奈

「……は?」


ステージの上にいたのは。


烏天狗の千颯だった。


真奈

「は?」


真奈

「あいつまで来てたわけ!?」


琴音

「私が来てる時点で、分かれよ。」


真奈

「最悪。」


真奈は、頭を抱えた。


灯子

「仲間思いね~。」


灯子はそう言いながら、ゆっくり煙草を吸っていた。


真奈

「仲間思いっていうか、包囲網だろ。」


琴音

「正解。」


真奈

「灯子~~~。」


灯子は煙草をふかしながら、ステージの方を見ていた。


灯子

「今まで、昼間っから飲みに来ることなんてなかったろ?」


灯子

「逃げては来てたけどね。」


灯子

「いつもなら酒は飲まずに、ドリンクだけ飲んで帰ってた奴が。」


灯子

「昼間っから酒飲んでりゃ、そりゃ来るわいな。」


真奈は灯子を見ながら、つまみを食べ、酒を飲んでいた。


琴音

「無理はすんなってことよ。」


琴音は、真奈の肩にポンポンと手を置いた。


千颯はひとしきり歌った後、すぐさま真奈のところへ来た。


千颯

「ホントにいた!!!」


千颯

「何してんのよ、あんた!」


千颯

「灯子さんから連絡来た時は、まさかと思ったけど。」


千颯は、真奈が飲んでいた酒を見る。


千颯

「しかも、度数高そうな酒飲んでるし。」


真奈

「そんなに高くないよ。」


真奈

「炭酸で割ってる。」


真奈

「灯子も、そこまでなもん作らないよ。」


真奈は、何事もないようにつまみを食べた。


千颯

「一体、何があったのよ。」


千颯

「琴音も何か知らないの?」


琴音

「さ~ね。」


琴音

「まっ、いつもの真奈じゃないことは確かよ。」


真奈

「いつもの私って何よ。」


琴音・千颯・灯子

「…………。」


真奈

「何その沈黙。」


灯子

「自覚がないって怖いねぇ。」


千颯

「ほんとそれ。」


琴音

「重症ね。」


3人はそれぞれ顔を見合せた。

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