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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
176/193

【朝の食卓】

しばらくすると、それぞれのタイミングで、ひとり、またひとりと起きてきた。


玄三

「起きたか。」


玄三

「洗面所へ行って、顔でも洗ってこい。」


玄三

「目が覚める。」


玄三

「朝ごはんじゃ。」


そう言うと、玄三は席を立ち、庭の方へ歩いていった。


蓮達はその背中を見送ってから、洗面所へ向かった。


顔を洗い、身支度を整える。


そして食卓へ向かうと、すでに朝食の準備は整っていた。


由美、千代、真奈は、すでに起きている。


真奈

「起きたか。」


真奈

「朝ごはんだ。」


由美

「おはよう。」


由美

「よく寝られたかしら?」


千代

「おはよう。」


千代

「朝ごはん出来てるから、食べようね。」


修一は、いつものように新聞を読みながら、コーヒーを飲んでいた。


修一

「おはよう。」


修一

「体はどうだ?」


修一

「違和感はあるか?」


玲央が口を開いた。


玲央

「いや……。」


玲央

「それが、妙に軽いんです。」


修一

「そうか。」


修一は、ふっと微笑んだ。


修一

「良かったな。」


海斗は目を擦りながらあくびをしていた。


海斗

「……まだ眠い。」


紫苑は、ウトウトしていた。


紫苑

「……眠い。」


鷹臣は、いつものだるいような感じではなく、妙にスッキリしていた。


鷹臣

「え? マジ?」


鷹臣

「俺、すげぇスッキリしてる。」


その隣で蓮はボソッと呟いた。


「良かったな。」


鷹臣

「え? 馬鹿にした?」


「してねぇ。」


その時、庭から戻ってきた玄三の声がした。


玄三

「こりゃ。」


玄三

「はよ席につけ。」


玄三

「食うぞ。」


全員

「はい。」


それぞれが席につき、朝食を食べ始めた。


味噌汁を口にした瞬間。


また、身体の奥がじんわりと熱くなる。


夕食の時と似ていた。


けれど、少し違う。


体の中から温められ、何かがゆっくりと焼かれていくような感覚。


重く絡みついていたものが、少しずつほどけていく。


そして。


不要なものが、外へ押し流されていくような感覚。


玲央

「……まただ。」


一樹

「ああ。」


一樹

「昨日より、分かりやすい。」


海斗

「食べてるだけなのに……。」


紫苑

「……変な感じだ。」


鷹臣

「でも、嫌じゃねぇな。」


「……ああ。」


戸惑いはある。


けれど、不快ではない。


温かいものが、身体の内側を通っていく。


玲央達は、その感覚を確かめるように、黙ったまま朝食を食べ続けた。

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