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【総本家の中・続】
玄三
「とりあえず、今日は休め。」
玄三
「話は明日じゃ。」
修一
「中へ入ろう。」
修一に促され、全員が屋敷の中へ向かった。
真奈
「ただいま~。」
玄関の奥から、柔らかな声が返ってくる。
千代
「あらあら。」
千代
「大勢ね。」
そこに立っていたのは、穏やかな笑みを浮かべた女性だった。
千代
「真奈の祖母の千代よ。」
千代
「よろしくね。」
由美
「みんな、ご苦労さま。」
由美も、にこっと笑って迎えた。
玲央
「こんな夜分遅く、申し訳ございません。」
由美
「いいのよ。」
由美
「さあ、入って。」
千代
「入りなさい。」
千代
「お風呂は大丈夫かい?」
千代と由美は、何も責めなかった。
何も問い詰めなかった。
ただ、当たり前のように迎え入れた。
その空気に、神崎組は誰もすぐには言葉を返せなかった。
こんな夜更けに。
こんな事情を抱えて。
突然現れた自分達を。
この家は、拒まなかった。
玲央達にとって、それは初めての感覚だった。
とりあえず、案内されるまま中へ入った。




