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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
163/193

【別邸にて】

別邸に戻ると、全員がすぐに中へ入った。


真奈

「全員、荷物まとめてるか?」


玲央

「ああ。」


一樹

「最低限は。」


海斗

「すぐ動けるよ。」


真奈

「よし。」


真奈

「この屋敷で、外から一番見えにくい部屋は?」


玲央

「俺の部屋だ。」


真奈

「全員、神崎の部屋に集まれ。」


真奈

「とにかく静かに。」


真奈

「外に気づかれないように動け。」


玲央

「分かった。」


玲央は全員を連れて、自室へ向かった。


部屋に入ると、真奈はすぐに窓へ近づく。


真奈

「窓、開けるなよ。」


そう言うと、真奈は指先で空をなぞった。


白い光が細い糸のように伸び、窓枠に沿って走る。


次の瞬間。


窓の向こう側が、ふっと揺れた。


海斗

「……何したの?」


真奈

「外からは、部屋がいつも通りに見えるようにした。」


真奈

「でも、実際の中の様子は見えない。」


一樹

「偽装か。」


真奈

「ああ。」


真奈

「光も漏れない。」


鷹臣

「気配は?」


真奈

「最低限は抑えた。」


真奈

「ただ、長くはもたない。」


玲央

「どれくらいだ。」


真奈

「状況次第だな。」


真奈は部屋を見回した。


真奈

「全員来たか?」


玲央

「ああ。」


紫苑

「いる。」


「……。」


海斗

「全員いるよ。」


真奈

「よし。」


真奈はすぐにスマホを取り出した。


修一へ連絡を入れる。

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