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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
161/193

【常連からの依頼】

通話を切った後も、玲央はしばらくスマホを見ていた。


修一の声が、耳に残っている。


嫌な感じがする。


その一言が、妙に引っかかった。


だが、依頼元は本物だった。


確認も取れている。


会合の身辺警護。


常連。


緊急。


無下にはできない。


玲央

「準備する。」


一樹

「ああ。」


海斗

「了解。」


鷹臣

「……気は抜くなよ。」


紫苑

「分かってる。」


「さっさと終わらせるぞ。」


神崎組は、入念に準備を進めた。


護衛の手筈を整え、移動ルートを確認し、現場周辺の情報を洗う。


不自然な点はない。


少なくとも、表面上は。


だからこそ。


その依頼は、気味が悪いほど普通だった。

――――――――――――――――――――――

通話が切れた後。


真奈

「私は現場近くで待機する。」


修一

「真奈。」


真奈

「嫌な予感がする。」


修一

「……分かった。」


修一

「ただし、姿は見せるな。」


真奈

「ああ。」


真奈は、窓の外へ視線を向けた。


あの時。


骸は、最後に言いかけた。


次は絶対――。


その先の言葉は、聞こえなかった。


だが、真奈には引っかかっていた。


次は絶対、何をするつもりだったのか。


真奈を狙うのか。


神崎組を狙うのか。


それとも、別の何かか。


今回じゃないかもしれない。


ただの取り越し苦労かもしれない。


けれど。


何かあってからでは遅い。


真奈

「念のためだ。」


修一

「ああ。」


修一

「頼む。」


真奈

「任せろ。」

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