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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
156/193

【黄泉連】

修一

「骸か。」


黄泉連 骸

「修一か~~?」


「ひさし~~な~~。」


「クックック……。」


骸の視線が、ゆっくりと真奈へ向いた。


「それが娘か~~。」


「いいな~~。」


「器だな~~。」


真奈

「誰だ……?」


真奈

「骸?」


真奈

「もしかして……。」


修一

「ああ。」


修一

「俺とやり合った奴だ。」


修一

「だが、その時はまだ……。」


「ああ。」


「まだ、力が完全じゃ~なかったな~~。」


骸は、神崎組の方へ視線を向けた。


「それにしても、良い奴らがたんまりだ。」


「どれも、駒にするには惜しいな~~。」


次の瞬間。


骸の影が、大きく膨れ上がった。


黒い刃のようなものが、こちらへ伸びる。


しかし。


修一

「させるか。」


透明な結界が、全員の前に展開された。


骸の攻撃は、結界に弾かれる。


「くっ……。」


「ふん。」


「やはり、お前も……。」


修一

「悪いな。」


修一

「お前ばかりだと思うな。」


「下の奴らは、お前の結界に吹き飛ばされた。」


「使いもんにならん。」


「ま~、い~さ。」


「今日は下見だ。」


「上の方々に、報告しないとな~~。」


そこで、骸はもう一度、真奈を見る。


「だが……。」


その視線を、真奈は見逃さなかった。


真奈

「……ロウ。」


真奈は小さく呟いた。


真奈

「力、二十パーだ。」


ロウ

「力加減が一番厄介なんだよ。」


真奈

「全部は見せられん。」


真奈

「頼む。」


ロウ

「了解。」


真奈の足元に、黒銀の気配が揺れた。


狼の影が、真奈の背後に重なる。


次の瞬間。


真奈の身体から、神気が解放された。


「くっ……!」


「なんだ……!?」


真奈

「手出しする奴に、容赦はしない。」


「そうはいかねーーー!」


骸が、真奈へ向かって飛び出す。


その瞬間。


黒い柱が、骸と真奈の間に落ちた。


「ぐあっ!」


真奈

「うっ……!」


修一

「真奈!」


黒い柱は、地面に突き刺さるように立っていた。


空気が重くなる。


空から、不気味な声が響いた。


???

「そこまでだ。」


???

「今日は偵察だけのはずだが。」


???

「骸。」


「うっ……。」


???

「戻れ。」


黒い柱が、すぅっと薄れていく。


骸は苦しそうに顔を歪めた。


「クソ……。」


「次は……。」


「次は絶対に……!」


骸はふらつきながら、闇の中へ消えていった。


残されたのは、重い沈黙だけだった。

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