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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
150/193

【翌日・夜 冠崎家】

軽く挨拶をして、二人は別れた。


冠崎家。


胡桃

「ただいま~~。」


真奈

「おかえり~~~。」


真奈

「どうだった? 気分転換になった?」


胡桃

「え?」


胡桃

「う……うん!」


杏奈

「どこ行ってたの?」


胡桃

「えっと……アイス食べに行ったよ。」


胡桃

「やっとチョコミント食べられた。」


味を思い出し、幸せそうな顔をする。


真奈

「良かったじゃん。」


真奈は、ふわっと笑った。


胡桃

「……。」


杏奈

「胡桃?」


胡桃

「ん? なに?」


一瞬、空気が止まった。


真奈

「なんかあったのか?」


杏奈

「どうかしたの?」


胡桃

「ううん!」


胡桃は思いきり首を振った。


胡桃

「なんでもないよ。」


真奈

「……。」


杏奈

「……。」


真奈

「そっか。」


奥から声が聞こえる。


陸斗

「何?」


隼人

「どうした?」


真奈

「胡桃がアイス食べたって。」


陸斗・隼人

「はぁぁぁぁ!?」


陸斗

「ひとりで!?」


胡桃

「ひ、ひとり……だよ。」


隼人

「怪しい~~。」


胡桃

「怪しくない!」


胡桃

「お風呂入ってくる!」


そう言って、胡桃は自分の部屋へ戻った。


部屋に入ると、スマホを取り出す。


新しく増えた連絡先。


そこにある名前を見て、

胡桃は少しだけ、くすぐったい気持ちになった。


胡桃

「……。」


何でもないはずなのに。


ただ、連絡先が増えただけなのに。


胸の奥が、ほんの少しだけあたたかかった。

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