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【翌日・夜 冠崎家】
軽く挨拶をして、二人は別れた。
冠崎家。
胡桃
「ただいま~~。」
真奈
「おかえり~~~。」
真奈
「どうだった? 気分転換になった?」
胡桃
「え?」
胡桃
「う……うん!」
杏奈
「どこ行ってたの?」
胡桃
「えっと……アイス食べに行ったよ。」
胡桃
「やっとチョコミント食べられた。」
味を思い出し、幸せそうな顔をする。
真奈
「良かったじゃん。」
真奈は、ふわっと笑った。
胡桃
「……。」
杏奈
「胡桃?」
胡桃
「ん? なに?」
一瞬、空気が止まった。
真奈
「なんかあったのか?」
杏奈
「どうかしたの?」
胡桃
「ううん!」
胡桃は思いきり首を振った。
胡桃
「なんでもないよ。」
真奈
「……。」
杏奈
「……。」
真奈
「そっか。」
奥から声が聞こえる。
陸斗
「何?」
隼人
「どうした?」
真奈
「胡桃がアイス食べたって。」
陸斗・隼人
「はぁぁぁぁ!?」
陸斗
「ひとりで!?」
胡桃
「ひ、ひとり……だよ。」
隼人
「怪しい~~。」
胡桃
「怪しくない!」
胡桃
「お風呂入ってくる!」
そう言って、胡桃は自分の部屋へ戻った。
部屋に入ると、スマホを取り出す。
新しく増えた連絡先。
そこにある名前を見て、
胡桃は少しだけ、くすぐったい気持ちになった。
胡桃
「……。」
何でもないはずなのに。
ただ、連絡先が増えただけなのに。
胸の奥が、ほんの少しだけあたたかかった。




