表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
149/193

【翌日・夕方 家の近くまで。】

街中から外れ、住宅街に入る。


人通りは少しずつ少なくなり、

夕方の空気が静かに流れていた。


胡桃

「氷室さん、ここまででいいですよ。」


紫苑

「え?」


紫苑

「家、この辺なのか?」


胡桃

「はい。」


胡桃

「次の路地を曲がったら家なので。」


紫苑は少し考え込んだ。


胡桃は、きょとんとした顔で首を傾げる。


胡桃

「氷室さん?」


紫苑

「……家の近くまで、送る。」


胡桃

「え? いやいや。すぐですから。」


紫苑

「……送るから。」


その声は、静かだった。


けれど、妙に譲る気がなさそうだった。


胡桃は、ふぅと小さく息を吐く。


諦めたように笑った。


胡桃

「分かりました。」


胡桃

「近くまでお願いします。」


ニコッと笑う。


紫苑

「……ああ。」


二人は路地を曲がり、胡桃の家の近くまで歩いた。

挿絵(By みてみん)


胡桃

「ここです。」


胡桃

「ありがとうございました。」


紫苑

「……。」


胡桃

「氷室さん?」


紫苑

「……連絡先。」


胡桃

「え?」


紫苑

「また会うなら、必要だろ。」


胡桃

「あ、そうですね!」


胡桃は慌ててスマホを取り出した。


そのあまりにも素直な反応に、

紫苑は一瞬だけ固まる。


胡桃

「はい、これで大丈夫です。」


紫苑

「……警戒心ねぇな。」


胡桃

「え?」


紫苑

「いや、何でもねぇ。」


胡桃はクスクス笑った。


胡桃

「氷室さん、悪い人じゃないので。」


紫苑

「……。」


紫苑は何も言えなかった。


その言葉が、妙に胸に残った。

紫苑

「いや、何でもねぇ。」


胡桃はクスクス笑った。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ