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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
139/193

【玲央の自室】

同じ頃。


玲央は自室にいた。


灯りを落とした部屋で、

スマホの画面だけが青白く光っている。


玲央

「…………。」


画面には、検索結果が並んでいた。


冠崎家。


冠崎グループ。


表向きは、経済界にも顔が利く名家。


政界との繋がりもある。


古くから続く家。


それなりの資産。


それなりの影響力。


だが。


玲央が知りたい情報は、どこにも出てこなかった。


あの光。


あの糸。


あの結界。


あの異形。


そして、何もなかったように消えた冠崎家の三人。


玲央

「……表には、出ねぇか。」


スマホを伏せる。


玲央

「冠崎家……。」


玲央は目を閉じた。


病室で修一が言った言葉が、頭をよぎる。


知らない方が、普通に生活できる。


普通や平穏、当たり前だった日常が一番平和なんだ。


そして、一番難しいんだ。


玲央

「……もう、遅ぇよ。」


玲央は静かに呟いた。


玲央

「俺たちは、見ちまった。」


沈黙。


その後、玲央はもう一度スマホを手に取った。


画面に映る連絡先。


冠崎修一。


玲央

「俺たちが知らねぇ世界があるってことか。」


そして、その世界はもう、

向こう側の話ではなくなっていた。

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