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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
【祓ノ血族】-本編-
132/193

【相談】

食事の後。


騒がしかった座敷に、少しずつ落ち着いた空気が戻っていた。


雄一、伊織、和真は腹いっぱいになり、畳の上で転がっている。


陸斗と隼人は、それを見ながら呆れていた。


胡桃は千代の手伝いをしようとして、

「座っていなさい」と笑顔で止められていた。


そんな中。


修一

「親父。」


玄三

「ん?」


修一

「ちょっと話がある。」


玄三は、修一の顔をじっと見た。


それから、ゆっくり頷く。


玄三

「ほう。」


玄三

「分かった。」


玄三

「外に出るか。気分転換じゃ。」


修一

「ああ。」


二人は座敷を離れ、庭へ出た。


外には、夕方の風が流れていた。


神社から戻った後の清々しさが、まだ少し残っている。


けれど、修一の表情は晴れていなかった。


玄三

「で。」


玄三

「話というのは?」


修一は、今回の経緯を細かく伝えた。


神崎組のこと。


霊力を強くしたいと言い出したこと。


そして、桐生蓮のこと。


最後まで聞いた玄三は、腕を組み、低く唸った。


玄三

「なるほどな~~。」


玄三

「で、お前が見た限りでは、当たりに近い方か?」


修一

「多分な。」


修一

「ただ、あの封印を解くとなると、桐生に話して、合わせなければいけない。」


修一は深く息を吐いた。


修一

「はぁ~~~~。」


修一

「どうしたらいい?」


玄三

「どうしたもこうしたもない。」


玄三

「合わせにゃなるまいて。」


修一

「だよな。」


修一

「はぁ~~~。」


修一は、もう一度大きくため息をついた。


修一

「合わせる場所は、ここでもいいか?」


玄三

「構わんが……。」


玄三は屋敷の方をちらりと見る。


玄三

「屋敷は壊すなよ。」


玄三

「住むところが無くなる。」


修一

「…………。」


修一

「真奈と杏奈、胡桃で強固結界を張らせる。」


修一

「善処する。」


玄三

「頼むぞ~~~?」


玄三

「わしゃ知らんぞ?」


修一

「そう言うなよ。」


修一

「親父が頼りだ。」


玄三

「年寄りを頼りにしすぎじゃ。」


修一

「元当主だろ。」


玄三

「今は隠居じゃ。」


修一

「都合のいい時だけ隠居するな。」


玄三

「都合の悪い話ばかり持ってくるな。」


二人は顔を見合わせる。


そして、同時に深いため息をついた。

挿絵(By みてみん)

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