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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
第2章 〖日常〗
13/193

〖重鎮〗

昼。


冠崎グループ本社。


最上階。


大会議室。


長机を囲む数人。


静寂。


重い空気が漂う。


修一が静かに席へ着いた。


修一


「待たせたな。」


視線が集まる。


一人。


金色の瞳を持つ女。


芙蓉家当主。


芙蓉雅。


芙蓉グループ総帥。


齢三百を超える妖狐族。


所謂――九尾。

挿絵(By みてみん)


雅は口元へ手を添え、

妖艶に笑った。


雅


「あらあら。」


雅


「また男に磨きが掛かったわねぇ。


修一さん。」


雅


「由美さんが可哀想。」


クスリ。


修一


「相変わらずですな。」


一人。


黒羽飾りを身に付けた男。


鴉羽家当主。


鴉羽孝臣。


鴉羽財閥総帥。


齢三百。


烏天狗族。

挿絵(By みてみん)


孝臣


「こうして集まるのも久方ぶりだ。」


孝臣


「各々順調で何より。」


そして。


柔らかく笑う老人。


宗方家当主。


宗方茂夫。


宗方グループ総帥。


齢三百。


狢族。

挿絵(By みてみん)


茂夫


「うむうむ。」


茂夫


「最近は消費が著しく低下しておる。」


茂夫


「皆、

ちゃんと食べとるのかのぉ?」


修一が苦笑する。


修一


「耳の痛い話ですな。」


修一


「物価高騰もあり、

厳しい時代となりました。」


修一


「ですが。」


修一


「御三方につきましては、

益々のご発展。」


修一


「心よりお喜び申し上げます。」


静寂。


しかし。


誰も本題へ入らない。


雅


「……で?」


修一


「?」


雅


「今日は。」


雅


「何があったの?」


空気が止まる。

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