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〖違和感〗

紫苑


「あぁ……。」


〖変な感じだ。〗


〖なんなんだ。一体。〗


治療は静かに続いた。


背中から伝わる。


暖かい。


痛みも。


重さも。


少しずつ消えていく。


胡桃


「……。」


静かな声。


優しい手。


紫苑は目を閉じた。


〖落ち着く。〗


止まる。


〖……は?〗


ゆっくり目を開ける。


〖いやいや。〗


〖何考えてんだ。〗


〖落ち着く?〗


〖俺が?〗


視線だけが胡桃へ向いた。


胡桃は真剣な顔で治療している。


紫苑


〖なんで。〗


〖治療されてるからか。〗


〖それとも。〗


〖この奇妙な光のせいか。〗


沈黙。


紫苑


〖違う。〗


〖終わるだけだ。〗


〖いつもの日常に戻る。〗


それなのに。


胸の奥だけ。


妙に静かだった。


そして。


少しだけ。


この時間が終わる事を惜しいと思った。


紫苑止まる。


〖……なんだ。それ。〗

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