〖違和感〗
胡桃
「痛みますか?」
紫苑
「いや……。」
紫苑
「大丈夫だ。」
紫苑は考え込む。
〖暖かい。〗
〖優しい感じで包まれているような……。〗
胡桃
「良かったです。」
静寂。
胡桃
「皆さんは病棟へ?」
紫苑
「あぁ……。」
胡桃
「氷室さんも。」
胡桃
「明日には移れるといいですね。」
紫苑
「あぁ……。」
〖変な感じだ。〗
〖なんなんだ。一体。〗
治療は静かに続いた。
⸻
一般病棟。
玲央
「日当たりいいな。」
海斗
「眩しーー!!」
鷹臣
「あ~~。」
鷹臣
「明日退院か~?」
一樹
「だろうな。」
海斗
「屋敷壊滅じゃん。」
海斗
「どうすんの?」
玲央
「別荘あっただろ。」
玲央
「あそこを拠点に移す。」
一樹
「また。」
一樹
「パソコンやら買わなきゃならんな。」
一樹
「データベースはバックアップある。」
一樹
「何とかなる。」
鷹臣
「クライアント情報も?」
一樹
「あぁ。」
一樹
「問題無い。」
一樹
「ただ。」
一樹
「出費はデカイ。」
玲央
「仕方ない。」
玲央
「必要経費だ。」
玲央は蓮を見る。
玲央
「蓮。」
玲央
「どうだ?」
蓮
「…………。」
全員止まる。
玲央・海斗・一樹・鷹臣
「???」
玲央
「蓮?」
海斗
「蓮!?」
一樹
「おい。」
鷹臣
「おい!!」
蓮
「え?」
蓮
「あっ。」
玲央
「どうした?」
蓮
「いや……。」
蓮
「なんで。」
蓮
「俺だけ早いんだって……。」
海斗
「問題あんのか?」
蓮
「いや……。」
蓮
「気のせいか……。」
だが。
腑に落ちなかった。




