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祓ノ血族(はらいのけつぞく)  作者: ハルヤ
第2章 〖日常〗
11/131

〖続き〗


「で、今四人出てきた。


後三人は?」


黒崎


「中学生が一人。


小学生が二人。」


海斗


「普通だな。」


黒崎


「それと――」


資料を閉じる。


黒崎


「収益管理先。」


玲央


「見つかったか?」


黒崎


「いや。」


沈黙。


黒崎


「裏が取れない。」


一樹の顔が初めて僅かに曇る。


黒崎


「ハッキングも試した。」



「で?」


黒崎


「全部アウト。」


全員


「は?」


海斗


「お前が?」


黒崎


「全部弾かれた。」


玲央


「嘘だろ。」


黒崎


「侵入以前の問題だ。」


黒崎


「アクセスした瞬間、

逆探知。」



「は?」


黒崎


「二秒。」


沈黙。


海斗


「いや待て。」


玲央


「早ぇ。」


黒崎


「その後、

全システム強制遮断。」


黒崎


「入れない。」


空気が重くなる。


神崎玲央


「企業の防衛じゃねぇだろ。」


黒崎


「俺もそう思う。」


窓際。


紫苑だけが動かない。


煙草の煙が細く上がる。


黒崎


「あと一つ。」


全員が見る。


黒崎


「昨日。」


黒崎


「冠崎胡桃が連れ去られた時間。」


紫苑の視線だけが動く。


黒崎


「冠崎グループ側の監視カメラ。」


黒崎


「全部停止。」


海斗


「……偶然か?」


黒崎


「いや。」


資料を机へ置く。


黒崎


「停止時間。


三分。」


黒崎


「胡桃奪還。


三分。」


沈黙。


玲央


「待て。」


「最初から場所分かってたのか?」


黒崎


「恐らく。」


海斗


「は?」


黒崎


「冠崎家は――」


黒崎


「俺達より先に動いてた。」

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