表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アルティメイト ~最凶な世界でもエンジョイライフ~  作者: ちょばい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/98

30.兄妹との別れ

【サイン視点】


そしてアレコレやってたら夕方になりみんなで飯を食いながら今後の話をした。


「つまり…僕達はヤミイチさんのとこに行くってことですね…」

「そうだウィルン、でもまあ主にルナのためだな。流石に人間辞めすぎてるということでヤミイチのとこで人間について学んでこいって話になった」

「僕も思っていたことだからいいんですけどねぇ…戻るんでしょうかね」


ウィルンもどうやらルナについては少し諦めが入っていたようだ。まあね、普段の様子を見てたら諦めるよね。


「お姉ちゃん先生とお別れ?ヤダー!」

「お別れじゃないよ、また会えるからね?会いたかったらすぐに会えるからねぇー」


ルナがグズってアミューに抱きついている。そしてアミューが宥めている。

…アミューのが年下なんたけどなぁ。


「で私もヤミイチさんのとこに行くことになったと」

「おう!俺一人じゃ教えられることにも限界があるからな!ヤミイチは不健康そうに見えるけど意外と強いんだぜ?」

「エリザと一緒に訓練できるの楽しみ」

「本当に!ダメな大人達ですよね!こいつら!自己中で!…まあいいんですけどぉ!人手が増えるのはいいことなんですけどぉ!やるせないぃー!モグモグ…」


ヤミイチが俺の高級食品をドカ食いしてる。何か嫌なことでもあったのだろうか?(すっとぼけ)


ウィルンとルナが居なくなったらウチが静かになるな…いや、最近襲撃が多くて静かじゃなかったわ。


トラッパーの罠が大活躍してたので俺は見てないがなんかたくさん人が引っかかっていた。いい加減に学習しなよとは思う。ここに無断で入ったら死ぬで?マジで。


「ヤダヤダヤーダー!」

「うんうん、私も寂しいけどね。しょうがないんだよ。ルナのためなんだから」

「…僕達の両親が死んじゃった時よりも泣いてる」


ウィルン君よ、それはちょっとリアクションに困るからやめてほしい。


グズるルナにお姉ちゃん先生は情報端末の使い方を教えている。もちろん子供向けに改造された通話やメールに特化したやつだ。


ウィルンには俺から使い方を教えておこう。ここを押すと連絡先が出てきて、俺の名前を押すと通話ができるんだぜ?


「僕は使い方知ってますから大丈夫ですよ」


…ウィルンはしっかりしてるぜ。出会った時からマジで。








「グスグス…バイバイ、お姉ちゃん先生…」

「バイバイじゃないよ。また会うんだからまたねでいいんだよ」

「またね。お姉ちゃん先生…」


いよいよ出発だ。俺もウィルンと握手をしておこう。


「またな、お互い死んでなきゃまた会えるさ」

「死んでなきゃって…死ぬ予定でもあるんですか?サイン」

「そりゃ死にたくはねぇけどよ、外は何が起こるかわかんねぇんだ。ウィルンも少しゲームで体験したろ?」

「確かに…」


そう、外の世界は優しくないのだ。ゲームと違って1回でも死んだらやり直しはできない。でも俺は、俺達は探索に行くのだ。未知の武器と最高の物資を求めて…


「エリザ、俺達も抱き合った方がいいか?」

「セクハラロリコン師匠、本日までご指導ありがとうございました」

「それ縁切る時の別れの挨拶じゃないか!」

「こっちは賑やかになるねぇヤミイチさん」

「ですねぇ…」


そしてトラッパー以外の全員がヤミイチのトラックに乗り込んだ。俺の隠れ家のハッチが開く。ルナがトラックの窓から体を出し手を振る!


「お姉ちゃん先生!私!絶対強くなるから!」

「うん!待ってるよ!」


…今より強くなってどうすんの?ルナ…


まあなんだ、2人がいる生活は楽しかったよ。だから俺も少し寂しい。俺も手を振っておこう。


「またねー!」


ヤミイチがトラックを出発させた。隠れ家からトラックが出たところで俺はハッチを閉める…









「で、トラッパーはいつ帰んの?」

「俺今日泊まるわ」

「わーい♪」


まだもう少しだけ賑やかか…






〜数日後〜

【ウィルン視点】


ヤミイチさんに連れられ、外の人間がたくさんいる市場に来た。ルナ、エリザさん、ユイさんも全員いる。もちろん全員パワーアーマーを装着し武装してだ。


「ここが市場ですねぇ。お小遣いをあげるので好きなものを買ってきてみてくださいぃ」

「はーい!」


ルナがお金を握りしめてジャンプをしている。

それを周囲の人間が見ている。その視線はもう見慣れたもので…


(僕達を如何に喰い物にするかって視線だな…)


当然エリザさんもユイさんもその視線に気づいているだろう。


買い物でボラれるのは当然で油断すれば誘拐もされるだろうな…


そしてはしゃいでるルナに一人の男がわざとぶつかった。 










「ぐわあああああああああ!!」


瞬間には終わってた。


ぶつかった男はきっとルナに何かしら仕掛けようとしたのだろう。


右腕が斬られ宙を舞い、膝があらぬ方向に曲がっている。そして倒れた男の顔面を踏み潰そうとするルナの腕をヤミイチさんが引っ張り、足の落下地点をズラした。おかけで男は九死に一生を得た。


「なんで引っ張ったの?ヤミイチ。敵だよ?敵は殺さなきゃいけないんだよ?」

「この程度で人間を殺していたら悪い子ちゃんになってお姉ちゃん先生に会いにくくなりますよぉ?」

「…そうなんだ。じゃあやめる!」


男は失った腕の部分を抑えガタガタ震えていた。


ヤミイチさんは倒れた男の前に安物の緑の回復薬を置き…


「人のお金を盗る時は相手をちゃんと見ないとぉ。死にますよ。さ、皆さん買い物しましょうか」


僕達はその場から離れる。人混みが嘘のように僕達のとこだけ割れていく。


そして…


「へへっ、おめぇさん腕無くなっちまったなぁ?足も折れて動けねぇなぁ?」

「チッ!威張り散らかしててうぜぇと思ってたんだよお前」

「俺んとこならその腕くっつけてやれるよ?相応の金を払うならな」

「いや、バラして売っちまった方がいいだろ」


後ろからえげつない話が聞こえる。負けた者は喰い物にされる。僕達はこうならないように気をつけなければ。


「ルナは見た目だけはかわよい娘。見た目だけは」

「あんな見た目で強いのはもういっそ罠よ…」


ちなみにエリザさんもユイさんもVRゲームではルナに勝てなかった。

パワーアーマー込みの戦いだとルナの機動力が倍増するし、持ち前の勘で攻撃が避けられまくって手に負えない。


今のメンバーでパワーアーマー込みのルナに勝てるのはヤミイチさんだけだ。前にどうやって戦ってるかと聞いたら…


『俺の場合は予測ですねぇ。俺は勘が鈍いので敵がこう動くだろうなぁって予測して戦うんですよぉ〜』


と言っていた。

やっぱりサイン以外のサインの仲間達はみんな規格外ということなんだろうな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ