11.ウキウキ♪フロントラインウォーカー部VCログ その5
リプレが一人でサインの隠れ家に来る、二日前のお話……。
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チャンネル3
・オタケン
・リベンジャー
・ドクター
・ヤミイチ
オタケン:
俺の『ダンゴロムシ甲殻加工方法』の発見で、俺達の装備品が一気に何世代も進んだくね? もしかして俺、やっちゃった?
リベンジャー:
ケケケ、元を辿ればサインの手柄だけどな。しかしオタケンがいなかったら、俺じゃあんなイカれた加工方法を見つけるのは一生無理だったわ
ヤミイチ:
あのクソ硬いブロックを、そのまま枕にして寝ようだなんて……普通の神経なら絶対にやりませんからねぇ
ドクター:
ふへへ、そんなことよりも見てくださいよこれを
(情報チャンネル34リンク)
ヤミイチ:
……これ、マリアンヌさんですか? 生前の姿の再現度、異常に高くないですかぁ?
オタケン:
ムキムキの筋肉が灰色に輝いてる……まさかっ!
ドクター:
ふへへ、そうですよ。アミューさんにお願いして、生前のマリアンヌの肉体美を忠実に再現してもらった、現マリアンヌ用の全身防具です。これで私のマリアンヌは完全復活を遂げましたよ
オタケン:
生前よりも圧倒的に強そうなんだが……
リベンジャー:
実際、クソ強かったぜ? 最前線エリアと化したランド平原のバケモノ兵器達を、正面からボコボコにしてたからな。ついでにダンゴロムシの甲殻も大量に補充しといたぞ。サインの家にな。
オタケン:
もう俺達の装備品、全部この甲殻素材で作ればいいんじゃね?
ヤミイチ:
近接武器や防具はともかく、銃が問題ですねぇ。先日サインさんに売った銃ですが、ランド平原にいる最前線級の生物兵器には、やっぱりあんまり効果がなかったみたいでぇ……
ドクター:
ふへへ……。しかし、ヤミイチさんの売った『くすぐり弾』はかなりの効き目があったらしいですよぉ?
ヤミイチ:
アレも、アミューさんの能力ありきなんですよねぇ……話を聞くに、弾の先端の注射針をアミューさんに強化してもらって、やっと敵の皮膚に刺さったって言いますしぃ……
オタケン:
じゃあ針を、ダンゴロムシの甲殻で作ればいいだろ。ってか、銃弾も銃本体も全部甲殻で作れば良くねぇか? 火薬の爆発力を極限まで増やしたって、あの素材なら絶対に暴発して割れやしねぇよ!
ヤミイチ:
全部の部品がダンゴロムシの甲殻だと……バネとかの、ずっと『圧力』のかかり続ける内部部品が、例の性質のせいで柔らかく溶けちゃいますねぇ
オタケン:
あー! そっか……! 『2時間圧力をかけると柔らかくなる』性質が、銃の内部構造だと逆に問題になるのか……
リベンジャー:
ケケケ、何も全部を全部ダンゴロムシの甲殻にしなくてもいいだろ。フレームとかバレル(銃身)とか、純粋な耐久力が求められる箇所にだけ使えばよ。……あと、銃弾の加工は可能だ。これを見てくれ
(情報チャンネル35リンク)
ヤミイチ:
……これ、ダンゴロムシの甲殻で作った弾頭ですかぁ?
リベンジャー:
そうだ。こいつは、アミューが前にビートルウォーリアの脳天叩き込んでた弾だ。つまり、銃からちゃんと発射できりゃ、貫通力は保証済みってことだぜ
ヤミイチ:
…………これは、本格的にアリかもですねぇ。今、俺は銃の作成が自前でできるようになりましたのでぇ……量産用の銃のパーツの『型』なら……ありますよぉ?
オタケン:
最前線の硬い生物兵器にも通用するオリジナル銃ってことか。やっちまおうぜ! 俺も設計手伝ってやるぞ? 大丈夫だ。もし試射で暴発して俺の腕が飛んでも、鍵屋の義手を買って付けてくれればいい。文句は言わん
ヤミイチ:
オタケン……あなた……ロマンに全力すぎませんかねぇ……
ドクター:
ふへへ……一応、私も試射の際には呼んでください。もしもの時は医療対応しますから
リベンジャー:
ケケケ。義手、か……。義手って実際、どうなんだろうな……
オタケン:
カッコよくはあるよな。片腕だけメカって、ロマンの塊だろ。
ドクター:
リベンジャーさんにはおすすめしませんねぇ。あなたみたいに勘で戦う人は、肌が空気に触れている微細な感覚で周囲の危険を察知するそうです。生身の面積が減ったら、勘が鈍るかもしれませんよ?
リベンジャー:
…………ケッ! 自分の手足は大事にしろってことかよっ!
オタケン:
そんな大事な手足を……しかも『他人の手足』を勝手に取っ替え引っ替えしてるヤバい奴が、俺達の仲間にいる件
リベンジャー:
ああ、『ピエロ』な。アイツ狂ったイタズラを極めるために、わざわざドクターの元で、手術の練習に勤しんでたらしいぜ? 意味のわからん努力だ……
ドクター:
ふへへ、彼、凄い熱心でしたよ? ついでに自分の皮膚の下に、色々とヤバいギミックを仕込んでましたね
ヤミイチ:
常軌を逸してますねぇ……。そんなことしたら、体が何かしらの拒絶反応を発生させるでしょ、それぇ
ドクター:
ええ、実際発生してましたよ? あの件で遊び終わった後、自分で全部綺麗に取り除いてました
オタケン:
そんな、簡単に付けたり外したりするもんじゃねぇだろ……狂人怖いですわぁ
ヤミイチ:
……まぁ、とりあえず私達は、銃を作るところから始めていきましょうかぁ
【サインが通話に参加しました】
サイン:
なぁなぁ! 聞いてくれよ! みんな! 俺、すげー発見をしちまったぜ!
オタケン:
オイオイ……やけにテンションたけぇな……
リベンジャー:
オタケンも加工方法見つけた時、大体そんな感じだったぞ
サイン:
実はな……
【こちらのログは(リーダー)姉御の権限により、一部の許可を得た仲間にしか閲覧できません】
オタケン:
マジかよっ!!!
ドクター:
ふへへ……。それは、世代が進むって次元の話じゃないですねぇ……
リベンジャー:
ケケケ……おいサイン! ダンゴロムシの甲殻、また大量に集めてきてやる! ぜってぇ実現させろよっ! そして俺の分も作れ!
サイン:
もちろんよっ! しかし……今別の用事があるから、すぐに着手できねぇんだ……! くそ、スカベンジズとの面倒な仕事の予定が……
ヤミイチ:
あー、あの依頼……。私も少し裏で手伝ってますよぉ?
オタケン:
んだよ、あんな連中との仕事なんてほっぽっちまえよ。そっちの開発の方が優先だろ……
サイン:
しかしなぁ……。この仕事の報酬がな、【アミューのイツボシシェルター入場券】なんだわ
オタケン:
…………くそっ。ちゃんと仕事してこいっ! アミューちゃんを喜ばせてやれ
サイン:
もちろんだ!
ヤミイチ:
私も、ちょうどその日は大事な商談があるんですよねぇ……。あっ、そうだ……サインさん……
〜そしてしばらく、他愛のない雑談が続く〜




