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第106話:治してみせる!

皆様、お久し振りでございます。


投稿が長期間出来ず、申し訳ありません。

理由はスマホが壊れた為に、全てのデータを失ってしまったからです。

それにより、執筆のモチベーションが下がり筆が進まなかったのです。


これは唯の言い訳にしかなりませんが本日、3月1日より投稿を再開しますので、今後ともヨシタカ君の冒険にお付き合いくだされば幸いです。


本日20時にも投稿をする予定ですので、宜しくお願い致します。

俺も変にこの世界に馴染んだよなぁ。


周りの連中はおろか、ユインやシュウもこのような状況でも平然と食事をしている。

ある意味、冒険者としてはこれが当たり前の事なのかもしれない。(俺は腹が減っていて気にしなかっただけだが……)


「まあいいわ、私達も少し休憩にしましょう。ニクス!」


レイラインが誰かを呼んだ。


「ハイ! レイライン様!」


どうやらA班に同行しているギルドの職員を呼んだ様だ。


「この集落は完全に潰したし、私達もここで休憩を取りましょう」

「わかりました、全員に伝えます」

「ええ、お願い。ヨシタカ、貴方はまた変わったモノを食べているのね? ユインにシュウも」


他人の飯の内容をチェックするなよ……。


「貴方はいつも自分で用意した食事を食べているわね?」

「ああ。この大陸に来たばかりで、まだこっちの食事に慣れてないんだ」

「ふーん。確かに貴方の食べている料理は美味しいもの。こっちの食事が口に合わないのは大変よね?」

「ハッキリ言わんでいい!」


ギルドの職員には以前、これで誤魔化せたがレイラインにはバレてしまった。


「異国の料理はどんな味がするのかしら~」


……。


「ユイン、シュウ、美味しい?」


…………。


「……美味しいよ、お祖母ちゃん……」

「……美味しいです、レイライン様……」

「あらそ~、良かったわね~、珍しくて美味しいご飯が食べられて~」


解ったよ!


「レイラインの分も用意するから待ってろ!」

「あら!悪いわね気を使わせたかしら?」


よくもヌケヌケと……。


「食事の事は置いておいて、ヨシタカ」

「何だよ」

「貴方、身体は大丈夫なの?」

「ああ、さっき楽をさせてもらったからな」

「違うわよ。貴方、今日1日で無茶な魔法を2度も使ったでしょうが。あんな消費量の魔法の発動を感じたのは初めてよ」


火装炎武とエリアリフレッシュヒールの事か。


「あんなに距離が離れていたのに、レイラインには分かったのか。凄いな」


本当に凄いな魔力感知って……。


「さっきの戦闘でハッキリしたけど、貴方は強いわ。ステータスだけで言えば、ニードラングはおろか、この国でも確実に上位に位置しているでしょうね」

「そんなに褒めるなよ、テレるだろうが」

「だからこそ言うわ。貴方の戦い方には違和感がある。戦い慣れしていない様な危うさを感じるの」


くっ、鋭いな……。


「それでも、今回の討伐戦には貴方の存在を欠くわけにはいかないの。もっと自分を大事にしなさい。貴方に何かあったら他の冒険者が全員、無事では済まなくなると思いなさい」

「ああ、レグにも同じ様な事をさっき言われたさ」

「だったら胆に命じておくことね、今となっては貴方が今回参加した冒険者全員の運命を握っていると思いなさい」


クソッ、面倒事はゴメンだったのに厄介なモンを背負っちまった様だな……。




◆◆◆◆◆




結局、レイラインにも牛丼と豚汁を用意して食わせた。(勿論、生卵付き)


「卵を生で食べるなんて、最初に聞いた時はゾッとしたけど美味しいのね」


なんて言いながら食ってたよ。


俺達が食後のお茶を飲み寛いでいると、先程のニクスが近づいて来た。


「ヨシタカさん、集落の奥にいたオークの死骸を運んできましたので、アイテムボックスでの保管をお願いします」


おお! 8体とはいえ、わざわざ運んできてくれたのか、手間が省けたな。


「ありがとう、手間が省けた」

「いえ、今回の討伐後の運搬は全てヨシタカさんに頼るのですから、これくらいは当然です」

「本当にアイテムボックス持ちがいると運搬が楽でいいわ」

「便利に使われ過ぎだと自分でも思うが、今回は我慢するさ」

「そうね。貴方程の魔力量なら、相当な量を収納出来るもの、シッカリ使わせてもらうわ」


レイラインは簡単に言うが、アイテムボックスの収納量は総魔力量による。


一般には知られていないが、神の知識によると収納量は最大魔力量の3乗で計算する事が出来るのだ。単位は立法メートル。

俺の場合は計算すると数字がエライ事になるので、簡単に言えば東京ドーム約20個分の収納が可能となっている。


単純に言い過ぎではあるが、分かりやすい例えが他には無かった。


これ程の量が俺のアイテムボックスには入るのだから、今回の討伐によるオークの運搬は俺が行う事に決まるまでに時間はかからなかったよ。


「他の死骸も集めてきますので、宜しくお願いします」

「頼む。全て回収したらレグのB班の所へ行くから、あとはヨロシク」

「ええ、私達は適当に休んでベースキャンプへ戻るわ」

「それでは私は回収の手配に戻ります」


そう言ってニクスは離れて行った。


「そう言えば、イースは大丈夫なのか?」

「今回のイースによる単独行動は問題ですね」

「簡単な怪我はさっき治したけど、右腕の骨折はそのままですよ」


俺の疑問にシュウとユインが続けた。


「指示を無視して突っ込むし、最後に勝手に飛び出したアレは酷過ぎるわ。あの子の為にも、貴方とイースの力量を再確認させる事も必要かもしれないわね」


イースの力量ねぇ。




◆◆◆◆◆




A班の担当であった集落には80体弱のオークがいたようで、死骸の回収には結構な時間がかかったが、冒険者達の協力のおかげで作業自体は楽だった。


作業を終え、レグ達に合流すべく移動する。

レイライン達のA班はベースキャンプへ戻る為、ここで俺達は別れた。


A班のオーク討伐が終る前にB班の方も終わっていたので急ぐ必要もない。


俺のレベルが上がったからか、【気配感知】や【脳内マップ】の精度が上がっている気がする。

レイライン達といた辺りで、残る9つの集落の場所と大まかな数を把握出来る様になった。


俺的には小走りでもなかなかのスピードで走っている中、頭の上にいるエリアスに話しかける。


「なあ、エリアス」


うにょん?


肩へ移動してきたエリアスに走りながら話を続ける。


「さっき魔法でオークジェネラルを倒しただろ? あんな魔法が使えるなんて凄いぞ!」


すりすり~


「何だよ!テレてるのか?」


すりすり~


「ははっ、くすぐったいって」


すりすり~


嬉しいのかテレ隠しなのかは分からないが、やる事なす事全部が可愛いな~。


おっと、イカン。本題を忘れるとこだったぜ。


「強力な魔法が使えて嬉しいのは本当だが、エリアスにお願いがあるんだ。よく聞いてくれ」


うにょん?


「これから先、あと数日の間はこの森でオークの討伐をする事になる。解るか?」


ぴょん


「よし、良い子だ。昨日や今日みたいに俺がオークと戦っている時に、エリアスもオークを倒せそうならさっきみたいに魔法を使ってでもいいから、オークを倒してくれるか?」


ぴょん!


「おお! やってくれるか、オークジェネラルの頭を吹っ飛ばす程の魔法を使えるエリアスなら楽勝だよな?」


ぴょん!


ふふっ、本当に良い子だな。


サンダーランスの消費魔力は決して少なくはないが、オークジェネラルの頭を吹っ飛ばす威力があるのだ、並の魔物相手ならオーバーキル級の威力のはずだ。


この先、エリアスがどんな風に成長するのかは解らないが、自分で魔物を倒してレベルを上げていけば確実に強くなる。

そこの部分に関して、この世界は裏切らない。いくらスライムでも、原始の魔物であってもだ。


それにしても……、エリアスは大きくなったな。


これ以上、大きくなったら定位置の頭の上には乗れなくなりそうだ。それはその時にでも考えよう……。



◆◆◆◆◆




走る事十数分、レグが率いるB班の連中を視界に捉えた。


それと共に、オークの死骸の山が目に入る。

どうやらここでもオークの死骸を1ヶ所に集めてくれている様だ。


「ルーキーが帰って来たぞ!」


俺に気付いた冒険者が声を上げる。


「本当か⁉」

「これで助かるぞ!」


助かるって、何かあったのか?


「どうした! 何があった?!」

「いいから来てくれ!」

「どけお前等! ルーキーが来たぞ!」


訊ねた俺の腕を掴み、冒険者達の集団へと案内する冒険者。


何があったんだ?


「ヨシタカか! よく戻ってきた! お前等、場所を空けろ!」


レグですらこの反応だ。


「何があったか説明してくれ!」

「説明は後だ、見れば解る。レスト! ヨシタカが戻ってきたぞ!」


冒険者達の集団の中心には大怪我を負った女性冒険者と、それに寄り添う男性冒険者がいた。


「レス、ト、死にた、く、ないよぉ……」

「リーズ! もう大丈夫だ!あのルーキーが帰って来たぞ!」


リーズという女性冒険者は顔の左が潰れ、右腕が変な方向に曲がっている。装備している金属製の鎧も半壊状態なので、体へのダメージも相当なモノだろう。


「他の冒険者を庇ってオークに囲まれたんだ! 俺達にはどうする事も出来んが、お前の回復魔法なら助けられると思ったんだ! どうだ?!」


切羽詰まった様にレグがまくし立てる。


確かに彼女の状態は酷いが、俺ならば治せると思う。


「任せろ。こんな事になってるのなら休憩を取るんじゃなかったな……」

「お前が休憩を取る事に反対するヤツなんていねぇ、それよりも頼むぞ!」

「ああ」


これまでに俺はニードラングの騎士の怪我を治し、レグの骨折も治した。さっきだってエリアリフレッシュヒールなんて前代未聞の魔法で70人もの人数を癒した。


これぐらいの大怪我なんて治してみせる!

第106話をお読みいただき、ありがとうございます。


久し振りの投降に合わせて気合いを入れた分量になりました。

ストックなどを持たない主義の私ですが、20時の投稿に向けて頑張りますので、宜しくお願い致します。


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