魔導士の約束編〜想像と全く違う航空団〜
今から約10万年前。今の人類が生まれるずっと前にこの地球には別の人類が住んでいた。コートナ連邦とライン帝国という2つの大国が互いに領土を奪い合っている。その人類は魔法は日常に溶け込んでいた。皆、魔法を使えるのだ。魔法を専門的に使う人を皆、魔法使いと呼んでいた。そのなかで魔法による魔導軍に入っている魔法使いを魔導士と呼んでいる。
さあこの世界を変えるのは誰か?
明るい声で駆け寄ってきた女性がレオンのもとへ来た。
「君が所属する班の副班長のサファーだよ。よろしくね。」
その瞬間レオンは聞き間違えと思ったほどだった。第3班サファー副班長だったから。3班になんか入れっ来ないと思っていたレオンにとってはびっくりした。
「なーに。そんなに固くならないで。私達の班は楽しいと思うよ」
レオンはサファーに連れられて3階に上がった。
「歩きながら紹介するね。え~と、この部屋はリオルの部屋だよ。リオルー出てきてー」
サファーは保護メガネを上げてそういった。
「今、無理!真剣勝負中なの」
「ちょっとレオン、待っててね。」
サファーの明らかにヤバそうな顔だった
「リオル!新兵が来るから片付けとけって言ったでしょ!何回言わせるの」
「そういうお前もよく班長に怒られているじゃねーかよ」
これが第3班の日常であった。第3班の別名は問題児魔導士班って言われるほど。
「レオン、ちょっとこいつは後回しにしよう」
サファーの明るい声に戻った。レオンは逆にそれが怖かった。
「こっちがヘンクで、こっちがケネラの部屋。レオンの部屋はあっとだよ。あとは、本命が残ってるじゃん!班長の部屋だよ!」
皆が思っているような班ではない。サファーだって実験のしすぎで研究室を何回も爆発させたことがあるという。
(この班は本当に大丈夫か?)
レオンが本気でそう思うほどであった。
「班長ー。入りますよー。」
班長は航空団の中でも2番目の地位である分隊長。魔導士には強さを示す階級がある。5級から超特級まで。3級から一人前の魔導士として軍に入る。そして1級はそれぞれの団に数名いれば多い方だった。特級は団にいるかいないかの狭間。超特級は下手したらこの星ごと押しつぶしてしまうほどの強さであった。班長であるハーゼン分隊長は特級であった。
「お前かよ。新兵は。まあ足を引っ張るなよ。出ていけ」
ハーゼン班長の噂は聞いていたが、これほど冷たい瞳だとは思ってもいなかった。薄緑色の瞳で睨むハーゼン班長だった。
ウーウーーーー
「奇襲だ。お前ら行くぞ!」
警報音とともに皆、マントを羽織る。レオンも行く羽目になった。




