第63話 ぼんやり人間おれごん
今日はやっちまったお話をします。
ご飯を食べに行ったらお金を持っていませんでした。お会計で財布を開いたらそこに紙幣がなかったのです。
「カードとかPayPayとか?」
「うちは現金のみです」
ですよね〜。
昭和の食堂、面構えもとい、店構えからして質実剛健、カードなどと軟弱な武装は木っ端微塵です。
事前の準備を怠ったおれごんが悪い。直前の確認を忘れたわたしが愚か。お昼ご飯はもう、胃袋に入ったあと。
必ずもどると告げて店を後にします。こんなの生まれて初めて。
油断があったのですよ、いつ何時背中から撃たれるやもしれない緊張感を失っていた。現金がなければカードでいいじゃないとか、まるで近世貴婦人の油断があった。
そのお店は高速のパーキングエリアにありました。そのため次のインターで降ります。近くのコンビニに入り、現金を下ろし、降りたインターから乗る。
1区間だけ走り、次のインターで降りる。
すかさずUターンして再び高速道路に乗り、先ほどのパーキングエリアに入る。
書くと早い感じがしますが30分ほどかかったでしょうか。本当に無駄な時間を過ごしました。
真に迷惑だったのは店側ですよ。なのに終始穏やかな対応。
平身低頭で店に入り、低頭平身で後にしました。快く野に放ってくださったお店に感謝です。
本当に根がうっかり者なのですよ。遊びに行くのに電車に乗り、間違えて逆方向に乗ったために目的地を変えてしまうくらいは適当人間なのです。(実話)
土曜に何度も出社してしまうくらいぼんやり人間なのです。(実話) 途中で気づけ、今日はなんでか空いてるな〜とか、そんなわけない。
もっとひっそりと暮らさねば。人の迷惑にならないところで隠れ住まなければ。




