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男には!逃れらない戦いがッ!ある!

最終回らしく総力戦(笑)感出したい回。今回は場面転換めっちゃします。しかも一つ一つ短いです。あと名前すら出ないぽっと出のキャラがでます。ちなみに彼らの出番はマジでここだけ

白狐さんが新宿摩天楼下層8層にて少年博士と対峙している頃……東京各地では探協の緊急指令であったり、白狐さんの配信等で事態を知った探索者達が奔走していた。ある者はダンジョンで戦い、またある者はダンジョンの外で入場制限をしたり…各々が出来ることを行っていた。


(青銀の羽side)

東京駅前ダンジョンにて。青銀の羽は魔神教団の引き起こす人口スタンピードという惨事を防ぐべく教団員の捕縛を行っていた。


「ふ……これで、ここでの危機はひとまず去ったか?」

「そうだよな?幹部さんよぉ?」

「……ああ。確かに、このダンジョンに配備されたのは我々で最後だ。」


:めちゃめちゃ余裕やったなw

:まぁバルトさんのスキルがチートすぎるからなw


「それじゃあリーダー、一度地上に帰還して他のダンジョンに行きます?候補はまだありましたよね?」

「ああ、そうだね。他の候補ダンジョンでも同じように潜伏しているかもしれない。行こう。」

「この者達の輸送はお任せください!お疲れさまでした青銀の羽の皆様!」


彼らは無事に魔神教団を拘束し、一安心したのもつかの間。捕縛した教団員が苦しみだし、そして……次々に悪魔へと変貌していった。


「まだ終わらないみたい。……殲滅していい?」

「おいおいイーシャ。一人で全部やんなよ?俺もやるからな!」

「じゃあ強化魔法掛けなおしますね!」

「どうやら、もうひと踏ん張りしなければいけないようだね。皆やるぞ!」

「「「おー!!!」」」


勇者たちは折れることなく、突き進む。

***

(爆裂クラブside)

場所は変わって明似神宮ダンジョン下層2層。Sランク探索パーティである爆裂クラブも魔神教団員を撃破していた。そしてこちらでも教団員の悪魔化は始まっている。


「見ろアニィ!倒した連中が立ち上がったぜヒャッハー!」

「問題ねェぜマルゥ!ヒャッハー!兄弟共ォ!俺らの兄弟が一人、敵の本拠地で戦ってんだぜェ⁉まだまだ戦えるよなァ⁉」

「「「当たり前ヒャッハーだぜェ!!」」」

「爆裂タイムだぜェー!!」


爆裂をこよなく愛するモヒカン達はまだまだ祭りの最中である。

***

(あおはる遊戯side)

あおはる遊戯が赴いたのは多摩川ダンジョン。彼女らの方針は変わらずロールプレイをしつつの攻略である。真面目に悪だくみしている魔神教団員からすれば馬鹿にされているのかと憤っても仕方がない光景だ。


「キャー!アカネ様素敵ー!……なぁ、コレ本当に俺がやんなきゃいけないのか?」

「フフッ…応援ありがとう。子猫ちゃんのおかげで頑張れたよ。大丈夫、子猫ちゃんの安全は私が守るよ。こらこら素に戻ってるんじゃないわよケンジ!あんたは今日は私に黄色い声をあげていればそれでいいのよ!」

「うんうん。今日も二人は仲が良いね。僕のスキルもバリバリ働いてるよ」


どうやら今日のあおはる遊戯は王子様系女子(男装)とそれに歓声を上げるお嬢様(女装)、そして傍観者という構図のようだ。なんだコレ。いや、本当になんだコレ?


「GUU…」

「あ、ダメだよ。今良い所だから。」

「ああまったく…私の魅力という光を求めて蛍が集まってきてしまったね。おいで子猫ちゃん達」

「ああ~↑アカネ様の御尊顔が眩しいですわ~~~!!」


:この人達プロだなぁ…

:すぐに切り替えたもんなぁ?

:事態は深刻なはず…なんだがなぁ……


彼女らの青春遊戯に賭ける情熱の火を絶やすことはたとえ悪魔であっても出来はしない。

***

(モフっとラバーズside)

渋谷ダンジョン中層4層。当然のようにここでも悪魔化が始まっていた。しかし、渋谷ダンジョンの悪魔たちは可哀そうと言っても良いだろう。なぜならば……今、彼らの前にいるのはどこまで行ってもモフを愛する狂…オタクたちである。当然、モフがない悪魔なぞに興味は微塵もないのである。


「さて、主将?大変なことになってるみたいだけどどうします?」

「副将カボス!何を分かり切ったことを聞いているのです?モフなき生き物死すべし慈悲はナシ、でしょう?さぁ!同士たちよ!立ち上がるのです!そして彼ら悲しき生き物にモフのすばらしさを布教するのですぞ!わたくしが先導!しますぞ!」

「彼らにもモフをプレゼントしなきゃな主将!」

「骨の髄までモフのすばらしさを刻むとしますか!」

「はぁ……貴方たち、今は真面目な場面なのですよ?加減をしなさいねー」


悪魔化如きでは対抗できない深淵が今、広がろうとしている。

***

(地上side)

高ランカー組がダンジョン内で魔神教団員もとい悪魔を食い止めようと戦闘再開した頃……地上にも同じように悪魔化した信徒たちが街中で暴れようとしていた。


「うおお⁉ち、ちからツエェ⁉」

「大丈夫か!オラァッ!」

「助かったぜ。しっかしなんだこいつら……悪魔?ってうお⁉まだ出てくる!抑えるぞー!」


今、悪魔と対峙しているのはCランクの探索者パーティである。彼らは……上野モフの楽園ダンジョンスタンピードの際に、尽力した者達だ。


「こ、コレ無理じゃね?逃げた方が……」

「ばっかやろうお前!ここで逃げたら白狐さんとか青銀の羽みたいにはなれねーだろ⁉今はCランクの俺達でも、あの人らみたくなりてぇって!誓ったじゃないかよ~⁉」

「そうは言うけど…よっ!って、数が多い多い!」

「くっそ!抑えきれねぇか⁉」


彼らは悪魔を抑えるのだけで手一杯であった。そんな折、バイクのエンジン音が響きだす。そのバイクは近づいてきた、と思ったら更にはバイクが宙を飛んだ。ウィリーしながら。特撮もビックリのバイクアクションである。そして、悪魔たちを正確に轢いてみせた。


「お待たせしたっスよー!夢クリ〇イションバン〇イおーっと間違えたっス!夢とロマンを詰め込む漫吉工房が宣伝担当一目エリカ、ここに見参っスよ!」

「え、エリカちゃん!?どうしてここに⁉」

「先輩の手助けついでに宣伝っスよ~。ってなわけで皆さんコレ、つけてもらえるっスか?」


彼女が手渡したのは指輪である。ぱっと見はなんの変哲もない、指輪である。


「これは我が工房の新作!【半妖ニナレ~ル】っス!これをつけた人間は半妖の身体能力の一部を獲得できるっス!ちなみに今回のモデルは何を隠そう白狐さんっス!前々から協力してもらっていたのが最近完成したっス!」

「「「は、半妖にナレ~ル⁉」」」

「現状白狐さんを完全再現するには素材の強度が足りず再現できたのは5割っスけど。威力は保証するっスよ!」


手渡された指輪をつけた探索者達、確かに体が軽く、しかも魔力の循環もいつも以上の効率なのを感じている。


「あ、また悪魔だ!オラァ!ってええ⁉さっきまで攻撃一発入れるので手一杯だったのにワンパンしちゃったよ…」

「これで5割…?」

「おー!効果てきめんっスね!っぱうちの技術最高っス!じゃあ私も行くっスよ~?【レールーガーン】チャージ完了、てー!っス!」


レールガンによって襲来する悪魔は消し飛んだ。大幅な戦力増強によって危うかった戦線の安定性は増し、この戦線はひとまず安泰と言っても良いだろう。…ジェネリック白狐さん×3とロマン武器の数々に、悪魔たちは抗う術を持たない。

***

(新宿摩天楼前side)


ここにはあまり戦力が集まっていなかった。なぜなら既に白狐さんが突入しているからである。しかし、悪魔たちは新宿摩天楼を目指している。そして、全ての信徒がダンジョンに潜っていたわけではなかった。新宿摩天楼付近に潜伏していた信徒もまた悪魔と化し本能的に摩天楼へ向かおうとしていた。


「おーおー、大量だな」

「ハハッ。狐崎のやつホントに人気だなw」

「板垣も忘れてやんなってw」

「しっかし狐崎の奴も水臭いよなー。こーんな楽しい祭りで、俺達に声かけないなんてよー」


新宿摩天楼の前、そこには10人ほどの男たちが立っていた。その男たちの正体は……白狐さんの高校時代の同級生たち。当然全員探索者である(ランクはバラバラだが)。


「しゃあッ!いっちょやってやりますかね!」

「なぁお前ら!賭けをしようぜ?誰が一番多く足止め出来るか」

「良いぜ?じゃ、負けた奴全員に飯一回奢りな?」

「はっ!吠え面かくなよー?」


彼らの表情に怯えはない。恐怖もない。あるのはただひたすらに友人への信頼と自分たちの勝利への確信のみである。そしてそこにも一台のバイクが駆け付けた。


「皆、お待たせ。武器の支給するけど、いる?当然ロマン全振りだけど。火力は保証するよ?」

「「「山田!!」」」

「山田お前、工房は平気なん?」

「まぁ親父と俺だけじゃないしね職人。一番のお得意様を助けに来るのは普通でしょ?」

「へへ!山田んとこの武器がありゃあ百人力いや一万人力だぜ~?」


「じゃ、おっ先ー!一番手は俺が貰ったァ!」

「あっ、桐谷のやつズリィ!俺も行くぞ!」

「フッ。バカな奴らだ。いの一番突っ込むなぞ死にに行くようなものだぜ…」


彼らは勢いよく飛び出す。そして一体一体着実に悪魔を狩っている。彼らの探索者としてのランクはバラバラだ。下はD~上はAランクまで存在している。が、その誰もが悪魔化した信徒(最低でもCランク以上、Aランク級もいる)を圧倒している。いくら漫吉工房の武器があったとしても、誰も怪我を負わずに制圧は普通なら出来ない。


しかし彼らは。高校在学中、白狐さんという圧倒的強者に追いつくため血反吐を吐くほどの努力を各々していた。なんなら白狐さんに鍛えてもらってもいた。その結果、彼らの実力は非常に高いレベルのものとして仕上がっているのだ。


友情の元に集った戦士たちが、白狐さんが知らず知らずのうちに彼のために尽力している。白狐さんが妹救出に集中できるように。

正直地上班の方が書きたかった話。S、SSランク組はまぁ負ける要素ないし。

山田くんに関しては47話で名前だけ言われてますね。他の人たちはマジでぽっと出

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― 新着の感想 ―
こんばんは。 こういう主役とその周囲以外の人達が頑張る熱いシーン、嫌いじゃないわ!
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