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【今日は】ん、地獄の業火に燃えてもらう【良い日だ】

物語も佳境。納得できるかは知らん。

なんやかんやあって新宿摩天楼深層1層に辿り着いた。……けど、どこに葵がいるのか。虱潰しに探すしかないか…?


「白狐さん、どこから探します?」

「ご先祖からの念話はないのかよ~?」

「今のとこな……あ、待って。念話来た」


:随分都合よく来たな~w

:だがしかし、これで黒狐ちゃん救出は間近だな!

:うむ!実に喜ばしいことだ!


(真白、同じ階層に着いたのじゃな?)

うん。で、場所はどこよ。

(中央の最も高い塔の地下じゃ)

最も高い塔……ってーとアレだな。朽ちたスカイツリーか、東京タワーかみたいなやつ。

(そうじゃ。葵も目を覚ましたぞ。そしてどうやらお主らがここまで来ていることはまだ彼奴等には伝わっておらんようじゃ。悠長に儀式の最終確認のようなものをしておる。)

おk。


「ん、目指す場所はあそこの地下」


俺はご先祖が教えてきた場所を指さす。


「あそこ…ってことはあのスカイツリーか?」

「ん~?アレはどっちかというと東京タワーじゃありません?」

「どっちでもいい。あそこに妹がいる。それだけで十分」


:なんで高いタワー潜伏先に選んで地下なんだよw

:賢い気どりなんでしょ(適当)

:絶対自分たちの優位を疑ってないゾ


……流石に、何の障害もなく向かえはしないか。

俺達の眼前には建物の陰から顔を覗かせる機械系の魔物達が多くいる。


「……邪魔」


***

(葵side)

白狐さんが深層に到達した頃…


「ん…ここどこ」

(気づいたか葵、お主薬で眠らされておったのじゃ。丸一日も、の。ここは新宿摩天楼深層1層の建物の中じゃ。お主を神降臨のための生贄にするようじゃぞ)


え、普通にやだけど。生贄になるわけないじゃん。ってあら?あらら~?私、手足拘束されてるねぇ!?生贄コース直行じゃんじょん!

(生贄にするんじゃからそりゃそうじゃろう……安心せい。今、真白たちがこちらへ向かっておる。)

おにぃが!じゃあ安心できるね☆


ご先祖と会話していると縁に金色の刺繍が入った白いフードに身を包んだ怪しげなおっさんが声を掛けてきた。


「くくっ…お目覚めのようですねぇ。生贄姫様?気分はいかがです?」

「最悪に決まってんじゃ~ん。バカじゃないの?」

「威勢がいい。くくっ。それでこそ、我らが神はより盤石な力を持って復活出来るというもの。精々捧げられるまでの短い時間を悔いのないように過ごすことですよ」


何が神だ。どーせそんなもん邪神に決まってる。


「素直に生贄になるわけないじゃんって言ってるでしょー?耳遠いんじゃない?お爺ちゃん?」

「ふふ。いつまで強がっていられますかねぇ?貴女に出来ることは何もなく、誰かの助けも期待できない状況で」

「助けはくるよ。私の世界一のおにぃは絶対来る。うちのおにぃあんま舐めんなよ」

「まったく。口が減りませんねぇ。お仕置きですよ」

「ああっ⁉あああああああああああ⁉⁉⁉」


これは……私の魔力を…吸われてる…!


はぁはぁ……あくまでお仕置きってこと~?私の意識を失うほど魔力を吸われてはいない。

(葵!なぜ敵を煽るようなことを言ったのじゃ!儀式が短縮されてもおかしくないのだぞ⁉)

この場に居るのがおにぃだったなら……きっと同じことしてるよご先祖。


「ふむ。これでも、戦意喪失しないとは。探索者とは侮れないものですねぇ。ただ我々の聖域を荒らす下賤な輩の集団かと思っていましたがねぇ」

「当然……じゃん…!こんなの屈するほど……軟弱な鍛え方してないんだよこっちは!」


だから私は笑うんだ。どこまでも不敵に。だって不安がる必要はどこにもないから。おにぃはここに来る。その事実は変わらない。ならおにぃの妹である私が、この程度の苦痛に屈するなんてありはしないから。


「忌々しいほどにまっすぐですねぇ…!ふむ。これ以上は生贄の質が落ちかねませんがお仕置き続行ですよお姫様?」

「ん、自慢の妹」

「なっ!?貴様一体どこから…⁉」


へへへ。今私の目の前に見えるおにぃは幻なんかじゃない。うん。歯ァ食いしばったかいがあったよね。


***

(白狐さんside)

タワー内部に入ったはいいけどタイミング悪く信徒に見つかった。しかもその場にいた奴らが全員悪魔化して襲ってきた。その数20ほど。だもんだから迎撃しようと思ったが友人Aと天音ちゃんがここは俺に任せて先に行け、なんて死亡フラグおっ建てやがった。


そんで先に進んだらちょうど、葵がお仕置きってやつ?されてる場面に遭遇したわけだ。正直飛び出して殺してやりたくなったが、葵がカッコつけてたので飛び出すタイミングをうかがうことにする。


「忌々しいほどにまっすぐですねぇ…!ふむ。これ以上は生贄の質が落ちかねませんがお仕置き続行ですよお姫様?」

「ん、自慢の妹」

「なっ!?貴様一体どこから…⁉ぐっ…⁉」


:吹っ飛んじゃった……弱すぎない?

:深層行けるんだからかなりの実力者だと思うんディスけど…

:ワンチャンズルしてたんじゃね?色々ものすごい技術あるみたいだし

:僕の発明のおかげだね。認識阻害の魔道具を作ったのさ

:お前は⁉さっき捕まったショタ博士!


金色の刺繍の入ったローブの男、軽く殴っただけだけど結構なダメージを受けたようだ。まぁ、殺さないように鬱憤晴らすか。


(真白)

あ、ご先祖。葵の守護おつかれー。ん、ちょっと辛気臭い顔してどした

(わっちは何もしてやれんかった。霊体であることをここまで呪ったのは初めてじゃ)

……ふーん。少なくとも俺は葵にご先祖が付いてるからかろうじて冷静に根回しとかできたけどね。

「ご先祖?私だってご先祖がいたからあんな強気でいれられんだよ?」

(二人とも……ふ、わっちは恵まれておるのぅ。できた子孫を持てて幸せじゃ)


「今助ける。【眷属召喚】フウ」「きたー。コレ切ればいーのー?」

「そう。」「りょー【風刃】」

「おお。錠が外れた。ありがとー!愛してるぜーフウちゃーん!」

「愛してくれてありがとーフウはうれぴー」

「んじゃ帰る」


:ヨシ!黒狐ちゃん開放!したら天音ちゃんのとこ戻ろうぜ!

:二人が心配だからな!

:これでもう儀式も出来なくなっただろwざまぁみろ怪しい宗教め!


「ふふ……ふふふふふふ」

「……なにがおかしい?」

「ふー……良いでしょう。その小娘は貴様に返してさしあげますよ。どうやらブレイルがやってくれたようですからねぇ……同志たちの多大なる貢献を感じますよ……これならば贄がおらずとも!満月を待たずとも!我らが神にご降臨いただくことが出来るでしょう!!」


ブレイルって誰だよ。急に名前も知らん人物出すな。視聴者が混乱するだろ。俺もだけど

(お主は基本赤の他人に興味ないのじゃ、問題なかろう。)


:どういうことだってばよ?

:僕が言うのもなんだけどさぁ……遅くない?こんなんでよく神を召喚だなんて言えたよね


「親友!」「白狐さん!」

「おっ!ふったりとも~♪来てくれたんだ~?」

「黒狐ちゃん!良かった……無事で。…どこも怪我とかないよね!?」

「あはは。落ち着きたまえよ天音ちゃん。私はこの通り元気ピンピンだぜぃ!」


:天×黒てぇてぇ

:てぇてぇ


どうやら二人も悪魔化した信徒を無事どうにかできたようだ。友人Aはともかく、天音ちゃんに怪我でもさせたらファンと社長に(社会的に)殺されるな。間違いない。


残念ながらまだ大団円とは行かない。


「ふはは…!同胞たちの信仰が!魔力が!私の一部となってあふれ出る…!感謝しますよあなた方にねぇ。きっと同胞たちを撃破、したのでしょう?おかげで儀式は完遂できるのです!さぁ…!我らが神よ!混沌の神エーゲルフラット様!今ここに来ませり」


(調子づいた瞬間計画を話す小物ムーブじゃのう…)

まぁ実際小物でしょこいつら。絶望感与えられないもん。あと、ぶっちゃけぽっと出だよね。これが漫画とかならラスボスの格が足りないって言われるぞ。


でも、こいつが小物かどうかはどうでもいい。実際やつの周りに凄まじい密度の魔力が放出されている。と、同時にさっきまで葵が寝かされていた台座の周りの魔法陣が反応して光出した。


「ん、妹を頼む。もし死なせたら……一族郎党呪う」

「こっわ!…まぁ任せろよ親友。黒狐ちゃんも天音ちゃんもきちっと守ってやる!だからお前も……死ぬんじゃねぇぞ」

「ん、誰に言ってる。妹が望み続ける限り、俺は死なん。はよいけ」

「へっ、そうだったな。行こう黒狐ちゃん天音ちゃん」


:どこまでも黒狐ちゃん中心なんだな白狐さん?

:今度は白狐さんが俺に任せて先に行けするのか⁉無茶だ!

:明らかに普通じゃないからな……

:あいつの周りだけ空間歪んでるし……

:ふっ、俺も最後までお供するZE☆


友人Aが二人を連れてったのを見て俺も本気をだす。もはや儀式止めるよりも呼び出された自称神を倒した方が事態の収拾早そうだ。


(わっちが、力を貸そうぞ)

元よりそのつもり。さ、何もできんかったと思うなら……その分だけ存分に暴れろご先祖

(言われんでもそのつもりじゃ!不躾な神を!わっちが喰らいつくしてやろうぞ)

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