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【できることを】ん、頼まれた。妹救出のついでにな【やるだけさ】

前回の感じからして1パート(3話)で終了は無理だな!

「でも、連中の目的とか正直どうでもいい。俺の妹に手をだした。だから滅ぼす。単純明快」

「……そうね。それで?黒狐ちゃんの居場所は分かっているのかしら?」


:そこがいっちゃん重要だぞ!白狐さん!

:無策で出てきたなんて言わないよな?

@友人A:お前ら俺の親友なんだと思ってる?無策なわけないだろ!


「ん。妹は新宿摩天楼にいる。深層1層で儀式らしい。……あ、そーだ。白雪、はいコレ。」

「これは…?」

「読めばわかる。多分、探してた情報ある」


:新宿摩天楼って……マジかよ

:でも白狐さんなら余裕だな!深層2層まで落ちても戻ってきたしな!

:で、今渡したの何すか。俺も知りたいんすけど


麗奈に渡した紙束、それはここ3日間でこの収容施設に入ってきた外部の人類のリスト一覧。拘束されてる間、何もしてなかったわけじゃないからな。それに、スキル封印も施されなかった。教団の連中はその技術を持っていて、探協の中に教団と繋がってるやつがいるだろうにも関わらず。そこから考えるに教団と繋がりがあると思われるのを避けたのかもしれんな。そんなわけで雑に牢屋にぶち込まれた俺は眷属召喚を使ってカイ、フウを召喚して色々情報収集していたわけだ。


「これは…!ふふ。流石はダーリンね。確かにこれに私の……いえ、私たちの求めていた情報が載っているわ。」

「ふむ、失礼。少々その書類の内容を私にも確認させていただけるかね?」

「ええ、どうぞ」


麗奈から書類を受け取った会長はパラパラと書類をめくり、その目に驚愕を浮かべた。


「これは……!……白狐さん一体これをどこで手に入れたのかね?」

「拘束された日に俺のとこに来たなんか偉そうな髭のおっさんのあとを眷属に尾行させた。そいつの部屋に隠されてたのをかっぱらってきた。」

「偉そうな髭…もしやその男はかつらを被っていなかったかね?」

「してた。ふさふさの。」


:ヅwラw

:???「ヅラじゃない桂だ!」

:髭はあるのに禿なのか…w

:ほ、ほら髭に持ってかれただけかもしれないし……

:で!中身は何なんすか!

:お前パパラッチかよww


「やはりか!ありがとう白狐さん、君のおかげでやっと探協として正式に連中を捕縛にかかることができる!白狐さんが見たその男は探協の幹部だ。そして、健康診断に魔力検査を捻じ込んだ張本人でもある。奴は前々から黒い噂が存在していた。しかし、明確な証拠だけは決して挙がることはなくてね……用意周到な男だよ。」

「確かに。組織の長としては証拠もなしに職員を制裁することはできませんものね」


:これもしかして……かなり大規模な事件になるのでは?

:ワンチャン歴史に刻まれるかもなw


「しかしそうか。なぜ直前に捻じ込んだにもかかわらず器具の数をそろえることが出来たのか、調達ルートがはっきりしなかったのだが、これで謎が解けたな。」

「あ、そだ。まだある。これも見てほしい」

「一体何の書類かね…?……なっ!?これは⁉」

「これは……本気?」


さっき渡したのは教団と関りのある人物リストみたいなもん。雪城財閥傘下の子会社の一つもどうやら秘密裏に教団と接触していたらしい。その記録がばっちり書いてある。実は魔神教団の活動が活発になってきたあたりで麗奈に相談を受けた。財閥の名に泥をぬるやつがいるかもしれないと。実際怪しんでいた人間の情報が載っていたわけだが。


んで、今会長に渡した書類はというと……奴らの計画書みたいなものだ。これを見ると東京の複数のダンジョンで意図的にスタンピードを同時多発的に起こすものらしい。そして……スタンピードの警報装置を誤魔化せ、だって。


:なになに?また見せられない書類か~?

:白狐さん有能か?

:でもこれ配信で流しちゃまずくね?教団の奴らが見てたらどうすんのさ


「緊急事態じゃないか…!すぐにでも戻って対策を練らねば…」

「あの……白狐さん、その書類には一体何が書いてあるんですか…?」

「……大きな声では言いにくい。先輩、耳貸して」

「えっ⁉どど、どうぞ…///」


:白狐さんASMR⁉

:こんな状況でふざけたこと言うなw

:白狐さんは真面目なんだよなぁ…


(人口スタンピードを起こす。複数のダンジョンで)

「ええっ⁉ス……!それ、本当ですか⁉」

「……さぁ?現物は見てないから。でも可能性は生まれてしまった」


:ス…?スタンピード?それなら隠す必要なくね?

:お前ら、しばらく拡散とかすんな。多分そんくらいやべぇ話だ

:少なくとも俺らは見守るぞ~!


人口スタンピードね。計画書によれば、ダンジョンの魔物に首輪かなんかをつけて強制的に操ることで本来階層を越えて活動しない魔物を階層外に連れ出すことで疑似的スタンピードを引き起こすことが目的のようだ。……そういやいつだったかに2回目の魔神教団と接触した時……魔物たちの動きはおかしく、変な機械がついていた。アレがスタンピードのための実験だったなら……実用化段階に入っているのなら……起こりうる未来、か。


「このままではマズいな。ひとまずすぐに本部に戻って支給対策を練る必要がある。それに探索者への協力要請も行わなければいかん。しかしともすると……」

「では出渕会長、こちらのリストの方我が財閥に一任していただけますか?こちらも無関係ではありませんので。だからダーリン。ごめんなさい。黒狐ちゃん救出には同行できそうにないわ」

「問題ない。友人Aはいるし」

「…分かりました。こちらの方は雪城財閥にお任せしましょう。そして白狐さん。探索者協会からの正式な依頼をしたいのだが。」

「ん。承った」


:探索者に声かけなきゃいけない事態か……関東で何か起こるなら無関係じゃねぇな!

:俺にもできることがあるかもしれん。準備だけはしとくぜ!

:こんな時に言うことじゃないだろうけどよォ……おら、なんかわくわくすっぞ!

:まぁ大規模な祭りっぽいしなー?日本の探索者の意地ってやつを見せてやる!


「まだ内容を伝えたいないのだが…」

「依頼内容は新宿摩天楼の魔神教団の壊滅及び捕縛……ちがう?妹救出のついででいいなら承知する」

「…フッ。ああ、それでいいとも。君一人に日本の未来を背負わせてしまうのは…探索者を守るべき協会の会長としては情けない限りだが……どうか日本の未来を……救ってほしい」

「救世主なんて座に興味ない。……任された。じゃ、出発前に仕込み済ませる。」


:仕込み…?

:何をするんだー?


俺はスマホを取り出し、グループチャットに一言だけ、『例の件、お願いします』とだけ送る。するとすぐに既読が4件着いた。


「じゃお前ら、俺の仕込みは終わったから。」


:結局何したの…

:おい!お前らダンチューブ見ろ!

:今見てるよw

:そうじゃねぇ!白狐さん以外の配信!

:お?青銀の羽と青春遊戯、爆裂クラブ、モフっとラバーズが同時に配信スタートした?

:告知あったか?

:いやなかった!しかもこの4チームの配信が全部被るなんてこれまでなかったぞ⁉

:これが白狐さんの仕込みだとでもいうのか…⁉


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