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【汚物は】人に会うって疲れる【消毒だぜェ!】

なんか気づいたら白狐さんがひたすら困惑する回になったな。

青銀の羽の人たちとの挨拶を終えた後、間髪置かずに声かけられた。なに、俺とわざわざ話すために順番待ちでもしてるの。


「お前さんが白狐さんって輩か~ヒャッハー!ひょろっひょろじゃねぇか!」

…なんか世紀末・パンク=モヒカンな探索者が来た…


声をかけてきた人は二人いた。

この人たち世紀末・パンク=モヒカンだけど角生えてるな。鬼の半妖かな。そしてこの世紀末・パンク=モヒカンってことは多分この人ら『爆裂クラブ』の人らか。


「アニィ!初対面で失礼だぞ!申し訳ない白狐さん、僕たちは「《爆裂クラブ》だ!俺はリーダーのガス。そしてこっちは弟のマル。メンバーはあと数人いるがともかくよろしく頼むぜェ…!」

「俺は白狐さんって名前で活動してます。よろしくお願いします。」


「堅苦しいのは抜きにしようぜェ!普段の配信みたく喋ってくれや!」

「それなら…よろしく?」


右手を差し出されたので握手し返す。するとガスさんは力込めてきた。ちょ、痛いんですけど。痛かったのでついこっちも力を込めてしまった。込めすぎた。すると、彼の手首辺りからゴキィッって嫌な音がした。


:今めっちゃ嫌な音したぞ⁉

:あーあー、ガスさん、またやっちまった……

:いや、多分今の…白狐さんが…


「痛ェ!」

「あ、ごめんなさい。つい力込めちゃって…今治療を…」

「あーあー!白狐さんは気にしないでくれ!アニィの悪い癖なんだ…初対面の強そうな人を見ると握手ついでに力を込めるんだよ…」

「ヒャッハー!右手の骨にひびぃ入っちまったなァ!まさか俺様が力負けするとは驚きだぜェ!…っと本当に気にせんでくれよな!俺たちは鬼の血を引く半妖!この程度の怪我唾つけときゃすぐに治るぜェ!」


:え⁉ガスさんが力負けしたァ⁉なんだこの人…

:おう、爆裂クラブリスナーか?肩の力抜けよ。

:ここじゃこんなの日常茶飯事だぜ

@天音ch:初見さんに嘘言わないであげてください⁉

:そうだったのか…これが、深層到達者の実力…!

@天音ch:信じちゃいましたよ⁉ほら言わんこっちゃない!!


(むっき~!わっちの可愛い子孫で力試ししようなぞいい度胸じゃの~?)

ああ、ご先祖ステイステイ。こんなもんで腹立てないの。多分根は二人とも良識人だから…それにしても風繰さん視聴者共に遊ばれてんな。

(あの娘、突けば中々良い反応が返ってくるからの。いじりがいがあるというか…まぁ、常識人枠の性ってやつじゃろ。)


まぁ……分からんでもない。多分普段もこんな感じで葵に遊ばれてるんだろうな。

(真白もちょいとからかってみるかの?)

やめとく。そういうのは匿名とか、同姓でかつ本人が嫌がってないのが前提。いきなり俺が視聴者とか葵のノリしたらキモイでしょ。


「ともかくだ!今日はお互いベストを尽くそうぜェ?なんなら…どうだ?お前さんもうちに来ねぇか?爆裂の素質を感じるぜェ。」

「爆裂の素質…?」

「思わねぇか?爆発は芸術だと!もちろん実際の爆発じゃなくてもいいんだぜェ。俺たちが愛するのはあらゆる爆裂!人の感情の発露でも力の爆発でもなんでも可!だぜぇ?…今なら洒落モヒカンもついてくる!どうだァ?」


何を言ってるんだろうこの人。爆裂の素質って…とりあえずモヒカンは見るのはいいけどなるのは嫌だ。

(わっちも真白のモヒカンは…似合わんと思うわ。やめてくりゃれ)


「あーっと…爆裂の素質?は分からんけど勧誘はお断りさせてもらう。自由にやりたい。せっかくの誘いなのに申し訳ない。」

「いやいや、気にしないでくれ白狐さん。アニィも本気で勧誘したわけじゃないんだ。これもアニィなりのコミュニケーションってやつさ。」

「ヒャッハー!断られちまったぜェ!!まぁ、想定内だけどよォ!それじゃマルゥ!俺らもそろそろ退散するぜェ?」

「置いてかないでくれってアニィ!」


(賑やか…じゃったの~。む?どうしたのじゃ難しい顔をして)

……えーっと、右目に赤い星ついてた方が…どっちだったっけ。

(相変わらず人の顔を覚えるの苦手じゃの~。赤い星の方はマル、弟の方じゃな。左目に紫の星を付けてた方がガス、兄の方じゃぞ)

そうだった?教えてくれてありがとうご先祖。

(気にするこたぁないのじゃ!)


爆裂クラブの二人が去るのと入れ替わりで今度はケモ耳を携えたすごい…モフモフの装備をつけた2人が来た。着ぐるみ?…やっぱりわざわざ俺に話しかけるために順番待ちしてるだろコレ。

(人気者は辛いの~w)

笑ってんじゃないか。


「お初にお目にかかります白狐さんさん!わたくし、《モフっとラバーズ》を率いております不知火と申す者でございます。以後、お見知りおきを。こちらは我らが副将のカボス。あ、わたくしは犬の半妖、こちらのカボスは人間でございます。」

「こ、これはどうもご丁寧に…白狐さんです?」

:キャラ濃いなw

:天上天下唯我独尊の白狐さんの顔ですら引き攣らせる稀人じゃあないかッ!

:白狐さんが押されてる…⁉初めて見た。

@友人A:対魔物より対人の方が疲れるいい見本だなこりゃ…


この人俺の探索者名《白狐さん》までだと思ってるな?自称はそうだけどさんは普通に敬称だから一つにしてほしいなぁ。


「ところで突然不躾な質問をすることをお許しいただきたい!白狐さんさん!貴方様はモフはお好きですかッ!」


目ェガン開きで怖い…あと近い…


「まぁ、好きd「おっとぉ!皆まで言わずとも結構です!わたくしとしたことがあまりにも愚問な問いをしてしまいましたな!あなたほどのお方がモフを好きでないはずがありません!ハッハッハッハ!ですのでもしよろしければッ!我らの同胞として究極のモフの探究を手伝ってはいただけませんでしょうか⁉ああ、もちろん答えを急ぐつもりはありませんですともはい。今日は勧誘のために来たのではなく未来の同胞の可能性有りしお方とのコネクションを繋ぐことが主目的…っと違いました違いました。日本で最難関とも呼ばれる新宿摩天楼の………」


人の話聞かないんですけど…どーすりゃいいの。(おー、よくここまでほぼ息継ぎなしで言えるもんじゃの……肺活量どーなっとるんじゃ…?)


:すごい…マシンガントークだな…

:白狐さんに喋る隙を与えない類の変態

:白狐さんどうしたら良いのか分からず困ってるなぁ…お耳がへにょんとしている。

@狐のヒロイン:ふむ、慰めなきゃ(使命感)

:あんたは準備せいや!w

@狐のヒロイン:準備はもう終わった。あとは今日の活力を得るため白狐さニウムをチャージしている。お面取って♡

@友人A:白狐さニウムってなんだよ…(恐怖)


話続ける不知火さんを放置してカボスさんに連れられ場所を移した。


「すいませんうちのリーダーがあの人一度話始めると人の話を聞かないんです。ですが悪い人ではないので……ほんと…モフへの愛というか執着がすごいだけで…悪い人では……ない……ので…」

:自信なくなってもうてるやんw

:まぁ、白狐さんに詰め寄ってる時の顔怖かったしなぁ…

:残当というかなんというか…


「改めまして、私はカボス。アレのお目付け役というかなんというか…《モフっとラバーズ》の副将やらせていただいています。…格好はお気になさらず。私の趣味でもあるので。うちのパーティはモフ好きの集まりなものでして…あ、普段の配信のように喋っていただいて大丈夫ですよ。」

「ん…どうもよろしく…」


カボスさんは落ち着いた女性(ケモ耳つけてモッフモフの装備しているけど)で良かった。なんか視線が上に向いてる気がするけど。

(お主の耳を狙っとるのじゃ!気を付けるのじゃ!)


「…所で話は変わりますが白狐さんのお耳を…「だめです」まだ言い切ってないのですが…」

「じゃあなんて言おうとしたんすか」

「お耳を…触らせてもらえないかなって。」

「嫌です。耳触れるの身内だけなんで。ご先祖曰く耳は神聖なものらしいんで。伴侶と家族以外は触らせちゃダメらしいです。」

「ふぅ…仕方がないですね。まぁ、ダメで元々でしたし諦めます。…あ、リーダーからは全力で逃げてくださいね?あの人は倫理観というか理性のたがというかそういう…なにか大事なもののネジがぶっ飛んでいるので……」

「き、気をつけます…?」


:ダメです(食い気味)

@狐のヒロイン:白狐さんのお耳はそこまで神聖なものだったとは。つまり…私は触ってもいい…?

@天音ch:な、なんでそうなるんですか⁉あなたも他人ですよね!?

:すげー…イーシャさんマイペースにも程があんだろ…

@友人A:白狐さん娶りたいなら黒狐ちゃんとかいう高い壁越えなきゃいけないぞ。あの子が認めなかったら結婚はまず無理だ

@狐のヒロイン:問題ない。障害は高いほど燃える

:責任って冗談じゃないんか…?


(真白や、今はコメントは見てはいかんぞ。卑しい女狐がお前を狙う宣言しておるからの)

ご先祖、ネタコメに踊らせられるほど情弱じゃない。流石にイーシャさんも冗談で言ってるだけだよ。多分いつもの「お面取って♡」の延長上だよ。

(そうかの~…)

ご先祖(……微妙に冗談と言い切れない熱みたいなものを感じるんじゃよなぁ…)

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