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雨夜の方舟  作者: Clef
過去と未来

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Agape

「雨夜、人間は世界だということを知ってるか」分析結果を聞いているときに先輩が言う。「先輩、あなたが詩人だとは知りませんでした。その才能をぜひ、ここ以外の場所で役立ててください。」「そんなこと言っていいのか?減給すっぞ!」「別に良いですよ。どうせ世界は滅びるんですから。」「随分と諦観姿勢だな。彼女の言葉が真実とは限らんだろ。」先輩に言われるが、「アイツが私に嘘を吐くわけがないでしょ。」私はそう返す。「随分と信頼しているんだな。」「勿論ですよ。アイツとは一年の付き合いなんでね。というか、銀の指輪(エンゲージリング)返してくださいよ。」「まぁ、待て。お前生きたくないか?」「そりゃあ、勿論。」私は先輩の言葉を肯定する。「だったら、話しを聞け。」「なんですか?」「お前の中に世界を作る。」「はぁ?」「まぁ、聞け。あの指輪には人1人と着ている服を上位次元へと転移できる。」「はぁ、」「筋書きはこうだ。まずお前の中に世界を作りその世界に全人類を移住させる。その上で、お前が指輪を着けて上位次元に行く。単純だろ。」「単純と簡単は違うんですよ。」「一応、理論上は可能らしいぞ。」「理論上!?」「こんなヤバいこと理論以外じゃ出来ないだろ。」「まあ、確かに。」「で、やるのか?」「勿論、やるぜ。」「分かった、では行こうか。」そうして、私は自身の中に世界を作られる。「なんか、違和感が凄いですね。」「まぁ、体の中に新しい臓器が生えてきたような物だからな。しばらくすれば慣れるだろ。」その後私の世界への移住者受け入れがはじまる。「体がガンガンする。」しばらくしたら慣れた。

「じゃあな、2度と会うことないだろうけど。」最後に残った先輩がゲートに入っていく。「それではさようなら!2度と会うことはないだろうけど。」ゲートに入っていく先輩を見送る。「じゃ、行くか。」銀の指輪を左手の薬指にはめると、目の前に黒い円が現れる。「これがそうなの、か?」私が黒い円に入るとその先にはどこまでも続く花園が広がっていた。「ここが、彼女のいる世界なのか?」私が辺りを見回していると誰かが近づいてくる。小麦のような金色の髪。大きな麦わら帽子を被り純白のドレスを纏っている。「あなたが、雨夜光四郎?」目の前の美女が言う。「そうだよ、ってことは君が月華か。」「ええ、そうよ。」私たちは抱き合う。「天界まで来てくれたのね。」「私も会いたかったからな。」ただ重なるだけのキスをする。「じゃあ行きましょう、光四郎。」その後私たちは終わろうとする世界を感想したり、無限の花園を歩いたり月華の家族に会ったりした。天界でかなりの時を過ごしたある日、この世界の地球を観測した時に気の迷いで”物体の終わりを観測できる”終末時計を使用した。そしたら、人類の社会情勢や自然環境から考えても終焉を迎えるまでが早すぎる。だから、この世界に転生して干渉してきた。「とまぁ、こんな感じだ。」「すごい壮大な話だな。」「本当に大変だったのね。」「つまり、あの戦の神はあなた達の仲間ってことなの?」「まあ大体そうね。」「貴方ならどうにか出来ないの?」「それが出来るならとっくにやってるわよ。最高位の神の側近だから、どうしようもないのよ。」「じゃあ、これからどうするの?」「ここからが重要なんだよ!」私は未来について語り出す。

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