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雨夜の方舟  作者: Clef
永遠のクリスマスイブ

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今日の空は雪模様

亀島の由来は鮫島の誤変換です。あと、トランプ使ったのは適当ですね。強いて言うなら、執筆中に近くにあった。

「先を急ぎましょう。」私たちは再度走り出す。「はぁっ!」姉さんが岩を浮かして飛ばし、人形を破壊する。「雨夜、まだ特定出来ないの?」「森の中にある物を目視でどうやって探せってんだよ!」私はキレつつ、石灯籠を探し続ける。すると、濃い霧があたり一帯を覆った。「どうなってんだよ!」叫びつつ人形を破壊する。「アイツらはどこだ?」「はぐれちゃったわね。」陽菜が人形の腹をぶち抜きつつ、そう言う。「陽菜、風で霧を吹き飛ばせ!」「分かったわ。」陽菜が突風を発生させるが、霧は一向に良くならない。「この事といい、急に現れた事といい、自然現象というより能力とか儀式っぽいな。」「そのようね。」

「住職さん、これ何なんですか?」人形を浮遊させて無力化しつつ、私は住職に聞く。「これは、霞の術です。霧を発生させるというよりも霧があるように見せる幻術のようなものですよ。」「対抗策は無いんですか!?」宮坂くんが人形にマッスルドッキングの下半分を決めながら大声をだす。「分かりませんね。何せ大火事の時に伝わっていた古文書のほとんどが消失したので。」「そうですか。」「でも、これが無くならないと、光四郎の狙撃が使えないし、石灯籠の破壊も何も無いわよ。」沙希ちゃんが足底から生やした刃で人形を切り裂く。

「セイヤー!」陽菜が風で投げ飛ばした人形が私の上を通過する。「ん?」人形が上を通過した瞬間、霧が一瞬晴れる。「そういうことか、」「どうしたの?」「見つけたんだよ、この霧の破り方をな。」「何?」「おそらく、頭上の上に人工物があると霧が晴れるっぽい。」「帽子は?」「帽子は無理。」「で、どうするのよ?」「私が神社の屋根に乗るから、そこで閃光弾を撃つ。そこ目掛けて、これを投げろ。」そう言ってトランプの入ったトランプケースを渡す。「これで!?」陽菜は驚いている。まぁ、当然だ。「じゃあ、頑張れよ」私はそう言って神社の方向に駆け出す。「結崎さん?光四郎は?」私と結崎さんが合流する。「光、雨夜は狙撃のために、神社に向かったわ。」「神社の屋根から狙撃ふるってことか?無茶だろ。」「確かに、」「常(・)人(・)に(・)は(・)無茶ね。でも、」「「光四郎なら、いける!」」私と沙希ちゃんの声がハモる。「閃光弾!そこね、」私は軌道を風で微調整しつつ、光四郎の頭上にトランプケースを投げる。「行っけぇー!」

「ナイスタイミングだ、陽菜!」トランプケースは私の頭上に来た時点で破損し、カードがバラバラになっている。「実弾ではこの距離から石灯籠の破壊は難しい、実(・)弾(・)な(・)ら(・)な(・)。」「スナイパーライフル(PN24E1 ESR)、アサルトモード解除ノーマルモードへと移行。」「狙い撃つぜぇー!」赤い閃光は木を2、3本貫通しつつ、石灯籠を破壊する。その瞬間、辺り一帯の霧が晴れた。「じゃあ、孫には私からキツく言っておきますので。」そう言うと、住職は森の奥へと入っていく。「じゃあ、ホテルに帰るか。」私たちは街へと帰る。「はぁ、寝みぃ」宮坂はあくびをしている。「光四郎、ちょっと来てくれない?」陽菜に誘われたので、私は着いていく。「おっ、なんだなんだ。告白か?」「放っておきなさい。」「光四郎はどうするかしらね?」満月を見ながら、私たちはホテルに帰る。

「光四郎、月が綺麗ね。」私が言う。一世一代の告白。しばしの沈黙が流れたあと、笑顔で光四郎が言い始める。「確かにもう一つの月は私にとって運命の出会いだった。」「光四郎…」「それでも、私はこの大地の方が好きだよ。」私の初恋はあえなく玉砕に終わった。「じゃあね、光四郎。」「まぁ、帰り道一緒だけどな。」私たちは笑う。私の笑みには涙が混じってるかもしれないけどそれは嬉し涙。ということにしておこう。

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