空は今日も青い
3回目の12月24日、私たちは粟島へと向かうフェリーに乗っていた。空が今日も青く美しい。「このペースだと、昼には着きそうね。」「どこ行くんだ?」宮坂が聞いてくる。「話し聞いてなかったのか?ホテルにチェックインした後に、鮫島神社へと向かう。」鮫島神社は400年以上前に作られた由緒ある神社だ。「そこに原因があると?」「そうは言わないが、ヒントはあるはずだ。」「そうなのか。てか、寒いから中に入るわ。」「わかった。準備しとけよ。」私は甲板に残る。寒いが潮風があたっていい気持ちだ。「雨夜、」「どうした、結崎?」「陽菜で良いわよ。」「そういう訳にはいかない。うちの姉さん気張り勢だから。」「何言ってるか分からないけど、言わんとすることは分かるわ。」「助かる。」その後も雑談していると、フェリーが島に着く。「フィー。ホテル行くぞ!」「「オー!」」
「チェックインしたし、鮫島神社向かうぞ。」「それより先に飯食いに行こうぜ。」「そうだな。」「美味しいわね、このわっぱ煮。」「このイモダコも美味いぞ。」「すいませーん。清酒あわし「頼むなよ?」私は姉さんに釘を刺す。「すいません、今のなしでお願いします。」「それで良い。」「なんかお前、DV彼氏みたいだな。」「光四郎はそんなことしないわよ!」「そうだ、せめて躾の厳しい飼い主と言ってくれ!」「姉のことをペット扱い!?」「大体一緒だろ。」「確かに」「確かに!?沙希ちゃん、光四郎に毒されちゃったの!?」「黙れ」「はい…」「やっぱり、ペットじゃない。」「主人に怒られた犬みたい。」「はっはっは!」
「ここが、鮫島神社か。」「取り敢えず、住職さんに聞いたてみましょ。」「そうだな。」鳥居をくぐり境内に入ると住職が掃除をしていた。「おやおや、ご参拝ですか?」「それもありますけど、今回はあなたにお話しを伺いに来ました。」「そうですか、この歳星の術について気づきましたか。」「えぇ、そのことについてお話しを聞きにきました。」「それでは、上がってください。」そう言われたので、私たちは神社に併設されている古民家にあがる。「どうぞ。」「どうも。」お茶出される。「歳星の術に関してはどの程度知っていますか?」「24日が連続している原因である事と、死者との邂逅ができるということですね。」「そうですか、それではまずこの術についてお話ししましょう。」そう言って住職は後ろの棚から古ぼけた箱を取り出す。その箱を開けるとそこには、古い巻物があった。




