彼女の目的
放課後、彼女は人気の無い路地裏へと入って行った。「しっかし、どうしようかな」ビルの屋上から眺めつつ私はぼやく。すると、当然のごとく飯田の協力者に拉致られる。「なにやってんだよ、あいつ」助けに行こうとするが、アイツが一切抵抗しないので一旦尾行することにする。「瞬間移動されるとダルいが、しないのか?」すると西野たちはワープする。「ダッル。だが、GPSつけてるからな。居場所は探せる。」居場所はどうやら、町外れなようだ。「ちょっと遠いな」しかし、行かない訳にもいかないため、スキャフォールドに乗って向かう。
「あなたが飯田ね。」私は彼と見つめ合う。「なんだ、俺のことを知ってるのか。」「有名人だからね、テレビにも出てるわよ。」多少茶化す。「なんで、抵抗しなかった?正直多少抵抗したら、すぐ光四郎が来ると踏んでたんだが。」彼は疑問を口にする。「彼女を殺したのは、私の親族なんでしょ?なら、それを贖罪する義務が私にはある。」「俺が言うのもなんだが、そこまで背負う必要は無いだろ。」「別に贖罪は理由の一つよ。一番の理由は、彼女のこと私も好きだったのよ。」「そうか、それはすまない事をしたな。」「これはあなたの責任じゃ無いでしょ。全ては私の叔父の責任よ。」「すまないが、ヘレナの為に犠牲になってくれ。」彼は銃を私の眉間に突きつける。「それは、本望というものよ。」私は死を覚悟する。でも、その時は永遠に訪れなかった。「させねぇよ」雨夜が上から天井を破壊しつつ、飛び降りてくる。「なんでここを?」疑問を口にする。「悪いけど、お前が拉致られる事は想定済みだ。だから、GPSを仕掛けさせて貰った。」「流石にやり過ぎだろ、光四郎。」飯田は苦笑しつつ、銃を下ろす。「世界を股にかける殺人鬼が相手だからな、用心するにこした事はない。」「一つだけ聞いておく、俺たちにつく気はないか?」飯田が聞いてくる。しかし、「誰がやるとでも」私の答えは決まっている。「彼女を蘇生させることの何が悪い!!あいつらは殺しちゃいけないと思ってるのか」「履き違えてるな」「なんだと?」どう言うことだと顔をしかめる。「私がお前を止めるとしたら、彼女以外の理由がどこにある?」「ヘレナはもういないんだよ!」飯田の声が怒気を帯びている。「いいや、彼女はまだ生きている。そしてお前は再びアイツを殺そうとしている。」「ふざけるな!!」飯田が掴みかかってくる。「アイツはお前が自分のために人殺しをするのを望むと本気で思ってるのか!?」私は飯田を殴り飛ばす。「分かってるよ、そんなことは。」「ならなんで、そんなことをする」「もう無理だからだよ!大切な者を失って、それでも続く明日などただの悪夢だ!!」飯田が叫ぶ。「だから、殺すと?」「あぁ、そうだ。」「なら、その歪んだ思想を矯正してやるよ!」飯田が剣を持ったため、私も大太刀を出す。




