戦う理由
「まず、私と飯田が出会ったのは2年前中東に、紛争の復興ボランティアとして、活動しに行った時だった。」「あなた、そんなことやるのね」「私のことなんだと思ったんだ?」「冷酷だけど残酷じゃない」「冷静」「ふざけんな!」「とりあえず、起動修正しろ」「オーケー、オーケー。」「もう1人この話には、重要人物がいる。」「誰?」「ヘレナ・セントルイス。救済の姫と呼ばれた、飯田の婚約者だ。」「聞いたことあるけど、その人って…」「あぁ、死んだ。」「それをあっさりいうのはどうなんだ?」「まぁ、話を聞け。」「彼女は飯田が、別の村に復興支援に行っている最中に銃で撃たれて死んだ。アイツはそれがトラウマになっているんだろう。俺がいれば彼女を助けられたのにと。」「それは分かったけど、今回の事件とどう繋がるんだ?」「彼女の敵討ちでしょ」「違う。飯田の目的は彼女の蘇生だ。」「は!?」「そんなこと、出来るの?」「出来る、それが飯田の能力だ。」「そんなのチートだろ。」「だから飯田の能力には、多くのデメリットがある」「なんなのそれは?」「仮に殺された人間をA、殺した人間をBとしよう。飯田の能力は、Aが殺されたタイミングで、生存していたBの三親等以内の親族を皆殺しにすることで、殺されたAを蘇生できる。それが飯田の能力だ。」「それ、殺す前にBの、例えば祖父とかが、死んでたらどうなるの?」「蘇生は失敗に終わる。」「なるほどね。」「」「」「」「」「でも、おかしくない?」「何がだ?」「だって彼、急に消えたじゃない。」「確かに、それはどうなんだ、雨夜?」「それは簡単だ。ヘレナは、現地ではかなり人気があった。だから多分、協力者がいるんだろ。」「なるほど」「で、あなたはどうするの?」「どうするのか、か。まあ、飯田を止めるのは確定だな。」「じゃあ、私たちも」「いや、いい」「なんで?」「お前らには飯田との関係性がなんも無いだろ。テロリストは、結崎の敵討ちの側面もあったからだし。それに、」「それに?」「あいつは私が止めなくちゃならない。あいつの思想を否定するとしたら、遺族か私ぐらいしかいないからな。」「それはわかったけど、具体的にどうするつもり?」「何も考えてない」「さすがにそれは呑気じゃない?」「三進等以内の人物を直接殺す必要がある以上、その人物に接触して、飯田が襲いかかるタイミングで倒す。ってのがパッと思いつく方法だな。」「でも、どうやって探すの?」「警察に言うとかじゃね」「いや、さっきの男を含めればもう3人も犠牲になってる以上警察も関連性に気づくだろ。最悪、私に事情聴取が来るだろうから、その時に話せばいいだろ。」「まあ、それはそうね。」「じゃあ、これで終わり?」「そうね」
Bの親族の生存の条件は、色々ありますが、脳死している状態では死んでいる判定です。基本的に日本の法律内で、死亡扱いになるなら死亡していると考えてもらって大丈夫です。




