少女は何度でも死ぬ
私は目を覚ました。
「後、何回復活するかは、分からない」
ジニアス・ディアボリックの背後に悪魔を模した兵士が誕生した。数は3000体。
「折角手に入れた力、君で試すとしよう」
「何で貴方が悪魔の兵士を召喚できるのよ」
殺到する悪魔の兵士。
「ほぉ!」
ジニアス・ディアボリックの悪魔の兵士の攻撃を止めたのは私の悪魔の兵士。
「ユミナも悪魔と邂逅していたのか」
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・魔導書:『グリモワール』
ソロモン王に託された魔導書。合計720ページ。
悪魔と出会い、契約状態で魔導書に文字が浮かび上がる。
①悪魔の護謨:1ページ
②悪魔の欲板:5ページ
③悪魔の彫像:10ページ
獲得したページ数に応じて悪魔の兵士が召喚されます。
※1ページ×100体
悪魔の兵士は魔導書:『グリモワール』所持者のMP消費で召喚されます。
倒された悪魔の兵士は再度MP消費で再召喚可能になります。
悪魔の兵士は魔導書:『グリモワール』所持者に絶対的忠誠を誓っています。
命令には忠実に従います。
※魔導書:『グリモワール』は譲渡不可
※魔導書:『グリモワール』は奪われない
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「悪魔と契約済になると貰える指輪があってね。君も同じだろう」
指に嵌めておる指輪を見せるジニアス・ディアボリック。私の『グリモワール』とは形状が違う指輪だった。あの指輪で悪魔の兵士を召喚したのなら、効果は私の『グリモワール』と同じ。唯一違うのは、私は場合、悪魔の兵士召喚中は魔導書『グリモワール』が展開されている。
お互いの悪魔の兵士による戦闘が開始された。あちらが3000体。私は4200体。数は私の方に分がある。
「なんで?」
狼狽した。私の悪魔の兵士が推されている。
「私もそこいらに転がっている奴らとの戦闘で判明したのだが、どうやら召喚した兵士にも順列がある」
悪魔との契約状態で悪魔の護謨、悪魔の欲板、悪魔の彫像。召喚数の差しか考えていなかった。まさか強さにも差があるなんて。
「どうやら、ユミナの悪魔の兵士。強いのは1000体程だね。契約完了が1柱なのは分かったよ」
ジニアス・ディアボリックの方は契約済みが3柱。3000体でも総合的な強さはジニアス・ディアボリックの悪魔の兵士に軍配が上がる。
幸いにもMPに余裕がある。何度だって兵士を召喚できる......!?
「ヤバいッ!!?」
ジニアス・ディアボリックは地上から、そしてこの霊墓にいる魔法使いからMPを吸い取っている。【ゼロ・フォース】発動に十分な量の魔力が集まった。【ゼロ・フォース】に貯まらない魔力は全てジニアス・ディアボリックの方へ供給される。
早くアイツを倒さないと。
火山地帯で、お互いの悪魔の兵士が密集している。必然的に私とジニアス・ディアボリックとの距離も遠い。加速スキルはリキャストタイムが終わるまで、時間がかかる。天使の金箒の飛行魔法で接近したいけど、悪魔の兵士にMPを使いたい。
———ならば、
胸のブローチ。覇銀の襟飾に手を置き、真祖になるべく覇銀の襟飾を引きちぎ——————!?
「な......なんで」
焦り。恐怖心が募る。理解出来なかった。
《【覇銀の襟飾】は条件不達成の為、使用不可となります》
システムからの注意。
「条件......不達成。え、えぇ、ど......どうして」
いつもなら使えた。ずっと使えてきた。なのに、今は使えない。
「急に動きが鈍くなったね」
顔を上げると、魔法発動完了のジニアス・ディアボリックが立っていた。
「『爆裂の淵』」
杖の先端から黒い光線が発射された。
ユミナの身体は、内部から持ち上がり破裂、肉片残して散った。
「あそこから復活するとは」
ジニアス・ディアボリックは振り向く。ユミナは少し離れた位置に復活を果たした。
《NENE: 譲渡変化:魂の残数:6》
なんで、あっちの赤い花は咲いたのに、私の花は......
天使の金箒は前のユミナが立っていた場所にある。取りに行くにはジニアス・ディアボリックに近づかないといけない。
金耀の神威を装備。天使の金箒に比べて圧倒的リーチが短い。けど、やるしない。
短剣を握り締める。遠距離魔法を発動。発射された魔法の対処をするジニアス・ディアボリック。ヒールだろうとお構いなしに地面を蹴る。彼我の距離を詰めた。追加で死んだから弱点露出が3箇所。右肩、左足の太もも、背中部分を切り付ける。隙を見て天使の金箒を回収した。
「参ったね。女性になって、同性への攻撃無効でも私の弱点は当たるのか」
悪魔の能力を持ってしても、ジニアス・ディアボリックの呪いが上回ってしまう。
ジニアス・ディアボリックは身体の見渡した。
「まさか自分が結晶化するとはね」
厳密には違う。金耀の神威の攻撃がクリティカルヒットすれば、相手は状態異常:【鉱物化】される。現にジニアス・ディアボリックの身体の3箇所が鉱物になっていた。
「意外に強力な呪いだ。思った以上に消費されたよ」
状態異常:【鉱物化】が解呪された。でも、恐らく膨大なMPが消え去ったに違いない。
「ッ!?」
目を見開く。地面から鎖が飛び出し、私を拘束した。頭上まで伸びている鎖に首、四肢、手首足首に鎖が巻きつき、抵抗しても振り解けなかった。蛇のように身体に巻きつく鎖は徐々に締め付けが強くなっていく。
間髪入れず、四肢が勢い良く引きちぎれた。手足が亡くなった達磨の身体は重量に負け、首吊り状態となる。トドメとばかりに胴体に付着している鎖で内部がぶちまけられた。
《NENE: 譲渡変化:魂の残数:5》
胴体を貫かれ、脳天から圧力で押し潰れてた。死亡。
《NENE: 譲渡変化:魂の残数:4》
両目は抉られた。身体を裂けられ、残骸はマグマ溜まりに投げられた。死亡。
《NENE: 譲渡変化:魂の残数:3》
全身焼かれ炭化。内部爆発で散る。死亡。
《NENE: 譲渡変化:魂の残数:2》
ジニアス・ディアボリックの水魔法に捕まり、溺死。水球体を凍らせ、粉々に砕かれた。死亡——————
《NENE: 譲渡変化:魂の残数:1》
ジニアス・ディアボリックが発動した『煉獄地形』が消え去った。
元の霊墓エリアに戻る。私の悪魔の兵士も次々、葬られていく。次なる一手を考え行動したいが、身体が動かない。私の精神がダメになっている証拠なのかもしれない。
「君が何を迷っているのか、正直どうでもいい」
「わ...私は」
「楽しい時間も、この時を最後に終わる」
「私は、貴方を殺したくない」
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《ユミナの悪魔》
2.アガレス:悪魔の欲板:交渉中
6.ヴァレフォール:悪魔の護謨:提案中
25.グラシャラボラス:悪魔の欲板:交渉中
41.フォカロル:悪魔の欲板:交渉中
44.シャックス:悪魔の護謨:提案中
56.グレモリー:悪魔の彫像:契約済
62.ウァラク:悪魔の欲板:交渉中
70.セーレ:悪魔の欲板:交渉中
71.ダンタリオン:悪魔の欲板:交渉中
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《ジニアス・ディアボリックの悪魔》
11.グシオン:悪魔の彫像:契約済
13.ベレト:悪魔の彫像:契約済
48.ハーゲンティ:悪魔の彫像:契約済
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