闇の魔導士ジニアス・ディアボリックに悪魔の能力を与えました
〜地上〜
セルパンは恐怖に包まれていた。ヴィクトール魔術学園には魔結晶だけが残り、生命体は僅かだけ。ヴィクトール魔術学園周辺、及びセルパンに住む人々は一部を除いて魔法が使えなくなっていた。
「恐らく、魔力量が高い者が結晶化されて、低い者は魔法が発動出来ないようになっているわ」
無数に出現していたゴーレムを星霊により一掃された。
「止めれますか?」
「結論、無理。ま、吸収システムさえ壊せば行けるかも」
「敵さんはこの魔結晶を使って何かを企んでいる。悪魔の力を使ってね〜」
「低い者も魔結晶にすれば、早くなると思うけどな〜」
「必要ないでしょうね。魔法が使えない魔法使いなんてその辺の石ころを大差ないわ。それに主犯さんが自ら殺す楽しみがなくなる」
「無駄に生かされている」
「私たちも結晶化されるかもしれませんね」
目立った変化は起きていない。
「このままだと、大陸全土から魔力がなくなる」
「敵さんの支配が開始する」
「アタイも地下に行くか」
「どうやって?」
一斉に視線を変える。
「......何故、全員私を見ているのですか?」
「お前なら、地下に穴を空けるくらい造作も無いと思ってね」
「可能です。でも、却下します」
「その心は......」
「お嬢様を信じています」
全員、椅子に座り食事しだす。主を信頼しているからこその冷静さ。
〜地下霊墓〜
ジニアス・ディアボリックは愉快な表情を出した。
「久しいな、エヴィリオン」
「思ったよりも元気そうね」
「お前に封印されてから、どれくらい時が経った」
「ざっと400年かな」
「そんなに経過していたのか。通りでお前も生きていないわけだ」
「そうだね......今の私は生前のエヴィリオン・ヴィクトールが残した日記の残穢。記憶なら共有出来るわよ」
「要らない。そのような話をするために、ここに来たわけじゃあるまい」
「......シンシアは、もういない。分かっているでしょう」
「だから、俺のやることに意味はないと」
「死者は人間のまま蘇らない。そう結論付いたはず」
「『賢者の石』が有れば、その結論も覆る」
「お前さんはちっとも変わらない」
「変える気はない。私の願いは、『賢者の石』と『鏖殺』、そして『支配』。今も昔も変わらない」
「そこまで世界を憎むの」
「妻を死なせた世界に興味はない。妻が居ないことに世界は忘れている。妻が死に有象無象は生きている事が心底腹立たしい。こんな腐った世界は滅ぼすに限る。そして私が支配し管理する」
「妾に代わって、弟子たちが貴方の野望を食い止める」
鼻で笑うジニアス・ディアボリック。
「お前が弟子を取るとはな......人間は変わるものなのだな」
私の前にクエスト画面が表示された。内容が変更されていた。迷うことなく《はい》を押した。
「面白い」
「うん? 変顔した記憶はありませんが?」
「そういう意味ではない。久しく忘れていた昂揚感。強き者との戦闘は私の性分でね」
「まだまだ修行の身ですが......精一杯頑張ります」
「名は何と申す」
「え...あぁ...ユミナです」
「私はジニアス・ディアボリック。私を楽しませてみよ、ユミナ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
《ユミナの悪魔》
2.アガレス:悪魔の欲板:交渉中
6.ヴァレフォール:悪魔の護謨:提案中
25.グラシャラボラス:悪魔の欲板:交渉中
41.フォカロル:悪魔の欲板:交渉中
44.シャックス:悪魔の護謨:提案中
56.グレモリー:悪魔の彫像:契約済
62.ウァラク:悪魔の欲板:交渉中
70.セーレ:悪魔の欲板:交渉中
71.ダンタリオン:悪魔の欲板:交渉中
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
《ジニアス・ディアボリックの悪魔》
11.グシオン:悪魔の彫像:契約済
13.ベレト:悪魔の彫像:契約済
48.ハーゲンティ:悪魔の彫像:契約済
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
《【ゼロ・フォース】............充填率90%》
黒色と金色で構成された重厚感のあるローブ。杖は真っ白。中性的な容姿だが歴とした男性。ジニアス・ディアボリックから溢れるオーラは危険な代物だと即座に判断した。
「『巨人の電霆』」
星空の姫神から放たれた雷魔法。落雷は絶縁破壊の破裂音を出しながら、標的に向かって襲い掛かる。頭上から放電を浴びたジニアス・ディアボリックは閃光に包まれた。
装備を婥約水月剣に変更。
光で状態が分からない。けど雷が直撃。攻撃を喰らった時に発生する悲鳴はない。けど、怯んでいるはず。
ジニアス・ディアボリックに接近。光が消え去ると同時に婥約水月剣を振るった。
「良い、攻撃だ」
婥約水月剣は両手で掴まれていた。
「私の首を狙っているが、少々迷いもある」
ジニアス・ディアボリックの両手を両足で蹴り上げる。反動でジニアス・ディアボリックは万歳している様子となる。婥約水月剣は上空。少し距離を取ってからの武器装備。
幸運の訪れの攻撃を受けた者は【麻痺】状態になる。外部がダメなら内部を硬直させる。幸運の訪れの攻撃は当たった。胴体と背中に連続で斬りつけた。
幸運の訪れを地面に刺し、降下してきた婥約水月剣を掴んで再度攻撃を繰り出した。
「『ライジング・ボルト』」
ジニアス・ディアボリックが発動した雷魔法。『巨人の電霆』よりも速度と電気量を宿していた。打ち出された雷光を防ぐ事が出来なかった。
「ど...どうして」
直撃、身体は転がるも即座に体勢を整えた。さっきの攻撃といい、ジニアス・ディアボリックに目立ったダメージが入っている様子はない。対してジニアス・ディアボリックが放った魔法は全て私に蓄積されていく。
何かしら仕掛けがあると踏んでいる。それは追々解き明かす。でも、まずは現状をどうにかしないと......
「本当は女性だったのね」
私の目の前に立つのはジニアス・ディアボリック。でも容姿は女性だった。
「私はれっきとした男だよ。少し細工はしたけど」
1つ目:男性から女性。女性から男性に性別変更
2つ目:同性攻撃不可
3つ目:他者を結晶化させてHP・MPを奪い、己のモノに
通常の状態異常:麻痺は外側が痺れ一定時間硬直する。
幸運の訪れの効果は内部の神経が暴走して、意のままに体を操作することが出来なくなる。本来、カスダメでも当たれば、動けなくなるのに...?




