表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
444/457

賢者の石

 


 ”ジニアス・ディアボリック”なる魔導士の名に反応を見せたのは、カレッタだけだった。


「カレッタ。知ってるの? ジニアス・ディアボリックという名前に」


「ジニアス・ディアボリックは......師匠、エヴィリオン・ヴィクトールの幼馴染です。そして嘗て魔法界を震撼させた最恐最悪の闇の魔法使いでもあります」


「死んだ人間を甦らすのが目的って事」


「いえ、違います......ジニアス・ディアボリックは生きています」


「はぁ!? 生きてる??」


「娘、何故知っている」


「私はエヴィリオン・ヴィクトールの子孫です。ヴィクトール家に代々受け継がれている書物に記載されておりました。ジニアス・ディアボリックはヴィクトール魔術学園に封印されていると」


「じゃあ、地下霊墓って」


「恐らくジニアス・ディアボリックが封印されております」


「一つお伝えしておこう。封印は解けている」


 驚愕。


「少し前に奇妙な存在が暴れたであろう。その影響で封印が解かれた」


 くそっ。機械生命体(ユニカル)が落ちた場所が悪かったのか。


「だが、封印が解かれても万全ではない」


 長い時間が経過しているから力も余りない。星霊みたいだ。


「で、貴方はジニアス・ディアボリックを全開にするために暗躍してる部下ってところかしら」


「少し違う。私は、悪魔だ。”ハーゲンティ”と名乗っている」


 悪魔だって!? じゃあ、ジニアス・ディアボリックは......王候補


「闇の魔導士を王にするって正気」


()()()はジニアス・ディアボリックに価値を見出した。彼も()()()に興味を持っていた。お互いの利害は一致している」


「契約済。しかも......()()()ね」


 複数の悪魔と一度に契約が済んでいる。


 ハーゲンティは私を視る。


「成程。君が人間と契約するとは、明日は終末かな」


 ハーゲンティは私の背後に立っているヴァルゴに声をかけた。


「お嬢様を他の人間と同じ括りにするな。細切れにするぞ」


「君と戦うのはやめておこう。ルシファーよりも強い君と戦っても勝ち目はないからね」


 ハーゲンティは掌を地面に向ける。


「だが、無駄な時間を消費させることは出来る」


 庭に生える草花。形を変える。無数のゴーレムが出現した。


「そう言えば、お前は生命を鉱物に変える能力を持っていたな」


「生命を動く石像に生成も可能になったよ」


 ゴーレムが侵攻してくる。星霊は各々の武器を構え始めた。


「お嬢様は地下へ」


「うん! ここ任せた」


 私とカレッタは校舎に向かう。


「お嬢様!!」


 振り返る。


「もし、貴女がまだ一歩を歩むのに躊躇しているなら......これだけは忘れないでください」


 ヴァルゴは私をまっすぐ見詰め、告げた。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「わ...分かったよ」


 クエストの【はい】ボタンを押す。


 《ユニーククエスト:《地下に眠る深淵(ヤミ)へ》を開始します》

 《フクロウに従ってお進みください》


 私の前を飛ぶ半透明の梟が出現した。あの梟について行けば良いのね!



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 PN:【ユミナ】

 職業:①:【魔導龍王】

    ②:【魔導剣士】


 〜装備欄〜

    頭:黒金の華(フルール・ノワール):【髪飾り】

  上半身:黒金の華(フルール・ノワール)

  下半身:黒金の華(フルール・ノワール)

    足:黒金の華(フルール・ノワール):【サイハイブーツ】


  右武器:星空の姫神(ウォルフ・ライエ)

  左武器:


 〜装飾品〜

    ①:覇銀の襟飾(ヴァイセ・エーゲン)(ブローチ)

     ※条件不達成の為、使用不可。

    ②:知識の蟹座(指輪)

    ③:黄金時代(ラージュ・ドール)(チョーカー)

    ④:グリモワール(指輪)

    ⑤:悪魔の蒐集棚(コレクション・ケース)(指輪)

    ⑥:奇跡の牡羊座(指輪)

    ⑦:

    ⑧:

    ⑨:

    ⑩:


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 ユミナとカレッタが居なくなった中庭。


「ねぇ、悪魔さん。一つ聞いても良いかしら?」


 スコーピオンがハーゲンティに質問した。


「何かな。蠍座の星霊よ」


「【賢者の石】が地下霊墓にあるの?」


「ふふん! 人間(ようぶん)を焚き付けるための燃料(エサ)だ」


「つまり、嘘ね。ハァ〜 肩の荷が降りたわ!」


 スコーピオンがウラニアの指輪を展開。亜空間からある真っ赤な鉱物を取り出した。


「私が生み出した【賢者の石】。回収し損ねたかと思ったわ」


「っ!!? 生憎我が主は【賢者の石】生成に関する紙切れを閲覧しただけ。よもや現物を拝めるとは。だが、今は必要ではない。いずれお前から奪う」


 冷笑のスコーピオン。


「あら!! 楽しみだわ! 私から発明品を奪う輩がまた現れたってことに」


 不敵な笑みを出しながらハーゲンティは姿を消した。スコーピオンは【賢者の石】を見つつ嘆息をもらす。


 過去にスコーピオンは【賢者の石】生成に関するデータを一つの本に纏めた。が、当時のスコーピオンの研究所は足の踏み場すらない汚部屋だった。師匠の影響だが、自分の居心地良かったのでほったらかししていた。で、話を戻るが、【賢者の石】の本は間違って捨ててしまった。本の中身は全て散り散りとなり、回収するのに骨を折った。1ページだけあっても【賢者の石】は生成できない。出来て不完全な石ころ。


「まさか回収し忘れたページがあったとはね。我ながら情けないわ〜 でも、この石に大層な効果なんて無いのに......【不死】の部分はリリス様に消去されたし〜 せめて【不老】になるくらいなのに不思議なもんね〜」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ